◆黒が心を癒すこともある | しなやか自分軸で関係を築ける人になる!

しなやか自分軸で関係を築ける人になる!

しなやかな自分軸で大人の対話力を向上します。大人の対話力が子どもに波及し共に育ち合う世の中になりますように。

色がなくなるということがある

感じなくなると言ったほうがよいかも知れません。


深い喪失感は 世の中から色を無くす
ということがある。


色がついていることさえ感じることができず
モノクロの世界になっていく。




テレビを観ていた・・・・


娘を捜しに町にでてきたおじいさん
その横に孫、おかあさんを捜しているという。


その方が乗っていたであろう車が発見された



誰かが・・・「車があったよ~」と叫ぶ



男の子のお母さんのお姉さんにあたる方のようだ。




「○○、覚悟するんだよ、覚悟するんだよ」



車を見つける・・・車の中に人がいるようだ




「お母さんじゃなくても助けてあげられるといいね」
と男の子




車から引きだすことはできたが・・・もう息はなかった。




大人は泣けるのだが・・・・
男の子に涙はなかった。むしろ笑顔でさえある。
何が起こっているのかわからないかのように。





アナウンサーが言う「どんなお気持ちですか?」




お姉さんにあたる方は
「私たちが見つけてあげられて良かった。
守るものがあるから私たちは頑張る!」
と力強い言葉が響く。





被災された方は、気を張っておられると思った。
気を張らないとやっていけないのだ。
子どもは頑張っている大人に気を使う、そして
感情をどう言葉に表せばいいのかわからないでいる





どちらもしんどい・・・・・





喪に服すことも許されない現実がここにある。






喪に服するということはどういうことか



死に際して近親者が忌み慎むことを言いますが、
死の穢れが身についている期間であるともされ
「忌」の期間には家の中に篭り、穢れが他の者に
移らないように外部との接触を絶っていたということが
かつての日本にはあったようだ。
13ヶ月間はハレの行事には参加しないとか・・・
今では49日という仏教においてその期間があるが
それも簡略化されつつある。






@黒が心を癒すことがある



穢れという言葉はナンセンスでもあるし
忙しい現代人にとって、生活がストップすることは
考えられないこともある・・・けれど


黒一色で身を包み、うちに籠り
家族が身を寄せ合い、
亡くなられた方と対話をする期間として
捉えるのであれば・・・・


黒一色の世界が癒しに繋がることさえある
と思うのです。






@緩和ケア病棟にて@



緩和ケア病棟にて遺族の方に
グリーフケア(悲嘆回復)のカラーセラピーを
行ったことがあります。

日本はお葬式が簡略化された影で
心が癒されていないご遺族が増えている。
グリーフケア(悲嘆回復)においては
遅れているのではないかと思っています。





@感情を出すことも大事@


子どもが我慢をしている。
大人も気を張って我慢している。
頑張っておられる。


今すぐにでも感情が吐き出せる場面を
環境も作ってあげないといけないけれど
生きていくことが急務ですものね。

食べることと同じぐらい

画用紙もクレヨンも必要だと感じるのは

私だけでしょうか?





@その時のために@


少しずつ再建が進んだその後、やってくる
心にポッカリあいた空虚感を
埋められるサポートができるのが
カウンセラーやセラピストの役目なのでは
ないかと考えています。


その時のために力をつけておきましょう。



そして、通常の生活をしながら
あの泣かない男の子を
忘れてはいけないと思いました。



未来に希望を持つことと、
閉じ込められた感情を救い出すことを
心に留めておきたいと思っています。




今日も楽美で・・・