企業の中に民主主義的な選挙制度を設け、社員の意向に副わない社長をリコールできるような制度を設けようとする思想を企業民主主義と名づけましたが、それに対して今までの、政治の世界で育まれてきた民主主義の名称についての考察です。
 最初は国家政治において育まれてきた民主主義ということで国家民主主義という名称を考えましたが、それは国家主義によって歪曲された民主主義という印象を受けるので、国政民主主義という名称に変えてみました。
 ところが、国政という用語は、地方自治に対する国家全体の政治という意味があります(これがソシュール言語学でいうところの範列関係です)。それゆえ国政民主主義という用語は国政における民主主義に限定され、地方自治における民主主義は含まれないことになります。しかし民主主義は、国政だけではなく地方自治にも存在します。そこで国政と地方自治の双方を含めた民主主義についての名称が必要です。その名称について、行政民主主義という用語を考え出してみました。以後はこの名称を用いることにします。
内閣総理大臣鳩山由紀夫様

 北朝鮮が拉致した日本人をすべて家族のもとに返さなければならないということは言うまでもありませんが、一向に返そうとする気配がありません。それは、そもそもそうした拉致が、北朝鮮の国家中枢部で働かせる人材を獲得するために行なわれた国策によるものだっただからだと思われます。北朝鮮にしてみれば、せっかく獲得した人材を、しかも国家機密を知っている人材を返すことなどあり得ません。
 だから拉致問題を解決するには、北朝鮮という国家を消滅させる以外にはないということになってきます。本当に、あのような人権侵害の著しい国家は葬り去らねばなりません。それは北朝鮮の国民自身が内心で願っていることでしょう。
 そこで望まれる今後の展開としましては、北朝鮮という国家が崩壊して韓国に併合され、朝鮮半島全体に単一の民主主義国家が誕生することです。その崩壊には武力の行使が伴なうことでしょう。そしてこうしたシナリオは、韓国とアメリカとの間では暗黙の了解がなされているように思われます。何故なら、米軍普天間基地移設問題において、自民党政権との間で合意のあったキャンプシュワブへの移設が見直されようとしている日本国内の動きに、韓国とアメリカが懸念を表明しているからです。それは、北朝鮮がそうした動きを歓迎しているのと対照的です。
 おそらく韓国とアメリカは、北朝鮮を軍事攻撃するシナリオを作成し終えているのでしょう。しかもその後方支援を行なう基地として、沖縄の米軍基地、特に普天間から移設されたキャンプシュワブが、既に計画に組み込まれているに違いありません。つまり北朝鮮への軍事攻撃計画においては、その後方支援として沖縄のキャンプシュワブ基地が前提になっているのです。だからアメリカは、キャンプシュワブ以外に移設先はあり得ないと主張するのでしょう。
 ところが民主党を中心とする連立政権となった日本では、キャンプシュワブの自然環境を保全するため、沖縄県民の負担を軽減するため、基地を県外へ移設しようという動きになっています。この動きも尊重されなければなりません。
 それならば、キャンプシュワブよりも更に、そうした後方支援をするのに適した場所を移設先にすれば、アメリカが受け容れてくれる可能性があります。それは、沖縄よりもっと朝鮮半島に近い場所です。
 例えば、韓国との国境に近い対馬などいかがでしょうか?対馬は今、過疎化の問題を抱えているとともに韓国人観光客がどっと押し寄せてきて、日本の主権が侵害されているかのような危機に瀕しています。ここに米軍基地を移設すれば、つまりその土地を日本政府がアメリカに貸与するということにすれば、韓国人に対しては改めてここは日本の領土であると周知できるし、北朝鮮に対しては今までよりも更に睨みを利かせることができるようになります。
 これは一つの案ですが、とにかく北朝鮮への軍事計画という視点で、キャンプシュワブよりも更に適した場所を移設先として提示すれば、アメリカが受け容れてくれる可能性があるものと思われます。何とぞ、できるだけ早く移設先を決めてくださるよう、日本国民を代表して切にお願い申し上げます。

ユニオン太郎
 会社の中に民主主義を創設しなければならないという企業民主主義の主張に対して、国家という枠組みの中でこれまでに形成されてきた民主主義という意味で国家民主主義という用語を使ってみたのですが、この名称は良くないですね。崇高なる民主主義の思想が、国民よりも国家を優先すべきだとする国家主義によって歪曲された民主主義というような印象を受けます。
 そこで、絶対王政を打倒して形成されてきた国家政治における民主主義という意味で、国政民主主義という名称に変更してみます。