車の需要が高いアメリカでは、日本よりも「リース」が盛んです。ハワイでもよく聞く車のリースとは、長期間のレンタカーのようなシステム。減価償却分、つまりその車の価格内でリースした期間の分だけを支払うというものです。

特長として、頭金や月々の支払いが少ないため初期費用が安くつくこと、短期間で新しい車に乗り換えられること、保障が付いていることなどが挙げられます。ハワイに在住する期間が3〜5年の方、数年ごとに最新仕様の車に乗り換えたい方などにお勧めの購入方法です。

リースの際に必要なものは、免許証(日本、アメリカどちらでもOK)、SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)、アメリカでのクレジットヒストリーです。また、保険の加入も義務付けられています。ホノルル市内には、メルセデス・ベンツなど、日本人向けの保険加入をサポートしてくれる代理店もあります。

それではここで、日本人に人気の高いベンツをリースする場合の例を挙げてみましょう。

<例> 価格が約4万ドルのベンツ(中古)を3年間リースする場合
一般的な例として、下記の3通りの支払い方があります。頭金の支払い金額の増減によって、ご自分に合った月々の支払い額を決めることもできます。
オプション① 
月々の支払い:約300ドル
頭金:約7,000ドル
3年間の支払い総額:約1万7,800ドル
オプション②
月々の支払い:約500ドル  
頭金:なし
3年間の支払い総額 :約1万8,000ドル
オプション③
一括払い: 約1万4,000ドル  
3年間の支払い総額:約1万4,000ドル  

参考:メルセデス・ベンツ・ホノルル

このように、ベンツのような高級車でも、リースを利用すると月々の支払い額を低く抑えることができます。また、先述の通り、契約期間内は保障が付いています。一般に、ローンで購入した保障なしの高級中古車が故障した場合、高額な修理費用がかかりますが、リースの場合はそういった心配をせずに乗ることができます。

また、ハワイ州のリース車には、1年間で7,500マイル(3年間で2万2500マイル)という走行距離制限があります。しかし、ホノルル市内在住の方が通勤や買い物などの目的で乗る場合、1年間の走行マイル数の平均は約6,000〜7,000マイルなので、7,500マイルは妥当な制限距離と言えるでしょう。