スライム「特にこれといって何もない毎日です。こうして気付いたら年老いて死んでいるのかもしれませんね。別段目を見張るようなニュースもありませんでしたから、またNVDAの記事でも読んでおこう」


オプーナ「本日配信されていたMotley Foolの記事から、またアナリストの意見をなぞってみるということで、例のごとくボロクソに否定するスライムさんの姿が目に浮かびそうですが」


ス「まだ読んでませんがね、言うまでもなくアナリストの意見なんざ、ちりあくた以下の存在ですからね。きゃつらはこの世で最も邪悪なものの一つ、まさに存在の耐えられない黒さなわけですよ。僕は悪いスライムじゃありませんから、そんな邪な輩どもの意見の正反対の道を行くことを、今ここに誓いましょう」


オ「優良半導体メーカー対決、果たして記事ではどのような結論が待っているのでしょうか」


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より『買い』なのは:AMBA vs. NVDA
(http://www.fool.com/investing/2017/01/18/better-buy-ambarella-inc-vs-nvidia-corporation.aspx)


~両者ともそれぞれの市場で大きな可能性を秘めている ―― しかし、一方だけが、投資家に成長と安定をもたらしてくれるのだ~


チップメーカーへの投資は、時に危険なビジネスになる可能性がある。投資家は、競合他社よりも早く新しくて優れた技術をリリースする企業を見つけ、かつその企業が1つの供給元にそれほど依存していないことを確認しておく必要がある。そして、このデリケートなバランスこそが、AMBA (Ambarella) とNVDA (NVIDIA) とを一層面白くするのである。


両社は2016年の最初の3四半期を堅調に推移し、AMBAの株価は10月まで36%上昇し、NVDAも大体同時期に150%上昇していた。しかし、AMBAはこの年を前年同値で終えたが、NVDAは2016年にトータルで290%の利益を上げた。


両社の現時点での見方と、近い将来投資家が期待できることは以下の通りだ。


AMBAのもがき
AMBAは、12月初旬に2017年(※2016年のミス?)の第3四半期決算を発表したが、そのほとんどはポジティブなものだった。AMBAは売上高を前年比7.8%増の1億50万ドルに拡大した。粗利益率も、前年度比40%ポイント改善し、66.3%となった。


AMBAはまた、ドローン最大手のDJIから新しいデザインの依頼を勝ち取った。AMBAは現在、DJIの新しいドローンのラインナップのほとんどに、システムオンチップ (SoC) を供給している。


AMBAの儲かるウェアラブルカメラ市場は、さらに大きな成長を遂げた―― 主に、GPRO (GoPro) のカメラへの販売からであり、現在新しいGoPro Hero 5も含まれている。


しかし、ドローンの売上高は、製品の発売時期、そして最も重要なことにGPROのKarmaドローンの売り上げが低迷したことや、GPROが、デバイスが突然動力を失うことがあるという理由で販売したドローンの全てを回収したことにより、連続的に、そして対前年比でも下落したのだ。払い戻しは行われたが、Karmaドローンがいつ市場に戻ってくるかについては、今の所一切語られていない。


さらに悪いことに、GPROは、エンターテインメント部門を閉鎖した結果、12月に15%の従業員を解雇したのだ。AMBAはなお総収入の約30%をGPROから得ているので、こういったことは全てAMBAにとって問題である―― しかし、明るい光もあるのである。


ダッシュボードビデオカメラチップへの継続的な拡張、ドローン市場でのより多くのデザイン権獲得、そして防犯カメラからの収益の多様化、これらは見事であろう。しかし、投資家からの信頼をもっと求めるならば、AMBAは ――GPROからは少し離れて―― これらの手段をさらに拡大し続けていく必要があるであろう。


NVDAのきらめき
過去1年間のNVDAの華々しい急騰は、多くの投資家に対し、成長する余地がまだあるのかどうかという疑問を残した。NVDAの利益は、主にコアとなるゲーム事業の好業績からもたらされている。このセグメントは、2017年度(※また2016年のミス?)第3四半期の売上高が前年比で63%増加し、NVDAの総収入の62%を占めている。


NVDAは、ライバルのAMD (Advanced Micro Devices) をグラフィックスチップ市場で圧倒しており、70%の個別GPU市場シェアを持つ。AMDはソニーとマイクロソフトの両社とのプロセッサー契約で家庭機用ゲームの分野で圧倒的なポジションをを占めているが、NVDAはデスクトップとモバイルGPUの市場シェアにおいて、事実上手が出せない状態にある。


さらに、NVDAは、自動運転車用のスーパーコンピューターのような、新しい市場に進出している。このビジネスは、NVDAが今後770億ドルの市場に参入する手助けとなっている。NVDAは既にカメラとセンサーの情報を組み合わせて自動運転車に状況に応じた反応を提供するDrive PXシステムの2番目のバージョンを用意しており、Audi、BMW、Teslaのような自動車メーカーがすでに顧客となっている。


今後の話としては、NVDAの経営陣は、今四半期のさらなる成長を見込んでおり、第4四半期の収益は21億ドルと見積もられている。NVDAがこの数字を達成すれば、それは前年比で50%の増加となる。


判定

AMBAは現在直近12か月 (TTM) で38倍、NVDAは66倍のP/E比である。ハイテク業界の平均P/Eは約25倍であるため、両社とも平均より高い倍率で取引きされているが、NVDAの方がずっと高くなっている。NVDAが良い買い時ではないと言っているわけではないが、投資家は、NVDAは現在の株価と一致させるために急速に成長し続ける必要があることは意識しておくべきであろう。自動運転技術のようなNVDAの新しい潜在市場の前では、それは問題ではないかもしれないが、その賭けが功を奏するかどうかを判断するのは時期尚早である。


AMBAは比較的安く、2016年は投資家が肩をすくめて終わったものの、ウェアラブルアクションカメラ市場、防犯カメラ、ドローン、さらには自動運転車市場でも大きな成長は確実に見込まれるであろう。しかし私は、AMBAがGPROにより縛られなくなるような状況を望んでおり、そのことが現在私の動きを止めているものなのである。


過去数か月にわたるGPROの変化は、AMBAをより強固な基盤に置くことにつながる、または大きな問題の警告サインである可能性がある。そのため、――AMBAのGPROへの依存から―― 私は今の所はまだNVDAの方がより良い『買い』だと思っているが、2016年と同じ速度で成長するのは難しいかもしれないということは念頭に置いておいた方が良いであろう。


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オ「というわけで、若干歯切れは悪い終わり方でしたが、この記事からは一応、勝者はNVDAであろう、という結論のようですね」


ス「…さすがフール、おれたちの言いたかったことをスカッと代弁してくれるッ  そこにシビれる!あこがれるゥ!
   僕はフールだけは他の有象無象のアナリストどもとは違うと思ってましたよ。フールが言うなら間違いない、これでNVDAの勝ちは決まった…。
   大体何なんですかアンバレラって、傘かよ!ドローンについてる傘だから落下傘で下落は確定、ドローンがドボーンで配送できずに涙目敗走、はいゴプロう様でした~…ってやかましいわ!」


オ「見事なまでにクルックルの手の平の返しよう…。最も邪悪な存在は文句なしにスライムさん自身だったようですね…。流石は悪の化身・モンスターの面目躍如といった所でしょうか…」

 


ス「…ま、冗談はともかく、NVDAの方も楽観視はできないと書かれてますから、油断はできませんね。次のオプション買い直し時にはやはりプットも買っておかねばいけないな…」


オ「段々と決算も近付いてきました。想定外の動きにも対応できるようなポジションを取るよう心がけたいですね」

 

 


【本日の最注目銘柄】

 

ス「今日の主役は鉄道の雄・CSXだね。23.40%の値上がり率は第4位でしたが、取引出来高9784万2603株は本日米国市場トップでした」

 

 

 

オ「カナダ太平洋鉄道のCEOが協力してうんぬんかんぬんという噂が流れて大上がりを見せたようです」


ス「個人的には見慣れない業態だけに面白そうだね。まぁ、多分取引きすることはないと思うけど」

 

 

 

 


オ「そのNVDAは、本日も若干上がってくれましたね。所有コールの評価額は前日比きっかり2倍になりました」

 


ス「うーん、上昇基調に入ったかと思わせてガクッと下がるのが最近のNVDAだからなぁ~。結構満期が迫ってきたし、もう一踏ん張り頼むよ~」


オ「NYMXは小休止です。そもそも市場全体が大統領就任を前に小休止感もありますね」

 

 

ス「しかし、やはり明日1月第3金曜日は、結構な確率で株価3ドルは超えたまま終わりそうだね。行使価格3ドルコールを売らなくてよかった」


オ「来月満期までにどう動いていくか見ものですが、それよりもまずはNVDAのさらなる値上がりに期待したい所ですね」