落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山・美奈:子:です。
昨年1月から入院して施設に行った父は、今年の1月に死んだ。去年の夏から、怒り、泣き、わめき、文字通り格闘した父の遺品整理。やっと整理できて、2トントラックを手配。
業者さん2人が数時間で2階から外へ荷物を運び出し、1時間半でトラックに積んだ。
山盛りのトラックが家を出た。
ありがとう、さようならとつぶやいた。
あんなに時間がかかったのに、なんとまああっけないことか。
感情が入った片付けは1つ箱を開けるだけで精神的に辛かったのは、父に対していい感情は持っていなかったから。けれど、業者さんは仕事だから淡々と運び出す。
がらんとした部屋を見渡す。
2トンあるなんて多い方ですよと業者さん。家は引っ越ししなかったし、父は物を捨てない人だった。
景気のいいときのサラリーマンだったから記念にもらった大皿、壺、花瓶、コレクションは文鎮が段ボール3箱、建設機械や、飛行機、列車の模型、趣味の絵は100号を超えるものが10枚ほど。スケッチや画材を入れると一部屋埋まってしまう。
余白がなければ新しいものは入らない。
気が抜けたような、新たにやることができたような気分。
まだ完了じゃない。捨てるのにもお金がかかる。
あとは残した壺を持って金券SHOPへ急げ!
遺品を売って幾らかにはなるかもしれないが、それをはるかに上回る金額を請求されそう。
嗚呼・・・
がらんとした部屋を掃除した。今度はどんなものが入ってくるんだろう。