<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第42話
原作:ドラゴン 編集:FUKATI
これまでの主要登場人物
フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長
(現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)
・ハロンの科学者サマ博士:フーカの弟子。生き残りミッションを担当。
・ヨーシ総統:前提督を暗殺し帝国乗っ取りに成功した。
・宮殿長ヒーロ、その部下ローキ
・宇宙観測所所長デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員で巫女
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク
・警護官長マーサ
・黒魔術集団頭領スーガ
・黒魔術師ワーラ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
会議が終わり 、サマ博士、フーカ、ロミと デーブが残った。
ロミが 、部下のミチが巫女として 黒魔術集団に 囚われの身となったため、何とか 助けたいと フーカに 相談を持ち掛けていた。
フーカは、直ちに 神殿から ターシャを 呼んでもらい 安否の確認を霊視しもらった。
その結果、生存を確認はしたものの、 眠りについているようで、ただ それも 何時までもそのままではいられない様子とのこと。
フーカは、
「ターシャと色々 話す事が有るので、 明日 また 皆様には、来て頂きたい。
今晩 一晩 時間を 下さい。」と言って、 ターシャと二人で 話しこんだ。
ターシャが フーカに、
「フーカ様 、神殿はもうすっかり 様変わりしてしまいました。
ヨーシ総統の意のままに 成り下がり、 巫女三人を 差し出すというなんとも惨い 行為に 、
私も巫女の端くれとして こうして 胸が張り裂ける思いでいます。
もう巫女を辞退しようとしていた矢先に 、フーカ様からちょうど呼び出され、お会いする事が出来ました。
私からも 巫女三人を 何とか助ける為に、フーカ様 どうか お力を貸して下さい!」
暫く 考え込んで ターシャの 前で 、
フーカ「儂も肝を据える時が来たのかも知れない。
思えば 、この次元世界 の粗い波動から今世紀を最後に 次なる 世界へ 、
光の次元へ少しでも 近づきたいがために、 なるべく 自然体に生きて 来たが 、
自由意志が 大きく 働きかけてきて いる 以上 、儂も本物の 光を知るためには、
もう一度自由意志を働かせる時が来たと言うことか?」
ターシャ「フーカ様、 それでは、行って 下さるのですね 助けに!」
フーカはそれ以上何も 話さず 、ターシャの顔を見て 大きく 頷いた。
それを見て ターシャの目から 涙が 溢れていた。
フーカはスーガと幼少の頃、 神官学校で 波動を使ってシッブに乗り、
狭い フィールド(校庭)内の 球技大会を思い出した。
個人戦 の決勝で いつも 二人が 残り、良き ライバルとして 学業や運動でも 競う仲であったが、
性格や行動が あまりにも 正反対で あっても、
何故か 相手の存在が あればこそ 何事にも 励む 力が湧く 良い ライバルだった。
両人の 緩衝剤として、 どっち就かずの ヨーシがいたのも 面白い 巡り合わせだった。
フーカは、ターシャに向かって、
「明日、皆の前で 儂自ら 黒魔術集団に 行く 決意を伝えるが 、ターシャ 君も 一緒に 手伝って ほしい!」
その言葉に ターシャは嬉しそうに 、
「はい!」と一言だけ答えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第42話終了
明日の記事更新はお休み致します。
クリック頂いて有り難う御座います。