今週も6銘柄ほどピックアップしてみました。微妙に決算の谷間なのか、正直知っている企業がほとんどないレベルでしたが、面白そうな所を中心に注目です。

 
1. KEYS (Keysight Technologies)

 

 


【注目理由】
火曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
特に聞いたこともない企業でしたが、世界最大規模の測定器企業であるこのKEYS、日本語版のWikipediaにもページが存在しました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/キーサイト・テクノロジー

Wikipediaいわく、2014年8月にアジレント・テクノロジーの電子計測事業は、キーサイト・テクノロジーとして新たに出発したとのこと。アジレントは知ってるぞ、信頼と伝統の1文字ティッカーシンボル、米国市場銘柄一覧で必ずトップに来る、A (Agilent) だ!
そして、その下の沿革を見ると、なんとAgilentもKEYSも、元を辿ればhp(ヒューレット・パッカード)とのこと…!…やっぱねぇ…!名前からして歴史の重みがある企業だと思いましたよ~!!

ま、名前がキーエンスに似てるからそう感じただけかもしれませんが、似たような名前で似たような業種のKEYSは、キーエンス同様、素晴らしい会社に違いないでしょう。

【ペーパー取引】
KEYS自体はまだ上場後3年弱ということで、月1オプションしかないようですが、まぁ、何となく上がる気がするので、インザマネーのプット売りを仕掛けましょうか。

○今月満期・行使価格40ドルプットを、1.35ドルで30枚売却(証拠金として12万ドル拘束、プット売却代金として4050ドルゲット)
◎投入合計:-11万5950ドル→満期まで放置

…きっと暴落はないでしょう!若干下がっても、ボラの消失と時間的価値の消失とで、何とか利益は出せると思うので、勝率はかなり高い予感。
 

 


2. PLAY (Dave & Buster's Entertainment)

 

 


【注目理由】
火曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
これまた聞いたことがないけれど、株価を見ると上場来見事に右肩上がりを続けていたので注目してみることに。
ティッカーシンボルPLAYと、企業名Dave & Buster's Entertainmentから考えて……音楽配信とかの企業かな?…と思いきや、検索すると、どうやら食事に力を入れている、家族みんなで食べて遊んで騒げるアミューズメントスポットのようですね。
『他の人はこちらも検索』にラウンドワンが出ていたので、ダイニングに力を入れているラウンドワンというのがピッタリな印象かもしれません。

 

みんなが笑顔になれるプレイランドを提供…いい企業です。

【ペーパー取引】
こちらも月1オプションしかありませんが、過去1年の決算は予想を打ち破り続けてきた形で、何より株価の推移が素晴らしい(ちなみに上記Yahoo Financeの最長チャート、途中データが飛んで一直線になってますが、短いチャートを見たら普通にデータは存在しました。何案でしょうね?)。
しかし、コール買いをする勇気はないな…。KEYSと同じく、インザマネーのプット売りでいってみましょう。

○今月満期・行使価格70ドルプットを、3.25ドルで20枚売却(証拠金として14万ドル拘束、プット売却代金として6500ドルゲット)
◎投入合計:-13万3500ドル→満期まで放置

…KEYSと全く同じ。暴落さえしなければ、勝てるはず。
 

 


3. AMBA (Ambarella)

 

 


【注目理由】
火曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
AMBAは以前一度普段の記事で注目したことがありました。

2017/01/19 最強対決:NVDA対AMBA、勝つのはこっちだ!プロが言ってんだ間違いない

NVDAと同じく、半導体企業ですね。
時価総額は上記2社より小さいというか今回注目の6企業の中でもほぼ最低なんですが、今回はAMBAだけが唯一の週1オプション取扱企業です。出来高が他の企業よりも圧倒的に多いのかもしれませんね。
実際、今回の注目銘柄の内、株取引をしていて馴染みが一番あるのはこのAMBAです。
最長チャートでは、2年前をピークに完全に冴えない感じではあるものの、決算はこの1年、数字としては良さそう…。…難しいな。

【ペーパー取引】
…NVDAに投資する者としては、やっぱりAMBAは下がる気がする。…が、IVが高すぎて、プットを買うのはキツイ…!うーん、ここは、かなり安全を期して画像内にある一番ディープアウトオブザマネーのプットを売っておくことにしましょう。

○今週満期・行使価格56.5ドルプットを、1.20ドルで20枚売却(証拠金として11万3000ドル拘束、プット売却代金として2400ドルゲット)
◎投入合計:-11万600ドル→満期まで放置

…暴落せず、紙くず化希望だが、何となく大きく下がる気もしちゃうなぁ…。行使価格-プット価格=54.30なので、金曜日に株価が54.3ドルを上回って終われば勝利ですね。株価が今より10%下落したらアウト…いけるか…?
 

 


4. SJM (JM Smucker)

 

 


【注目理由】
木曜日(市場開始前)に決算報告があるため。

【適当コメント】
Smucker'sといえばジャムですね。誰しもこのジャムに見覚えがあるのではないでしょうか。

 


名前からしてジャムおじさんな印象のSJMですが、コーヒーも有名というか、極めて強力な一部門なようで、コーヒー小売市場シェア全米ナンバー1は、(古いデータですが)以下のページによると、SJMの飲料部門であるFolgersのようです。

米国で一番飲まれているコーヒーはスタバじゃなかった!「フォルジャーズ」って?

(https://woman.mynavi.jp/article/130829-021/)

ジャムもコーヒーも個人的には一切いらないけど、世の中では確実に消費され続けるものですし、結構強そうですね。
株価も、ここ5年間で一時は2倍程度まで伸びていた感じです。暴落はなさそうな気がしますね。

【ペーパー取引】
IVも低いけれど、特にサプライズもない気がするな。ってことで、普通に安全目なプットを売ってお茶を濁しましょう。

○今月満期・行使価格125ドルプットを、0.95ドルで10枚売却(証拠金として12万5000ドル拘束、プット売却代金として950ドルゲット)
◎投入合計:-12万4050ドル→満期まで放置

…この規模と歴史でも週1オプションがないんですね。まぁ、今週金曜日が満期ではありませんが、多分大丈夫でしょう。
 

 


5. MTN (Vail Resorts)

 

 


【注目理由】
木曜日(市場開始前)に決算報告があるため。

【適当コメント】
Vail Resorts……知らんな…。名前と、異様に成長している株価から考えて、カジノか何かかな?…と思ったら、何とスキーリゾート!あぁ、ティッカーシンボルMTNはマウンテンを意味していたのか。

株価は…すっげーな、ここ5年、あまりにも美しいほどに右肩上がり、まさにマウンテン!!5年で4倍以上か…。

 

…って、スキーリゾートでこんな好景気って、マジで?!スキーとか、好きな人には申し訳ないんですけど、ハッキリ言ってあんなのバブルの遺産、正直もう棺桶に片足突っ込んでるような人しか楽しんでないんじゃねぇの?ただ登って降りるだけじゃん、バカなの?死ぬの?…とまではまあ思いませんが、日本では正直斜陽産業としか思えないわけですが、アメリカではそうでもないのでしょうか。


…まぁ、登って降りるだけと言いましたが、およそ全ての趣味なんてそんなものなのかもしれませんね。

 

・野球?球投げて棒で打つだけじゃん。
・ゲーム?ただの誰かが作ったデータじゃん。
・音楽?鼓膜が振動するだけじゃん。
・漫画?絵じゃん。
・人生?どうせいつか絶対死ぬじゃん。

 

…と、斜に構えればどんなことでも突き詰めれば無意味なことですし、結局純粋に楽しんだ者勝ちですよね、何事も。
まぁ、スキーに関して言えば、やってみたら楽しいとは思うんですが、やっぱり面倒くささが先に立つのかもしれませんね。準備も移動も大変だし、そもそも若者は車を持っていないから、電車でスキーほどあり得ないこともないので、日本の若者のスキー離れは、そういう点がネックなのかもしれません。
一方アメリカは交通機関が発達しておらず、基本車社会だと思うので、そういう面でスキー場に行きやすい地盤はあるのかもしれませんね。まぁその分距離が尋常じゃないので、やっぱり、そう言いながら本当にアメリカでもスキーリゾートなんて成り立つのか?…って気はしますが、現に成り立って、MTNは成長に成長を続けているので、アメリカ人はとにかくアウトドアが好き、というのが結論になるのかもしれません。

【ペーパー取引】
今年の冬はどうだったのかな…。まぁ、決算予想がかなり高いので、スキーリゾートは好況だったであろうと予想されているのでしょうね。まぁ、こちらも、利率は低いけれど、安全にアウトオブザマネープットを売ってみましょうか。

○今月満期・行使価格210ドルプットを、2.30ドルで5枚売却(証拠金として10万5000ドル拘束、プット売却代金として1150ドルゲット)
◎投入合計:-10万3850ドル→満期まで放置

…行使価格200ドルにしようと思ったけれど、元々IVが低い上、かなり安全目なプットになってしまい本当にあまりにも利益率が低すぎたので、若干危険そうだけど210ドルで。スキーリゾートなんて本当に今時誰が行くねん、としか思えないけど、まぁ、大丈夫かな?



6. TTEC (TeleTech Holdings)

 

 

 

【注目理由】
直近20日の値動きの強さが、米国市場ナンバー1(オプション取扱銘柄のみ対象)であり、この先どう動いていくか気になったため。

【適当コメント】
言うまでもなく先週も直近20日の値動きランキングで上位にいたんですが、今週はついにトップになっていたので、ピックアップしてみました。しかし、金曜日は若干落ちており、また、テクニカル分析的にはもう完全に頂点を付け終えている感じですね。

業態としてはビジネスソリューションを提供する感じで、メインのカスタマー・マネージメント・サービスのセグメントは、カスタマー・エクスペリエンス・デリバリー・ソリューションを、オンショア・オフショアでのカスタマー・ライフサイクルの様々なチャンネル・ステージにわたってオプティマイズする、プロフェッショナルなテクノロジーをインテグレートしてオファーいるそうです。

ズバリ、訳が分からんので深追いしませんが、これからはこういうビジネスが幅を利かせる時代なのかもしれません。
先月から今月にかけての大きな伸びは、特にニュースを見てもこれといって何もなく、ちょうど大きく伸びていた5月9日に発表されていた決算が、数字も内容も含め非常に良かった、という形なのでしょうか。

値動きにつられて注目はしてみたけれど、謎ばかりでこんなの注目しなきゃ良かったと思わん限りです。

【ペーパー取引】
…ま、全く分からんけど、何となくもう天井つけたくさいし、下がるんちゃう?今回はプット売りのみで、上の5銘柄で全勝しても微々たる利益なのですが、まぁ1つぐらいギャンブル取引をしましょうか。玉砕覚悟で、プット一点張り行ってみましょう。

○今月満期・行使価格40ドルプットを、0.10ドルで500枚購入(5000ドル)
◎投入合計:-5000ドル→相変わらず決算というイベントがないと売り時の指定が難しいけれど、まぁ、2倍ぐらいになっていたら、欲張らずに売却しておきましょう。



…ということで、今回は59万2950ドルを投入した仮想投資に挑戦、決算銘柄は全てプット売りで、全勝しても利益は極めて小さいですが、その分安全度は高いように思います。
それぞれどうなるか、また楽しみに追っていこうと思います。