
次に、エンジン用バッテリの電圧チェックを行う。
向かって左側の手前側が右舷側エンジン用。

12.46ボルトで問題なし。

向かって左側の向こう側が左舷側エンジン用。

12.43ボルトで問題なし。

最後に、インバーター用バッテリの電圧チェック。
こちらは、船体中央部の奥に設置されているようだが、どうやってアクセスするのかわからない。
コントロールパネルに設置されている、モニター用の電圧計で確認すると5ボルトとなっていて、こちらも充電が必要なようだ。

配線図によると、インバーター用バッテリとアクセサリー用バッテリを充電する為の充電器が備わっている。
本来なら、陸上に設置されたコンセントから受電し、この充電器のスイッチを入れれば良いはずであるが、そう簡単にはいかない。
起電力が殆どなくなるほどに放電したバッテリを、強力な充電器で充電しようとした場合、最初にかなりの大電流が流れることになる。
そうすると、バッテリの極板を痛めてしまう恐れがある。
そこで、いつもの実験用安定化電源を利用する。
この装置はとても優れもので、定電圧機能だけでなく、定電流機能も備えている。
そのおかげで、出力電圧を一定に保ったまま、電流を一定以下に制限することが可能だ。
最初は、電圧をエンジン稼働時と同様の13.5ボルトに設定しながらも電流を抑制し、徐々に充電を進める。
ある程度、バッテリの電圧が回復したところで、充電器で本格的な充電を行う。
こうすれば、「バッテリの極板を痛めてしまう。」というリスクを回避することが出来る。

安定化電源をアクセサリー用パッテリに接続し、3アンペアで充電開始。

徐々に電圧が上がってくる。

12ボルトに達したら、いったん充電停止。
次に、インバーター用バッテリも同様にして12ボルトまで充電。
ここで、安定化電源を取り外し、充電器のスイッチを入れる。
満充電するには、かなり時間がかかるので、そのまま翌日まで充電を継続することに。
この充電器は満充電になったら自動的に充電を終了するタイプなので、放置しておいても特に問題はない。
係りの人に状況を説明して、保管場所を後にした。
続く