オプーナ「物騒なタイトルですが、大きな上昇を信じてコール一点張りを行ったNVDA……購入後全く伸びず、死へのカウントダウンが刻一刻と進行中です」

スライム「ま、そんなわけで、寿命の延長を図るべく、満期を延ばしましょうかってぇわけだね」

オ「順番に振り返っていきましょう」

ス「今日は時間前取引も目立った動きはなく、ほぼ前日終値と同じぐらいで取引されていたね」

オ「市場がスタートしました。3秒経過時点、撮り損ねましたが、この0.1秒ほど前は145ドルをマークと、一応前日比プラスで始まっています」



ス「今日こそは大きな伸びを期待したいが…」

オ「4分弱が経過しました。息をするかのように当たり前に、あっさりと前日比マイナスに転落しています」



ス「かぁーっ、これだもんね」

オ「しかしそれからさらに3分経過、144ドル台に戻しています」



ス「うん、まぁ、売るべきタイミングなんでしょうね。…が、さすがにこんなに大きく動いている状況・この先まだまだ大きく動くはずの状況では、あっさり前日比プラスに戻って大きく伸ばす可能性があるから、手を出せない!様子見だ」

オ「もう何十回と経験し、学習してきたはずですが……もちろんここから上がるかもしれません、その可能性はあるかもしれない…が、しかし、上がらなかったらどうするんだ!…という話ですよ。
   自分の望み通りの展開のみを夢見て、そうならなかった時のことを一切考慮に入れないのは典型的なド素人…。

   どちらに動くか分からないというボラの大きい状況であるが故に、せっかくオプション価格も割高になっているのですから、そろそろ満期までの時間も減ってきた現在、明らかに大きく伸びそうなわけでもないこの状況は、速やかに売る選択肢一択かと思われますが」

ス「…いや、自分の望み通りの展開だけを夢見ているというか、僕はむしろ、そうならないと踏んで逆の手を打ったときに、元々望んでいた通りの展開が来た時の惨めさのことを考えてしまうんだ。そのパターンが、僕は一番耐えられない!!

   どうせ僕が速やかに売ったら、裏目展開で大きく伸び始めるのがオチなんだ…。市場はいつだって、僕だけをピンポイントで殺しに来ているんだ…!」

オ「そういう何の根拠もない妄想に引きずられるのはド素人以下、クソザコナメクジ未満の最低最悪ゴミカス思考ですよ。もちろん、スライムさんのような浅い思考の弱小投資家の決断は、市場にとってのいいエサであることがほとんどのため、裏目展開も多いでしょう。
…が、市場はスライムさんのようなクソザコを狙って殺すほど暇じゃありませんよ。スライムさんがどう動こうと、市場はお構いなしに合理的な動きを続けますから、そんなクソみたいな考えで思考停止している暇があったら、できる限り合理的に動けるようにもっと頭を働かせるべきです」

ス「しかし、人間には感情がありますから、そんなこと言われても『はいそうですか』と冷静・最善・合理的な選択など、中々できやしませんよ」

オ「それができないから、スライムさんはいつまで経っても弱小ザコ投資家だということでしょう。
…と、この問答も、似たようなことばかりもう何度目だという話でしつこいですね。取引に戻りましょう。

…それから20分ほど経ちもう午前10時、NVDAは……



…途中一瞬伸びそうな気配もありましたが、結局半ば当然と言いますか、上昇の期待など叶うはずもなく、またまた一気に下落、143ドル割れも待ったなしですね」

ス「いかんねぇ…」

オ「さらに25分経過、案の定142ドル台突入です。もう保有中のコールは、1.00ドルですら売れなくなりました」



ス「うーん…」

オ「しかしそれから2分、ちょっと反発戻りが来ており株価143ドル復帰、コールは何とか1ドルで売れそうですよ?



…いい加減、ここらで決断を下してもいいのではないですかナ?」

ス「…もう少し…あと少し反発したら…」

オ「本当に相変わらずですね。

 

…さらに5分が経ちました。午前10時30分も回り、株価は…

 



…さらに下落しました。もう救いようがありませんね」

ス「…。チャートはこんな感じ…

 



…これは、恐らくさらなる下がりが待っている気しかしない。…が、やっぱり、ある程度はここから反発上げがある気もするから、こんな下がりに下がった所で売るのも、どうしても得策とは思えない…。

…よし、考えた!もう少し下がる気はするけど、間違いなくまた少し上がる瞬間もあるだろうから、昨日作った余力で同じコールを買い増そう!そして、反発上げが来たら、速やかにその買った分だけ売ろう!これで、この下がりを有効に使えて、なおかつ残ったコールで明日以降の上がりへの賭けも継続できるという、いいパターンだ!」

オ「…色々おっしゃいましたが、結局いわゆるナンピン買い、非常に危険ですが…」

ス「きっと上がる、ここは、売るのではなく、むしろ買うべき!!注文おらぁん!!」



オ「すぐには約定しそうにないBidに程近い形、コール価格0.88ドルで、またまたほぼ全力を使っての11枚買い注文ですね。注文直後、さらに微妙に株価が下がり、スライムさんの注文のみがBidになりましたが…」



ス「多分この辺りが底だ、あとホンの少しだけ株価が下がって約定しろ!」

オ「注文送信後20秒経過、おもむろに株価が上がり始め、先ほどの注文はBidから転落です」



ス「きっとまた下がる…」

オ「さらに50秒経過、株価はあっさり143ドルになっています。また大きく下がらない限り、注文を修正しないともう絶対に約定しない状況ですね」



ス「…なっっんだよ、本当に~!こんなにことごとく、取った行動の逆を行くものかね…?!しかし、約定はしなかったけど、反発上げをするという予想自体は当たったわけだからね、コール買いポジションを抱えている立場としては、これはいいかもしれんよ」

オ「とりあえず、恐らくもうしばらくは注文を出していても無駄なので、キャンセルされたようですね。
…さらに5分後、順調に上がり続けています」



ス「…くぅ~、さっきコールを買えていれば…」

オ「さらに20分弱経過し午前11時、非常に順調に伸び続けていますね」



ス「うーん、チャートを見るに…

 



…そろそろ下がり始めるとしか思えんな…。

 

…よし、決めたぞ!せっかくちょっと伸びてくれたから、これを機に、満期の延長を行いましょう。まだ1週間あるけど、1週間先ってのは意外とゴリゴリ時間的価値が削られて危ないからね、コール購入後思うように伸びなかったNVDAだけど、さらに1週間期限を延ばせば、きっとまた大きく伸びてくれる!」

オ「ここへ来て、記事タイトルに上げた満期の延長に考えが行ったわけですね。もっと早くそうすべきだったようにも思いますが、その選択は悪くはないのではないでしょうか」

ス「ともかく、まずは現在保有ポジションの清算からだ。…そうだな、もうちょっと上がることに賭けて、ちょっと欲張って1.10ドルでの売り注文、出しましょうか」



オ「Askより高い注文で、注文直後は当然カスリもしない状況でしたが、NVDAの伸びは思いの外強く、わずか2-3分後、さらに株価がグンと伸びた瞬間、約定しました。買いポジションを示す緑色の三角形、消失です」



ス「ぬわんと!かなり欲張ったつもりが、約定直後、またしてもあっさり約定価格がBidになってる!余裕でもっと高値で売れたね、これはまた早とちったか…」

オ「結局買値の半分程度での売却ですが、無駄に引っ張りがちなスライムさんにとっては、紙くず化する前に決断できて、むしろ良かったと言えるでしょう。
   ともかく、この資金と昨日増やした余力とで、改めてNVDAコールを買われるおつもりだということですね。1週間延ばした、6月(第3金曜)満期オプション板はこのようになっています」



ス「ふむ。やっぱり……買うなら行使価格150ドルぐらいのコールかな。この価格帯なら、今の僕の余力で8枚買えそうだぞ。
   とりあえず、チャートを見るに、株価は上昇傾向にはあるけれど、僕の直感としてはまたあっさり下がる気がするからね、今しばらく待ちましょうか」



オ「焦って飛びつかないことが肝心ですね」

ス「僕はもう学んだのさ。どうせまた、ガラガラッと株価は落ちるよ」

オ「…しかしそれから3分程経過、株価は思いの外伸び続けていますね」



ス「また下がるよ」

オ「さらに3分、確かに下がりましたね。コールを売った時より下がっているので、待ちが功を奏しました」



ス「こうなることは、確定的に明らかであった。どうせまだまだ下がるだろうから、もうちょい様子を見よう」

オ「オプションは時間が経てば経つほど価値が目減りするので、買いエントリーは、本当に慌てて飛びつかないことが重要ですね。待てば待つほど、安く買えます。…株価が変わらなければ、の話だがなっ!!



…ということで、さらに4分経過、株価はまたかなり伸び始めていますね。コール価格も上昇しています」

ス「どうせまた下がるよ。慌てない慌てない。
…待っている間に、NVDA以外にも目を向けてもいいかもしれんね。もう一つの注目銘柄・WBは、ついに底を付けたのか、今日はアップしているね」



オ「しかし、テクニカル分析をチェックしたら、最近の悲惨な値動きから当然かもしれませんが、直近では弱気指標のオンパレードでした。なお参考までに、NVDAも、直近では弱気指標のオンパレードです」

ス「ふーむ。そうなると、特にNVDAを見捨ててWBにエントリーする積極的な理由も見当たらんね。
…じゃあ、VRXはどうだ?こないだ突然の大回復をしていて、ごく最近その上がりが一気に崩落し始めていたけれど?」

オ「VRXは、本日上がっていますね。

 



   昨日、金融業界会議 (financial industry conference) に参加したというニュースPRが出されており、そこでの内容が良かったのかもしれませんね」

ス「胡散臭い…相変わらず胡散臭すぎるぞー!!どれ、テクニカルは…

 



…うーん、直近では超絶弱気指標のオンパレード!!…まぁ、テクニカルなんて見なくても、このチャートを見れば誰がどう考えても弱気状態にあるのは明らかだけど」

オ「この分析結果は本日の動きは反映されていないはずですが、短期傾向としてかなりの弱気相場にあるのは間違いないでしょうね」

ス「しかし、昨日のニュースで風向きが変わったとも言える…が、ぶっちゃけ、2週間もあれば間違いなく沈み行く気しかしない!プットも言う程高くないし、こいつのプットを買うのもいいかもしれんな…」

オ「何も1点投資しかしてはいけないわけではないのですから、そう思うならそちらにも資金を使えばいいのでは、というお話ですね」

ス「分散投資するには資金が貧弱だけど、まぁ半々ぐらいでNVDAとVRXに突っ込むのもありかもしれんね」

オ「じっくりお考え下さい。買いエントリーに焦りは禁物です。

…おや、しかし今回はその待ちが裏目か、再エントリーを目論んでいるNVDAは、妙に強い値動きで伸びていますね。午前11時30分少し前、とうとう144ドルに復帰です」



ス「むむーん。結局、さっきのコール売りはどう考えてもまたかなり早とちっちゃった形だけど、もう過去は振り返るまい。
…ま、慌てずとも、今日はそんなに伸びないだろうから、その内跳ね返りでガラガラッと下げるよ、きっと」

オ「それから8分経過、確かに若干下がっていますが…



…正直、何となく伸びていく予感がされているのではないですかナ?先ほど中途半端な所で売ってしまったため、シャクだからもっと下がって欲しいと願っているだけで、実は正直な所、ここからまた上がりそうな気配をプンプンと感じていらっしゃりそうなお顔ですが」

ス「そりゃまぁ僕の行動は裏目に出るのが大方のパターンだからね、正直、コールを売ってノーポジションになった今、さらに上がりそうな嫌な予感しかしないのはそうですがね、世の中そんな都合よくは動かんのですよ。今に見とりんしゃい、きっとガラガラッと株価は落ちるから」

オ「今に見てろということでしばらく見ていましたが、その後極めて順調に上昇、お昼になり正午過ぎ、144ドル超えを安定してキープしているのですがそれは」



ス「…その内ガラガラッと崩れるよ」

オ「さらに時間は経ち、午後12時24分、ついに前日比プラスにまでなっているんですがそれは」



ス「…ぐにゃ~り」(ガラガラッ…)

オ「ガラガラッと崩れたのは、株価ではなくスライムさんでしたね」

ス「…んなコントみたいなことをやってる場合じゃねぇ!もう怒った、遅れてなるものか!

…と飛びつくのは昔のクソザコナメクジだった頃の僕、今は成長しましたからね、もちろん待ちますよ。負け惜しみじゃないが、また絶対にガラガラッと崩れるよ」

オ「慌てないのはいいことですね。
…それから10分少々経ちましたが、珍しく目論み通り、株価はあっさり144ドルを割っていますね」

 


ス「よしよし。そもそも昨日も前日比プラスになったりしていたけど、その後また落ちたからね。大体こんなもんなんです、今のNVDAは。弱すぎてヘドが出るぜ、まったく」

オ「それなら、もうNVDAにエントリーする理由がないように思われますが」

ス「しかし、ある日突然強さを取り戻すのがNVDAだ。そして、僕はその復活の小ジャンプに乗りたいのだ。無論言うまでもなく、それがいつ来るかは誰にも分からないので、やはり弱そうに見えたとしても、常にコールを抱えておきたい……ということで、やっぱり今日再エントリーしようかと思うよ。2週間あれば、復活の日は来る気がする」

オ「私は、慌てない方がいいように思いますよ。その復活も、すぐには来ない可能性の方が高いですから、また徐々に死んでいくのがオチであるように思います。もし復活の大上がりが来たら、それを見てからエントリーするのでも十分でしょう」

ス「まぁそうだろうね。でもやっぱり2週間あれば…」

オ「例えば10日後に株価10%アップの小ジャンプが来たとしても、その頃には既にコールへの投入資金は3分の1、4分の1になっている可能性もありますよ。そこから3倍4倍になっても、全く何の利益も生み出せません」

ス「まぁねぇ…。年始からずっと、そうして資金をすり減らしてきたからねぇ…」

オ「ここまでやったんだ、ここで脱落してなるものか、と考えるのも分かりますが、冷静に状況を見直してみるのも、本当に大切です」

ス「難しいね。でもまぁ、『延命措置を執り行う』って記事タイトルにも書いちゃったし、やっぱり先の満期のコールを買い直そうかと思うけど…」

オ「そんなのは本当にあまりにもどうでもいい、最も本質的でないことの一つですね。自分のために、より良い取引ができるようにブログを書いているわけで、ブログのために取引を合わせているようでは、本末転倒にも程があります」

ス「ま、コールを売却した時点で既に寿命は延長されたとも言えるからウソではないとも言えるか」

オ「何が大切かを、冷静に見極めましょう。冴えない動きが続いている中、バカの一つ覚えのようにコールを保有し続けるのは本当に正しい選択と言えるのか…?」

ス「でも、冷静に考えて、NVDAのコール買いは悪い選択では決してないと思うよ。弱い動きを続けている時に買わなきゃ、大きな勝利はないとも言える」

オ「冷静に考えてそう判断するのなら、それはもうアレコレ外野が口を挟める話じゃありませんね。これはスライムさん自身の投資ですし、最終的にはスライムさん次第です。正解は誰にも分かりませんので、それが正しい可能性ももちろんあるわけですから。
…とにかく、焦ったり、外的要因でしょうもない選択を取ったりすることは避けましょう、というお話ですね」

 


ス「そうこう言っていたら午後1時30分も回った。NVDAは…

 



…ふむ、結局完全に伸び悩んでいるね。注目している行使価格150ドルコールは、このオプション板を見始めてから最低価格になっているぐらいかな?さっきまで8枚買えない価格になっていたけど、また8枚買えるぐらいになった。
   僕は既に売り取引をしているので、今日できるのはもう買い取引の片道のみ…。今日買った分は制度上絶対に売れませんので、買ったが最後途中どんなに上がっても売れなかったので、結局慌てて買わなくて良かったんだね」

オ「良かったですね」

ス「しかし他にも、やっぱりVRXも気になるし、さらに言うと、今週の注目株で気にしていたBOXが、好決算だったようで大きく伸びているのも気になるんだ」



オ「市場開始直後は19.5ドル程度で推移していましたが、気が付けば一気に20ドルを超えましたね」

ス「まぁ、こちらはもう今さらだから、さすがに飛びつくことはしないけどね。また週の終わりに振り返ろう」


オ「さて、じっくり考えていたら午後2時も回りました。NVDAの方は、また動き始めたようですよ」

 




ス「おっ、また少し伸びてきたのか。やっぱり、さっきコールを買っておけばよかったかな?」

オ「まぁ、結果論ですね」

ス「そうだね。そもそも、どうせまた下がるだろうし」

オ「慌てないことが、本当に肝心ですね」

ス「そうだなぁ…。やっぱり、次それなりに下がったら、買ってもいいかなぁ…。市場終了にかけて、また上がるような気がするんだよね。そして翌日微妙にプラスでスタート、でもどうせ今日みたいにすぐに下がるんで、明日こそはプラスになっている内に即売って、そしてまた日中下がった頃合いに改めて買い直す…こんなプランで行こうかと」

オ「あまりにも取らぬ狸と言いますか、絵に描いた餅のような計画ですね」

ス「ま、2週間あるから、目論見通り行かなくても、数日ならそのまま余裕で持ち越せるのが強みだ。やっぱり、今日中に買い直そうと思うよ、NVDAのコールを」

オ「いかなる場合も、慌てずに行きましょう」


ス「午後3時まであと15分ぐらいになった。結局また落ちてきているね。う~ん、そろそろどうでしょう、コール価格はついに1.7ドルを割っている!」

 


オ「しかし、9枚は買えませんね。9枚買えるのは、1.57ドルぐらいまで下がらなくてはいけません」

ス「そもそも全力を使うのもどうかという話ではあるね。ハッキリ言って明日はまた下がる気しかしないから、こういう時こそコール&プットの両建てで、上がった方のみ清算、下がった方は反発を待つ…とかすれば、どう動いてもいいから良さ気だともいえる」

オ「しかしもちろん、最悪の完全横ばい・共倒れパターンもあることをお忘れなく」

ス「うーん、コール1点か、コール&プット両建てか、それともNVDA以外にも目を向けて、VRXのプットを買ってみるか…色々あって悩ましいけど、考えるのは面白いね」


オ「さて、10分程上記のことを考えている間に、NVDAはさらに下がっているようです」



ス「うーん、ホンマに冴えんな…。結局、午前中コールを売ったのは早とちりしちゃった気も一時的にしたけど、あそこで売っておいて良かったんだね。今見たら、もうあのコールは、0.9ドルで売るのがやっと、って感じだった」

オ「売るのは速やかに、買うのは慌てず…は、鉄則だということですね」


ス「…と、あっという間に残り30分だ。一応、その後微妙に復活したようだね」



オ「どうされるんですかナ?」

ス「うーん、やっぱりNVDAはまたすぐにでも来ると思うからね、コールは切れ目なく保有しておきたいけど、明日は下がる気もする…。ってことで、久々に両建て買いしましょうか」

オ「1点張りよりは安全ですね」

ス「10分以上経って午後3時40分過ぎ、先ほどからあまり動きはないから、そろそろ注文に踏み切ろうと思う。アウトオブザマネーのコール&プットを同数買い、ロングストラングルだ!」



オ「コールは行使価格150ドル、プットは行使価格138ドルで、若干コールの方が高い価格帯であるため若干コール偏重、合計価格3.33ドルで、4枚ずつですね。注文中を示す青三角形が付きました」



ス「BidとAskの真ん中ぐらいの注文だけど…いけるかな?」

オ「残り10分を切りました。株価が上がれば、コールが上がる一方プットは下がりますから、どちらに動いても緩衝作用が働き中々約定は難しい感じですが、コールの方がデルタ値(=株価が1ドル動いたら、オプション価格がいくら動くか飲め安)が若干高いため、株価が上がるとコール&プット合計の価格も若干上がることになる=約定はより難しくなりそうですね。
   そして株価は、若干上昇しています。もっとも、先ほどから行ったり来たりで結構頻繁に上下している感じですが…」

 



ス「現在のコール&プット合計Bidは3.28で合計Askは3.44ということで、僕の注文の3.33はかなりBidに近くて厳しいね…。しゃあない修正しよう…と、修正画面を開いたら、もう動く動く!結局、何だか混乱して、修正決定ボタンを押す瞬間にAskに限りなく近くなっていた3.34で再注文を出したけど、今考えるとわずか0.01ドルの上方修正だったか。



…まぁいいや、ともかく修正して再送信したよ。後は運を天に任せよう」

オ「注文修正して30秒ほど経ち、株価がさらに少し下がったのをきっかけに、約定しました。買いポジションを示す緑三角形が、コールとプット両方に灯りましたね」



ス「まぁ、よかよか。本日は結局、来週満期コールを売却し、第3週満期コール&プットを購入したということで、事実上満期の延長をしたという形だね」



オ「もちろん、プット買いポジションも購入されたので、より安全にはなっていますが、これは全く逆の動きをするポジションを抱えているということで、より正しい判断が要求されますね」

ス「しっかりとシミュレーションをしっかりしておいた方がいいね。どう動いたらどう動くべきか……」

オ「スライムさんがブツブツ考えている間に、通常取引が終わりました。参考までに取引終了時のオプション板を見ておしまいとしましょう」



ス「どう動くかは全く予想がつかないね…」

オ「後ほど最後に、明日どうするかの目安を考えておきましょう」


 

 

 




オ「本命株・NYMXは、ニュースリリースから一夜明け、幸いと言いますか、スライムさんの予想通り上がりは続かず、落ち込んでいました。



…それでも、日中は4.10ドルを割ることもありましたから、若干持ち直している感はあります」

ス「あと2週間、株価5ドルを超えなきゃそれでいいからね、まずもって超えんでしょう」

オ「どうなるかは誰にも分かりませんね。

…さて、NVDA・ロングストラングルポジションをどうするかのシミュレーションは…」

ス「僕は計画を立てるのが好きじゃないんだけど、行き当たりばったりよりは、やはり心の準備ぐらいしておいた方が良さそうだね。

…ズバリ、基本線として、朝一のにぎわいで、もし両建て合計から大きく利益を出せるようなら、即両方売却しましょう。

   株価が微妙に下がっていた場合、プットは上昇するはずだけど、コールは下がるから、合計してプラスにならないような場合、コールは粘る!元々コールは小ジャンプが来るまで持ち続ける予定だからね、少々下がっていても、即売却はしない!プットは…さらなる下がりを待つべきな気もするけど、早めに売るのが肝心な気もするし、これは判断が若干難しいな。

   一方、もし株価が上がってコールが上がっていたら、この場合もコールは粘ってさらなる上がりに賭けたいね。一方プットは、暴落保険の役割は無事済んでお役御免ということで、速やかに売っておきたいところだ。しかし、その上がりがフェイクで、またズルズル下がる可能性もあるからね、これも判断が若干難しいな…」

オ「何だか穴だらけの、微妙なシミュレーションですね」

ス「だから僕はあらかじめ計画を立てるのが苦手なんだ。そもそも、『プットはお役御免』とか言っても、実際プットだけ下がってる状況で、速やかに損切りができるかというとその自信もあまりないしね。
…結局、状況に応じて臨機応変に、という形にするのが一番に思う」

オ「その態度でこれまで臨機応変にベストな選択をできたためしがないので、シミュレーションをしておくことが重要だという話な気がしますが…」

ス「ハッキリ言って、無理・無意味!ただやっぱり、とにかく無駄に引っ張らないことだけは心がけようと思うよ。それなりの利益が出せそうならば、速やかに清算したいね」

オ「無駄にズルズル引っ張ることだけは、絶対に避けるべきですね。いい選択ができるように頑張りましょう」

ス「やっぱり、一点張りで『いい動きが待っているといいですね、祈りましょう』的な〆よりも、両建てポジションで、結果は全て自分の選択次第・『いい選択ができるように頑張りましょう』の方が、プレッシャーではあるけれど面白いかもしれんね」

オ「これまでしてきた全ての経験・失敗を活かし、胸を張って誇れるような取引ができるよう、全力を尽くしましょう」