落語の魅力をご案内する、落語コンシェルジュ®相山美奈子です。
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愛宕神社の出世の石段を登ってきました!
愛宕神社は、東京都港区にある歴史ある神社で、港区の虎ノ門近く。創建は慶長8年(1603年)にさかのぼり、徳川家康の命により建立。火防の神として有名。
神社へ訪れる際の一番の特徴は、急な「出世の石段」と呼ばれる階段。この石段は86段ありかなり急。講談では馬で登ったとありますが、落ちれば馬もろとも。本当に上ったの?とも考えてしまう。馬でなくても、足で登り切るのもちょっとした挑戦。
講談によれば
寛永11年、江戸三代将軍、家光公が将軍家の菩提寺である芝の増上寺にご参詣のお帰りに、ここ愛宕神社の下を通る。
折しも春、愛宕山には梅が満開。家光公は、その梅を目にされ 「誰か、馬にてあの梅花を取って参れ!」と命じる。
四国丸亀藩の家臣で曲垣平九郎(まがき・へいくろう)が見事、馬にて石段を登り降りし山上の梅を手折り、家光公に梅を献上。
この話は神社の歴史的なエピソードとして語り継がれている。
この故事にちなみ、愛宕神社正面の坂(男坂)を「出世の石段」と呼ぶ。
こわごわ上がりだしましたが、半分くらいですでに後悔。
急な階段は、下りるのも急。まるで断崖絶壁。怖くて後ろが振り向けず、手すりと自分の足元以外見ることができない。もし振り返ったら頭がくらくらしそう。なんとか手すりにつかまりながら登り切る。登り切っても、すい込まれそうで後ろは振り向けなかった。
講談では石段七号目で馬が止まってしまう。そこで曲垣は下を見下ろし、悠々と景色を眺めるシーンがあるが、とてもできない。
仕事の発展をお願いしてきました。
立川談志師匠が「寛永三馬術 愛宕山の乗り切り」でCDに収めています。(談志百席・第五期~第四十七集~)そこでは馬が、曲垣に向かって「旦那」と呼びます。
「旦那無理ですよ」「旦那ひとつやっつけましょうか」なんて好き。
帰りは緩やかな女坂から降りました。
愛宕神社は、歴史と伝説、そして都市の喧騒から離れた静けさを感じることができる場所。出世の石段を登りきることで、心地よい達成感も得られる。
ぜひ一度訪れてみてください。神社の豊かな歴史と美しい景観に癒されることでしょう。
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