いやしんぼ~北京の膨満感2~2日目前半戦 | RAKUEN QUES†

いやしんぼ~北京の膨満感2~2日目前半戦

炒肝&包子

本日は中国旅行は初めての友人と、万里の長城見学に行くため、午前5時に起床。まだ日も昇らぬ真っ暗な北京の町をタクシーでぶっ飛ばす。向かったのは北京北駅・・・ではなく、鼓楼の側にある姚記炒肝店。腹が減っては戦はできぬのだ。



しかし、ここでトラブル発生。名物の炒肝(写真右のモツ煮込み)で景気づけしようと思ったのだが、なんとなんと友人がタクシーにスマホを置き忘れてしまったのだった。こりゃメシなんて喰ってる場合じゃないぜ。



・・・なーんて言いつつも、せっかくこんなところまでタクシーで来たわけである。当然名物のモツ煮込みは喰っていきましたわ。



この炒肝、見た目ほどにはしょっぱくなく、どちらかといえば優しい味付け。化調も少し感じるかな。片栗粉で強めにとろみがつけてあって、煮凝りみたいにプルプルしてます。そこに刻んだ生にんにくが入っていて、このパンチがものすごい(しかも早朝から・・・)。正直かなり下品な味である。だが悪くない、悪くないぜ。



ただ、モツの量が少なすぎるんだよなー。どうしても先にモツがなくなっちゃって、後にはにんにくガツンの醤油あんだけがたっぷり・・・ってな具合になっちゃうような・・・。



サイドメニューの肉まんは具が少なめで雑な作りではあるが、醤油味が効いたジュースィーな餡がなかなか悪くない。少なくとも井〇屋とかロー〇ンの肉まんの10倍ぐらいウマイ。



炒肝(大)と肉まん2つで約210円だった。まあ有名店プライスだろうね。


王胖子驢肉火焼

さっさと宿に帰ればいいのに、近くの驢肉火焼(ロバ肉バーガー)の店をはしご。友人がスマホを紛失して意気消沈しているのに、我ながら非情な選択だと思う。スマン、Aくん。

驢肉火焼

これが驢肉火焼。ロバ肉を煮たやつを細かく切って、サクサク軽い食感のパンで挟んだものである。その食感と手軽なサイズ故に、スナック感覚でイケちゃいそうっすね。



ロバ肉は全くクセがなく、部位のせいか引き締まった食感であった。しかし、クセがないのはいいものの、味付けがちょっとしょっぱすぎ。総評としては、まあまあってところですな。1つ約170円。

驢肉湯

こちらは驢肉湯(ロバ肉スープ)。完全にインスタント味っすね。そのへんで喰べる牛肉麺のスープとか、こんな感じの味っすわ。肉も驢肉火焼のものと同じでしょっぱいなあ。うーん、まあこんなもんかな・・・。1杯約170円でした。

前門


宿に戻ると、友人はスマホ紛失後の対策に忙しい。持参したPCを貸して、諸々の作業を終えるのをウトウトしながら待つ。全てが終わるころには、もう時間は昼時近くになっていた。腹ごなしに前門あたりをぶらついてから、地下鉄で今日の目的地へ向かうことにする。


九花山烤鴨店


落ち込む友人を慰めるべく、本日の昼飯はドドーンと北京ダックをいただくことにした。今回伺ったのは、以前訪問した東の大董 と並び称される西の横綱、九花山烤鴨店でございます。


北京ダック

やっぱりこの怪しく艶めいた皮がたまらんのよね。大董は徹底的に脂を抜いたサクサク食感で有名だけど、こちらはパリパリかつ噛み締めると脂がジュワ~っと染み出してくるような塩梅。個人的にはこのぐらい脂っ気があった方が好みだな。

タレと薬味

そんなパリパリな皮とジュースィーなお肉に甜麺醤を使ったタレをつけ、薬味と一緒に荷薄餅で包んでパクリ。うんうん、ここのダックもウマイなー。大董よりも好きな感じだ。



最近はどんどん値上げしてだいぶいいお値段になっている上、素材の味を活かすような繊細な料理ではなく、どちらかいうとB級な味だけど、北京に来たからには一度は食べたい料理だよね。1年半ぶりにたらふく喰えて満足ですわ。

火燎鴨心


本当は大好きな塩水鴨肝(ダックレバーの塩水漬け)も喰べたかったんだけど、品切れだったのでこちらの火燎鴨心(ダックの心臓のフライ)を頼んでみた。



だけど、こちらはイマイチだったなー。薄らぼんやりした味付けの中に、なんだか不自然な味わいを感じる。


鴨湯


こちらはサービスの鴨湯(ダックガラスープ)。あんまり美味しくないと言われがちな1品だけど、ここの鴨湯はきちんと美味しいっす。こんなスープだったら、いくらでも飲みますわいな。



昼からビールもたっぷりかっくらって、全部で1人あたり約3400円だった。最近円安なんで、前回よりもだいぶ高く感じるな。でもまあ、本来中国元が安すぎるぐらいだし、こんなもんじゃないっすかね。うん、満腹満足ですわ。

ほいじゃまた。