<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第19話
原作:ドラゴン
これまでの主要登場人物
主人公トル:レムリア人エリート科学者の血を引き、アトランティスの科学アカデミーで学んだ新進気鋭の科学者。
(現代ではこの物語の原作者であるドラゴンさん)
リル:トルの弟。同じく優秀な科学技術者。
ターシャ:二人の姉。優れた霊能力を持ち、アトランティス王宮で巫女となる。
フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長
(現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)
・コーン提督:アトランティス帝国、王室の一員で次期皇帝の座を狙う野心家。
・宮廷長官ヨーシ:密かに帝国乗っ取りを企む、前王家の一員。
・その部下ヒーロ、ローキ
・宇宙観測所所長スーズ
・同観測員デーブ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員、巫女を装う。
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク
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ロミとミチは急いで神殿に行き、フーカ司祭長に会ってトルが記帳した紙を渡し経緯を話した。
フーカ「ありがとう ロミ広報室長。それが あれば 調べる手間が 省け、すぐにでも 迎撃 ミサイルを 撃ち込める!」
ロミ「はい。 宇宙と地球と 人類を 救い、皆さんに 一刻も早く 気付いて もらわない事には、大変な事に 成りますわ!」
フーカが すぐに 若い学者のスタッフに資料を渡した。
それをローキの手下が後を追い掛けて行き、学者たちの要る部屋を突き止めた。
そこの様子を霊能力者に 透視させ、 紙に書かれた内容をコピーして 、宮廷長官ヨーシとその悪魔たちのいるスタッフの手に渡った。
ヨーシ「でかしたぞ ローキよ。これでこのアトランティスは、我が一族のものとなる! 」
ローキ「しかし ヨーシ様、その若僧の書いた紙をどの様な 方法で、何をやるのか 私にはサッパリ 分かりませんが!」
ヨーシ「いいか良く聞けローキよ。 フーカたちの 迎撃をさまたげれば 私達も このアトランティスと供に滅びてしまうが、 数個の隕石投下なら程好い脅しとなり、こちらの 武器になる。
つまり 数個をこちらで コントロールして操り、 提督閣下初め皇帝一族 、軍隊を 他に 避難させてしまえば、もぬけの殻となった王宮を乗っ取れる。
簡単に アトランティスが手に入る仕組みぞよ!」
ローキ「なるほど、それは名案です。さすがヨーシ様!」
ヨーシ「良いか、スタッフにただちに指示を出し、数個の隕石を フーカ達に 気付かれ無いように 地球への軌道から外すのだ。2ヶ月ほど経ってから、またその頃に地球に近づく彗星を探し、その脇を一緒に回らせるのだ、良いな! 急げ。フーカたちに知れる前にやるんだ、いいな!」
<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第20話
宮廷長官ヨーシと悪魔化した 霊能者や学者など、闇のスタッフ一味は、早速 作業に取り掛かった。
一方、司祭長フーカの率いる 迎撃チームも 作業が進展し、いよいよ 翌日迎撃シップ(巨大宇宙母船)より 地球から遥か 遠い 軌道上において、隕石群への波動照射を使う爆破決行までこぎ着けたのだった。
その頃広報室長ロミは、再び トルのいる 刑務所 地下を 訪れていた。
ロミ「トル博士、怪我の具合はいかがですか。 まだ 顔が大分 腫れていて、治療を 施さないと いけないわ! 」
トル「ありがとう ロミ様。 私には、構わないで下さい。私には、もう時間が ありません。
私には、私しか 解らない宇宙からの声が聴こえています! 」
ロミ「何をおっしゃるのですか?早く 怪我を治し、このアトランティスの建て直しに どうしても 博士の力が必要です!」
トル「私から おとぎ話と して 笑いたければ 笑っても 構いませので、 是非 私目の妄想として 捉えても構いませがから聞いて下さいますか!」
ロミ「ここでは、話しが 聞き取れ無い。今 係を呼ぶ。 誰か 、誰か! この鉄格子の鍵を開けろ!」
「はぁはぁー 只今!」
ロミ「呼ぶまで 下がって良い!」
「はぁはぁー!」守衛は、下がり オリの中に ロミが入った。
ロミ「トル博士 大丈夫ですか 。まぁ 何 、背中から 下が血だらけ 。今 ここから出して差し上げますわ!」
ロミは、トルを抱き上げ 抱きしめた。
「なんて 癒しなんだろう。私の方が、 心から 全てを包みたくなる 愛しい気持ちは、何だろう?でも こうしては、居られない。」
「誰か 、誰か、 医者を呼んで! 今 すぐに! トル博士 しっかりして。 今 ここから 出します!」
トル「ロミ様 、それはしてはなりません 。私がここを出れば 必ず 刺客により殺されますし、また皆様に迷惑がかかります。それと 宇宙の創造主(神々)より 私の役割のメッセージが届いており、 地球の次元上昇が今回無理なら、せめて 一度 地上を浄化する事と。
それを邪悪な神の邪魔が入るが、使命を遂行する事となります!」
ロミ「博士、良く 分かりません。 宇宙には、善い神様と悪い神様がいるのね。 何か原因があるんでしょう!」
トル「宇宙には、愛があるのです。それは無限の愛です!」
ロミ「でも善い神々様が浄化され、悪い神様は浄化されないでそのままなのは何故?逆じゃないの。解らないわ!」
トル「このアトランティスの主な民族には罪がないが、やってはならない宇宙の掟を破り、他の惑星から来た神によりその民は創造された。
つまり原地球人のDNA操作して自分たちの言うこと聞く 奴隷化人間をこしらえしてしまった事なんだ。
その神とは、ルシファーとなり、宇宙の掟を破った神と言う事になります!」
ロミ「 なぜ 愛情たっぷりが 悪いの。もちろん甘やかしはいけないのは、解りますが!」
トル「ロミ様 宇宙は、博愛です。全てに 公平でなければ なりません!
アトランティスは長き時代、途中より民を支配する側、つまり悪魔に魂を売った邪悪な者達に 操られてしまいました。それを浄化しようとした 宇宙の創造主様にも逆らい、 神々様に挑戦的に矢を引く者たちとしてあり続けたため、それなりに 自然淘汰されても 仕方ないのです!」
ロミ「それでは、私達 アトランティスの民はどうなるの!」
トル「よくぞ聞いてくれました。大多数は、海の藻くずとなりますが、それは単なる 肉体と言う 衣にすぎず、魂は永遠に不滅です。
ただ 残念ながら 、肉体が死んだら何も残らなく 生きているうちが 全てと考え、 何でも やりたい放題となり、生きている間に欲望や執着や虚栄心に 満ちた生き方をすれば、また 同じようにな 世界に 魂 自らが行くことになります。つまり、良心の呵責により悔いが残る為です。」
「そこでまた最初から、魂の進化が出来るかどうか創造主より 試されます。
そこをクリアー出来れば魂も地球同様 次元上昇して行き 、成長して 創造主と同じく光となるでしょう。
しかし光が輝くには、闇も当然 なければならなく、みな それぞれの役割を兼ねる事になります。
でも 遅かれ早かれ、進化の度合いは違いますが、皆いつかは光へと 向かう事でしよう!」
医者が来てトルを診たが、とにかく傷が 深く 炎症が酷いため手当てを急いだ。
ロミ「もう話さないで 安静が何よりよ!」
トル「あとはロミ様 、結局 何が あろうとも 恐れず 怯まず、 低波動の荒い低い次元で 宇宙意識(自分本質の魂)にいち早く気付き 、学びとして 実際自分の頭で考え何かをやり、行動して、悔いを残さない生き方 生き様が大切になります。この迎撃の後はロミ様、このアトランティスを離れ他の小国へ避難して下さい!」
ロミ「え、避難?私には、出来ないわ。 私は、このアトランティスが大好きよ。それは、出来ないわ 。もう その辺で 話しを止めて。傷に悪いわ。ユックリ休んで 、その続きは後でユックリ聞くわ!」
話は、途切れた。
ロミとトルの会見の間に、ヨーシ宮廷長官達は 着実に 数個の隕石を 軌道誘導に成功していた。
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第20話終了
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