米国市場の祝日ごとに読み進めてきた指数オプションハンドブック、クリスマスの第6回にて最終回です。

前回の基本戦略と呼ぶのもおこがましいただのコール買いの話の続き、今回はプット買いのようです。

ほぼ「コール」を「プット」に、「上昇」を「下落」に直すだけの、前回の内容の完全コピペで終わりそうな感じです。


(その5:基本戦略1

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指数オプションを理解する
(https://www.optionseducation.org/documents/literature/files/understanding-index-options.pdf)

p. 18 基本戦略(続き)

 


指数プットを買う
指数プットのロング




市場の見通し: 短期的に弱気
目標: 対象指数レベルの下落から、利益を得るポジションを取る
 
近い将来、対象指数が示す市場全体または市場セクターの下落を期待しているとしよう。大きなレバレッジ効果をもたらし得る、積極果敢なポジションを取ることを望んでいる状況だ。この決定は、オプションに対して支払うプレミアムを全て失う可能性があるということを理解した上で行われるものである。

指数プットオプションは、購入者に対し、オプションが期限切れになるまで、対象指数が決められた行使価格を下回った分の利益にあずかる権利を与える。指数プットオプションの購入者は、対象指数の潜在的な下落の強さに結びついた、非常に大きな利益の可能性を有している。

シナリオ
興味のある対象指数がXYZという名前で、現在は200のレベルにあると仮定しよう。6か月先のXYZ・行使価格195のプットを、1枚3.90ドルの相場価格で購入したとする。このコール(※注コメント:本家もコピペで済ませたのか、コールをプットに直し忘れてますね)にかかる純コストは、390ドル(3.90ドルに倍数の100ドルを乗じる)である。XYZのプットが満期を迎えた時に、対象指数レベルが行使価格である195を下回っていない場合、390ドルを失うリスクを負っている。満期時の損益分岐点 (BEP; break-even point) は、このプットが当初の支払額である3.90ドルの本質的価値を有することになる、XYZ指数のレベルが191.10のポイント(行使価格195 - 支払ったコール価格3.90ドル)となる。XYZ指数の決済額が満期時の損益分岐点を下回るほど、利益は大きくなる。

満期時における、考えられる結果
1. XYZ指数レベルが損益分岐点 (191.10) を下回った:
満期時にXYZ指数が185まで下落した場合、XYZ・行使価格195のプットは、10ドルの本質的価値(行使価格195 - 決済額185)を有することになる。この場合の純利益は、610ドル(権利行使から受け取る決済額1000ドル - コールの純コスト390ドル)となる。

2. XYZ指数レベルが行使価格 (195) と損益分岐点 (191.10) の間になった:
満期時にXYZ指数が193まで伸びていた場合、XYZ・行使価格195のプットは、2ドルの本質的価値(行使価格195 - 決済額193)を有することになる。この場合、オプションの権利を行使し、決済価額の200ドル(本質的価値2ドル x 倍数100ドル)を受け取ることが可能となる。これはプット購入に支払った金額(390ドル)よりも少ないが、支払ったコストを幾分取り戻すことはできるだろう。この場合の純損失は、190ドル(プットの純コスト390ドル - 権利行使で受け取る決済価額 200ドル)となる。この損失は、初期投資額の半分よりやや大きいものである。

3. XYZ指数レベルが行使価格 (195)を上回った:
満期時にXYZ指数が202まで上昇していた場合、このプットはアウトオブザマネーとなり、価値がなくなっていることになってしまう。この場合、初期投資に用いた全額、合計390ドルを全て失うことになる。指数オプション購入に支払ったプレミアム(プット価格)の合計が、オプション購入者にとって最大の損失となるのである。

注:XYZが行使価格を超えてどれだけ上昇しようとも、損失が390ドルを超えることは決してない。


指数価格200の、XYZ・行使価格195のプットを、プット価格3.90ドルで購入
このプット購入にかかる純コストは390ドル

満期時のXYZ指数のレベル  XYZ指数が、202に上昇(行使価格を超える) XYZ指数が、193に下落(行使価格と損益分岐点の間) XYZ指数が、185に下落(損益分岐点を下回る)
指数レベルの動き +2ポイント -7ポイント

-15ポイント

満期時のプットの価値
(契約1単位あたり)
0(アウトオブザマネー)

2ドル

10ドル

プット購入に支払ったプレミアム(プット価格)
(契約1単位あたり)
3.90ドル

3.90ドル

3.90ドル

純利益/損失*
(契約1単位 x 100ドル)

-390ドル

-190ドル

+610ドル

*手数料、取引経費、税金を除く

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最後巻末の用語解説は、個別株オプションハンドブックと概ね同じだと思うので(詳しく見てすらいませんが)、省略します。


以上、とうとうハンドブックも終わってしまいました。

後は、今年最後の取引が終わった後にでも前回から行った取引なんかのまとめ記事を作成し、このブログの更新も最後になるかな、と思います。

ずっと「ブログを移転したい」と言っていたのですが、例によって特に語るべくことも存在しないという状況が続いており、移転先や新しいブログは未だ何も考えていませんが、何かできたらまた始めようかなぁ、と思っています。

あ、そういえば詐欺仕手株での損失を裁判所に申請して返金してもらうというネタ(クッソ、詐欺仕手株で大損こいてもうた…せや!裁判所に異議申し立てしたろ!)ですが、今月頭に「1年以上経つけどどうなってるの?」と分配エージェントに質問した所、「あと数か月程度かかります」という返事が来ました。

時間かかりすぎぃ!!

まぁ、気長に待とうと思います。

 


それではまた最終記事で。