
一昨日の早朝、しばらくの間父の世話をしに、実家に帰って来てくれた妹から電話があった。
「居間のエアコンの調子が悪いようで、部屋の温度が下がらない。」
「このままでは、猛暑の中二人とも熱中症にかかってしまう可能性がある」と。
たしかに、ここ最近の暑さは尋常ではない。
すぐになんとかしなくては。
当日は会社は休みではなかったが、放っておけないので状況を確認する為にすぐに現地に向かう。
到着してエアコンの様子をみると、リモコンの温度表示がおかしい。
このエアコンはリモコンの液晶に室内温度と室外温度が表示されるのだが、室内は30度と合っているようだが、室外がマイナス99度と表示されている。
念のため、エアコンを停止し、電源コードをはずした後30秒ほどしてから再び差し、本体をリセットしてみた。
すると、最初は室外温度が正しく表示されるが、しばらくするとまたマイナス表示に戻り、コンプレッサーも停止する。
これは、前に見たことがある現象であった。
実は自宅に3台あるエアコンの内の1台が真冬に作動不良だった時、同じように室外温度がマイナス表示になっていた。
その時は真冬で対処するのが困難だったので、隣の部屋のエアコンである程度カバーし、暖かくなったら修理しなくてはと思いながら、まだ手をつけていなかった。
原因としては、外気温のセンサがおかしいのではないかと思われたが、室外機の場合接触不良が発生している可能性もある。
とりあえず、蓋をあけて中を調べてみることに。
本体の電源コードをはずし作業開始。

まず天板をはずす。
向かって右側に基板の入ったボックスがあるが、前面のパネルをはずさないとアクセスできないようだ。

ようやく基板が見えた。

センサにつながるコネクタが何個かあるので、スプレー式の接点復活剤を吹きかけて、何度か抜き差しする。
ついでに、そのほかのコネクタも同様に処理する。
本体の電源コードを差しテストすると、どうやら治ったようである。
しばらくたっても室外温度が正しく表示されるし、コンプレッサーも停止しない。
会社には始業前に連絡し一日休みをもらうことになったので、昼前まで状況確認してみたが大丈夫だった。

自宅に帰ったら、この際同様の故障だと思われる例のエアコンも修理することに。
温度計で測定したら、幸い日陰で31度だったのでなんとかなるだろう。
今度は2回目なので手際よく出来た。
ところが、組み立て後に動作確認してみると治っていない。
これは困った。
再度分解して、今度は室内機からの配線が接続されているコネクタ部分をメンテ。
今度は分解したままで、動作確認。
すると、ようやく冷風が出るようになった。
最近のエアコンは室内機と室外機を接続する配線の端子部分が、差し込むだけのクイック方式になっている。
この方式だと工事は簡単かもしれないが、従来のねじ止め方式と比較して接触面積が少ないので、接触不良になりやすいようである。
組み立てて作業終了。
ああ、疲れた~!