【それはいたわりか弱者への言葉か？】

落語の魅力をご案内する、落語コンシェルジュ®相山美奈子です。

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昨日は談志師匠のお墓参りに行ってきました。ご命日に合わせて多くの花々が供えられ、心静かに手を合わせます。毎月のご報告をするのですが、いつも「また来たか」とでもおっしゃるような気がしてしまいます。毎月の成長は感じられますが、まだまだです。自分の年齢や経験を考えると、もう少し前に進んでいなければなりません。ただ、焦っても仕方がありません。でも、もっと成長したい、もっと前進したいと思う気持ちは止まりません。

お参りの帰り、小さな声で「あんまり自分を責めなくてもいいよ」と聞こえました。その言葉には、優しさと励ましの気持ちが込められていました。でもそれは弱い者への言葉であるように感じました。売れると思う人には、そんな言葉はかけないでしょう。

帰りに、晩年の家元がよく事務所代わりに使っていた「けい」さんに。オーナーが入院したと聞いて心配していましたが、お店が営業していて安心。家元のお墓参りの帰りだと伝えると、「お墓参りに行ったの？えらいねぇ。」と。店の名物ステーキ丼は相変わらず美味しい。

自分が売れないかもしれないという不安が頭をよぎります。売れるとはどういう状態なのか？上り調子の人には、責めないでいいとは言わないでしょう。売れる人と売れそうな人とは、微妙な差があります。自分のペースで進むことは大切ですが、それも売れる人には言わないことかもしれません。無理をしてでも前進する人が、最終的に成功するのかもしれません。

私が感じたことは、自分の弱さを受け入れることも必要だということ。それでも、強さと弱さの狭間で、自分と向き合う日々です。