◆幼稚園に行きたくないと言われたら・・・Kさんの場合 | しなやか自分軸で関係を築ける人になる!

しなやか自分軸で関係を築ける人になる!

しなやかな自分軸で大人の対話力を向上します。大人の対話力が子どもに波及し共に育ち合う世の中になりますように。

こんにちは。

ストレスマネジメント
コミュニケーショントレーナー川西未来子です。

昨年秋に原稿依頼があり記事を書いていました。

ほとけの子記事
ほとけの子記事

2月号に掲載なんですよね。
昭和40年から続いている雑誌で全国紙のようですよ。
ほとけの子表紙
ほとけの子表紙


中身は・・・・・・・1600字指定で、1600字なんですよ。


====ここから===============

いい親でいたい。優しい、にこやかな親でいたい。
そんな想いとは裏腹に、子どもをつい怒ってしまう。
そんな些細なこと、怒る事でもないと分かっていても、
怒ってしまい自己嫌悪に陥る。


気持ちに余裕があれば許せることもあるし、
見守ることもできる。
でもどうしたら余裕ができるのだろう?
どうしたら怒らなくてすむのだろう?


そう悩んで『親業訓練一般講座』を受講し始めたKさん。
まだ相手の話の聞き方を学んだばかりですが、
学ぶ前と今とでは全然違うと感じています。



以前のKさんは、「幼稚園に行きたくない」と言う息子に
「ハイハイわかったけど、行きたくなくても行くの」と言い、


そのうち「幼稚園のお弁当の時間がいややねん」と言いだし
「お弁当に好きなもの入れてるし、
前は『お弁当の時間好き』って言ってたやん」とか


「折り紙きらいやねん」には
「じゃあ、先生にお手伝いしてーってお願いしてごらん」
と提案をして、何とか納得させようとしていました。


「イヤだ~!」という息子の声がだんだん大きくなり、
出発時間が近くなると「もう!早くしなさい!」と命令し


「昨日行くって約束したでしょ!行くって言うから、
おもちゃも買ったのに!」と非難し、


それでも「行かない!嫌だ!」と言う息子に
「おもちゃ捨てるで!いい加減にしなさい!」と怒鳴り、
大声で泣きわめき家の中を逃げまわる息子を、
最後は力ずくで引っぱって行くということをしていました。


毎朝疲れ果て、そんな自分が嫌で
「もう子育てはムリ!」と思っていました。


Kさんは、子どもが悩んでいると
その悩んでいることを親が解決しなければいけない、
気分を変えさせなければならないと必死で、
思うようにならないジレンマに
だんだん余裕をなくしていたのです。

話の聞き方を学んでからは
息子が「行きたくない~」と言えば
「行きたくないんやね」と言い


「今日なー、折り紙あるかもしれへん」
「そっかー。折り紙がイヤなんやね」と聞き


「お弁当もお家で食べたいねん」と言えば
「お家でお弁当食べたいんやねー」と、
ただひたすら息子の言うことを繰り返していました。


はっきりした効果というのは、
この時はわかりませんが、
それでも以前ならこれらの会話の途中で、
Kさんがイラッとして怒っていました。


怒らずに済んだのは、方法を学んだことで
「どうにかなるかも!」という希望を
持てたからです。


また、講座を一緒に受けているママ友と、
子どもの気持ちについて色々話し合いもしました。


「きっと、息子は幼稚園が嫌なのではなく家にいたい。
ただただママと一緒にいたいだけ」という結論を得て、


それ以降は「そうなんやー行きたくないよなー。
ママと一緒にいたいよねー」とか


「そっかー、家で食べたいんやねー。家がいいもんねー」と
気持ちを汲む聞き方をするようになりました。


すると、息子はぐっと落ち着きだしました。
そして今は毎日ノリノリで幼稚園に通っています。
明日は運動会ですが、
「明日は、ワクワクの運動会~♪楽しみー!」と喜んでいます。


息子が楽しそうにしているだけで、
Kさんは本当に嬉しいと幸せを噛み締めています。


コミュニケーションは
相手が投げてきた白いボールを白いまま返し
言葉に惑わされず心を受け取りあうもの
ということに深くうなずいたKさんは、


「そうですね。
自分だって気持ちを分かってもらえれば前に進める。
子どもも大人も一緒ですね」と話しました。


今の対処でいいと思えること、
間違った時に気づけること、
分からない時に相談し合える、
一緒に学んだママ友がいることが
子育ての孤立化を防ぎ、
苦しいと感じていたものが
楽しいと感じられるようになるのでしょう。


「これから自分の気持ちの話し方や
対立が起こったときの対処法も学べるんですよね、
ワクワクしてきました」と、
後半の講座内容への期待を語るKさんを見て、
心を通い合わせるコミュニケーションで
親子が育ちあう関係を築く
お手伝いができることを私は嬉しく思っています。

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親子でも夫婦でも、恋人どうしでも
職場でも仕事関連でも


コミュニケーションの基本は変わらない


でもタイミングやタイミングに応じた
対応を知っているのか知らないかで
大違いな日々になる。


にこやかママ
にこやかな大人が増えることを切に願っています^^