「親に向かって何ですか、その口の聞き方は!」
「どうして親の私のいうことが聞けないのよ!」
こんなにあなたのことを思って言っているのに・・・・・と
もどかしい思いでいっぱいになることでしょう。そして
何もできない時から育てたのよ。
私が一生懸命育てたから、そうやって大きくなったんじゃない!
なのに・・・どうして?
「私のいう事を聞いていたら間違いはないのに!」
「私はなんでも知っているのよ。あなた達よりよっぽど偉いのよ!」
でも・・・本当にそうでしょうか?
親の権威ということがよく言われます。
でもこの権威・・二つの意味が含まれています。
①人を強制・服従させる威力
②その方面の第一人者
「偉いのだから!言う通りにしたら間違いない!」
・・・・要は尊敬しなさいと②の存在を強要しています。
尊敬は 相手に認められてこその尊敬される存在です。
自分で言ったからと言って 人から尊敬されるわけではありません。
でも尊敬できる人の言葉は耳を傾けようと思いますよね。
これは 親が②の存在だからです。子どもが認めてくれているからです。
大概は①の権力を行使して子どもにいう事を聞かせようとしてしまいます。
しつけと言う名のもとに・・・・「あなたのことを思って」という思いで・・・
“親の権威=権力の方”を維持するためには賞罰を与える力が必要です。
・お母さんそんなことする子嫌いよ
・アメを買ってあげるからね
・そんなことするとゲームのソフトを買わないからね
・お小遣いあげない
・家に入れません。出て行きなさい。
最初は怒ればいう事を聞くでしょう。
何かを買うことで釣ることもできます。
暴力も一度叩き 二度 三度だんだんエスカレートしていきます。
「痛い!嫌だ!」と思ってもらえる間は効き目があります。
賞罰が上手く働けば・・・子どもをコントロールすることはできるでしょう。
そして子どももあなたを恐れたり・・・依存したりしていればコントロール可能です。
でもだんだん慣れてくると 痛いのさえ我慢すれば嵐は過ぎる・・・
今は自分で稼ぐことができないから 嫌でも家にいるけれど
そのうちでてやる!あんな親失格だ!
ないしは・・・・気力をなくし・・・親のいう事を聞く素直ないい子に・・・
素直ないい子は 意志のある意欲的な人間に育つのではなく
ロボットになっていきます。人に言われたことしかできません。
相手への思いやりもなければ、新しいことに挑戦もできません。
挑戦して失敗したら怖いのです。
「ほ~らごらん。いらないことをするから失敗するのよ。
私の言うようにしないから・・・」って声が聞こえてきます。
そんなロボットのような子どもにしたいですか?
そんなつもり・・・・ないですよね・・・・だって最初は子どものためだったもの・・・・・
自分より力のある人が何かを自分に押し付けてきたとき、
人間のとる反応はだいたい12に分類できるといいます。
1、反抗
2、うらみ
3、報復
4、ウソをつく
5、告げ口、非難
6、弱いものいじめ
7、負けず嫌い
8、対抗戦線を張る
9、従順
10、ご機嫌取り
11、同調
12、想像の世界に逃げる
そして対応は 逃げるか反抗するか従順になるかです。
親業では
①の権力を行使する親ではなく
②の権威・・・
自然に子どもから人として尊敬される親になるよう努力するだけです。
少なくとも相手に望むものは 今の自分も備えていなくてはならない
結構大変です。
育児が育自と言われる謂えんでしょう。
では どんな親を子どもは尊敬したり好きになったりするのでしょう。
人はどんな時に 相手のために行動を変えようと思うのでしょう。次回に
今日も一日 楽美な一日でありますように