こんにちは。
ストレスマネジメント
コミュニケーショントレーナー川西未来子です。
昨年秋に原稿依頼があり記事を書いていました。
ほとけの子記事
2月号に掲載なんですよね。
昭和40年から続いている雑誌で全国紙のようですよ。

ほとけの子表紙
中身は・・・・・・・1600字指定で、1600字なんですよ。
====ここから===============
いい親でいたい。優しい、にこやかな親でいたい。
そんな想いとは裏腹に、子どもをつい怒ってしまう。
そんな些細なこと、怒る事でもないと分かっていても、
怒ってしまい自己嫌悪に陥る。
気持ちに余裕があれば許せることもあるし、
見守ることもできる。
でもどうしたら余裕ができるのだろう?
どうしたら怒らなくてすむのだろう?
そう悩んで『親業訓練一般講座』を受講し始めたKさん。
まだ相手の話の聞き方を学んだばかりですが、
学ぶ前と今とでは全然違うと感じています。
以前のKさんは、「幼稚園に行きたくない」と言う息子に
「ハイハイわかったけど、行きたくなくても行くの」と言い、
そのうち「幼稚園のお弁当の時間がいややねん」と言いだし
「お弁当に好きなもの入れてるし、
前は『お弁当の時間好き』って言ってたやん」とか
「折り紙きらいやねん」には
「じゃあ、先生にお手伝いしてーってお願いしてごらん」
と提案をして、何とか納得させようとしていました。
「イヤだ~!」という息子の声がだんだん大きくなり、
出発時間が近くなると「もう!早くしなさい!」と命令し
「昨日行くって約束したでしょ!行くって言うから、
おもちゃも買ったのに!」と非難し、
それでも「行かない!嫌だ!」と言う息子に
「おもちゃ捨てるで!いい加減にしなさい!」と怒鳴り、
大声で泣きわめき家の中を逃げまわる息子を、
最後は力ずくで引っぱって行くということをしていました。
毎朝疲れ果て、そんな自分が嫌で
「もう子育てはムリ!」と思っていました。
Kさんは、子どもが悩んでいると
その悩んでいることを親が解決しなければいけない、
気分を変えさせなければならないと必死で、
思うようにならないジレンマに
だんだん余裕をなくしていたのです。
話の聞き方を学んでからは
息子が「行きたくない~」と言えば
「行きたくないんやね」と言い
「今日なー、折り紙あるかもしれへん」
「そっかー。折り紙がイヤなんやね」と聞き
「お弁当もお家で食べたいねん」と言えば
「お家でお弁当食べたいんやねー」と、
ただひたすら息子の言うことを繰り返していました。
はっきりした効果というのは、
この時はわかりませんが、
それでも以前ならこれらの会話の途中で、
Kさんがイラッとして怒っていました。
怒らずに済んだのは、方法を学んだことで
「どうにかなるかも!」という希望を
持てたからです。
また、講座を一緒に受けているママ友と、
子どもの気持ちについて色々話し合いもしました。
「きっと、息子は幼稚園が嫌なのではなく家にいたい。
ただただママと一緒にいたいだけ」という結論を得て、
それ以降は「そうなんやー行きたくないよなー。
ママと一緒にいたいよねー」とか
「そっかー、家で食べたいんやねー。家がいいもんねー」と
気持ちを汲む聞き方をするようになりました。
すると、息子はぐっと落ち着きだしました。
そして今は毎日ノリノリで幼稚園に通っています。
明日は運動会ですが、
「明日は、ワクワクの運動会~♪楽しみー!」と喜んでいます。
息子が楽しそうにしているだけで、
Kさんは本当に嬉しいと幸せを噛み締めています。
コミュニケーションは
相手が投げてきた白いボールを白いまま返し
言葉に惑わされず心を受け取りあうもの
ということに深くうなずいたKさんは、
「そうですね。
自分だって気持ちを分かってもらえれば前に進める。
子どもも大人も一緒ですね」と話しました。
今の対処でいいと思えること、
間違った時に気づけること、
分からない時に相談し合える、
一緒に学んだママ友がいることが
子育ての孤立化を防ぎ、
苦しいと感じていたものが
楽しいと感じられるようになるのでしょう。
「これから自分の気持ちの話し方や
対立が起こったときの対処法も学べるんですよね、
ワクワクしてきました」と、
後半の講座内容への期待を語るKさんを見て、
心を通い合わせるコミュニケーションで
親子が育ちあう関係を築く
お手伝いができることを私は嬉しく思っています。
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親子でも夫婦でも、恋人どうしでも
職場でも仕事関連でも
コミュニケーションの基本は変わらない
でもタイミングやタイミングに応じた
対応を知っているのか知らないかで
大違いな日々になる。
にこやかママ
にこやかな大人が増えることを切に願っています^^