エンジンオイル交換 その1 | フェラーリ308GTB と ねこ のブログ

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今回は、油温計の精度測定の際に予定していて出来なかった、エンジンオイルの交換である。
 
昨年のエンジンオーバーホール完了時に入れてから、走行距離が5,000kmを超えているので、そろそろ交換が必要だ。
 
前回オイルフィルターを交換しているので、今回は交換しない。
 
用意したオイルは、シェルのHELIX 5W-40 1リットルパック × 6 。
 
ちなみに、オイルフィルターも交換する場合は、0.5リットル余分に必要。
 
エンジンオイルが冷えたままでは全部すっきりと抜けないので、油温計が70度に達するまで近所を一周。
 
ジャッキアップしたら作業開始だ。
 
308の場合、エンジンオイルパンとギヤボックスオイルパンが隣接しているので、間違わないようにしなくてはならない。
 
エンジンオイルパンは車体前側の方である。
 
12ミリの六角レンチでドレンブラグをはずし、6.5リットル以上入る容器で排出されたオイルを受ける。
 
予想していたよりかなりきれいなのにびっくり。
 
まだ元の茶色い色が残っていた。
 
手がオイルまみれなので、写真はなし。
 
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私の308はチューニングエンジンだが、オイルクーラーが容量の大きい物に交換されているのと、専用の電動ファンが装着されているので、夏場でも油温は最大100度くらいしか上がらない。
 
これはオイルにとっては、とても好ましい使用条件であり、劣化しにくいのであろう。
 
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ちなみに、電動ファンは無駄な電力消費を避けるため、サーモスイッチにより80度以上で作動するように設定されている。
 
旧いオイルが抜けたら、新しいオイルを注入する。
 
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終わったらジャッキを降ろし、念のため試運転を行う。
 
日が暮れそうだったので、コースはいつもの橋まで。
 
エンジンを始動後5分ほど暖気運転し、水温計の針が60度付近を指したら、ゆっくりと車を発進させる。
 
ギヤボックスが暖まるまでのしばらくの間はゆっくりと走り、さらに油温が70゜Cに達するまではエンジンの回転数を3,000rpm以下に抑えて走行。
 
油温が70゜Cに達したのを見計らってフル加速を試みる。
 
エンジンのオーバーホール後5,000km走行しているので、7,000rpmまで廻した。
 
抜いたオイルがさほど劣化していなかったので当然といえば当然だが、前日とさほど変化なく気持ちよく加速。
 
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橋に到着したが、既に暗くなっていたのでそのまま引き返す。
 
快調に飛ばして家に到着した。
 
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(補足)Raita 様のコメントに対する返答です。
 
Raita 様
 
一般的な乗用車の場合、定期的なオイルレベルチェックのわずらわしさを考えると、もちろんオイルが減らない方が好ましいと思います。
 
但し、高性能スポーツカーとなると話は別です。
 
特にフェラーリの場合、市販されている車の中でも許容回転数が高めで、それに伴って出力も大きくなっています。
 
Raita様もご承知のことと存知ますが、フェラーリはエンジンの温度が低いうちは、今ひとつエンジンの回転が滑らかではありませんが、30分ほど走行してエンジンが温まると別物のように滑らかに廻るようになります。
 
これは、高回転で大きな出力を出す為に、ピストンとシリンダーの摩擦を減らす為の工夫がしてあるからだと思われます。
 
例を上げると、ピストンとシリンダーのクリアランスを大きめに取るとか、ピストンスカートの面積を小さくする等。
この代償としてオイル消費が多くなるのは、やむを得ないのではないでしょうか!
 
次に実際のオイル消費の違いについては、私が以前乗っていた308クアトロバルボーレ(日本仕様)のデータによりますと、5,500km走行する間に1.5L補充していました。(0.27L/1,000km)
 
但し、このときは冬以外天気のいい日は毎日往復50kmの通勤に使用していましたので、比較的低回転を多用していて本来のフェラーリの使用環境とは異なる特殊な例に当たり、本来はもう少し消費量は増えると考えられます。
 
Raita様の308クアトロバルボーレ(欧州仕様)の場合、エンジンオイルを継ぎ足す必要が一度もなかったとのことですが、それは先だってのお話では油温が最大110度、水温が最大95度くらいしか上がらないとのことでしたので、オイルの粘度低下が少なくオイル消費がほとんどなくて済んでいるのだと思われます。
 
あるいは、低回転を多用した安全運転をされているか?
 
いずれにしてもメーカーの言うとおり、実際の使用環境に大きく左右されるということです。
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※この場合の308とは'81年308GTB(日本仕様)のこと。