〇ら落語コンシェルジュ ® 相山美奈子 です
元「コメディNo.1」の前田五郎師匠にインタビュー!
超超超大御所、お笑い界のレジェンド!
数回に分けて掲載します(五郎師匠には了解を得ています)
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⑦ 『三角形の戦い』
前田:『漫才と云うのは三角形の戦いや』これ僕の理論です。
これは何やゆうたら、僕と坂田とはこれ、戦いせなあかんわけ、「なあなあ」でいったらあかん。
お互いに火花を散らして、これもう戦いや。これ戦こうて火花を散らして、その2人の戦いの矛盾をお客さんにブッつける。
お客さんと我々2人と三角形の戦いや。
だから子供の喧嘩は、お客さんへ尋ねるわけ。その尋ねた答えは何やゆ うたら、笑いに変わるわけ。
相山:お客さんはそんなことに気づかないでしょうね。
前田:お互いにもう次何言おうか、どういう言葉を返してくるかどうくるかという、将棋で云うたら、先手をずっと読んでるからね。だから言葉の戦いですよ。
相山:1拍息がずれたら、滅多な事では元へは返せない。
前田:0.0何秒狂うたら、もう最後まで引きずる。全然面白くない。
相山:つかえてもだめ、20分なら20分、緊張してお客様の目に晒されて失敗したら怒られるし。
前田:よくなんば花月で僕らの前に出た若い奴らが、降りてきたとき舞台の袖で
「今日の客は悪いわ、ほんまに悪い客や」って言いながら来よるわけ。
それ客が悪いわけないねん。お客さんにお前らが負けたんや。笑えへんてことは、お前らお客さんに負けたんや。
相山:笑わせられなかった。
前田:笑わせられなかった、それは負けやで。お笑い芸人です、漫才師ですって看板上げてる以上は、看板だけのことはせい!って。せやからお客さんに負けたんや。お客さんに完負け。
「今日の客は悪い客や。ほんま笑いくさらへん。」こんな奴はドツいてやりたい。
相山:寄席でも聞きます。今日は客がセコいから笑わないって。
でもほんとうに舞台は誰も助けてくれませんものね。厳しい世界です。
前田:サラリーマンの1年分を1日で稼げる日々が続く事によってそれが「普通や」と勘違いしているのが、己で判ってない・・・。
天狗時代が何十年と続いていたのが、全然気が付いてなかったんですよね。
それに甘えて今の自分があると、甘え過ぎや。その時にちゃんとしっかりして、使う何千万かの何分の一でもこっちに残しておけば。
でもその頃の芸人はそれをやることは「恥」とされとったんや。
相山:かっこ悪い、セコい。
前田:そうそう。「飲む打つ買う」芸人はせないかんという。
相山:守りに入ってはいけない。
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『三角形の戦い』たしかに舞台は戦いですね
五郎師匠のお話しを伺っていると「戦い」という言葉がよく出てきます
戦って戦って、今も戦いの中にいる
とっても厳しい人生を選ばれた方なんだなと感じました
ご本人はあまりそう感じてはいらっしゃらないようでしたが・・・・・
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〇ら落語コンシェルジュ ® 相山美奈子