スライム「昨日購入して、GFV(差金決済的な違反)の疑いもあったため売却を見送ったNVDAコール、今日は伸びてくれますかね?」

オプーナ「まず昨日最後に触れていた、昨日の取引(=売却して資金ゲット→その未決済の売却資金は使わず、元々あった決済ずみの余力のみで購入→その購入ポジションをその日の内に売却)がGFVにあたるかどうか、ですが、メールで確認した所、早速返事が来ました」

ス「結果、やはり当然というか、GFVにはならない、ということだったね」

オ「注文チケットで出てきた警告文は、これも予想通り、実際はどうであれGFVに潜在的にあたる可能性のある取引では、自動的にそれが出てくる仕様である、とのことでした」

ス「ついでに、もう一つ昨日あった疑問点、昨日NYMXのコール買いポジションを売り、さらに続けて同じコールをカバードコール売りで新規売りポジション建てを行ったんだけど、これが1回の注文で同時にできないのか?という点も聞いてみたよ」

オ「結果、仮に2回目の売却がカバードコール売りであってもそれは不可能なので、2回に分けて注文する必要がある、とのことでした」

ス「ま、メールを書いている時に、1回目の注文はSell to Closeで、2回目の注文はSell to Openで、完全に違う注文チケットになっていることに気付いたんで、多分無理なんだろうなとは薄々勘付いてはいたんだけどね。やっぱり不可能ということだね。

   ともかく、疑問点は無事解決したし、今は昨日売りそびれたNVDAが、今日どうなるかだ」

オ「昨日はしぼむ形で若干元気なく取引を終え、また時間後取引ではさらに若干下がっており不安だったものの、本日の時間前取引では、前日比若干上がってはいましたが、どうなるでしょうか…。

   市場がスタートしました。開始後5秒経過時点、NVDA株価は…上がってくれていますね」



ス「ええじゃないの」

オ「始まって1分と経たず、128ドルをマークしています」



ス「んほー、ええがね」

オ「2分経過して、129ドルをマークしています」

 



ス「くぅ~、ええでねが」

オ「1.96ドルで購入していたコールは、今ならまたしても5ドルを超えて売却できそうですね。今の内に、利確されないんですかナ?」

ス「む~ん、クッソ粘りたくなってしまう…」

オ「悪い癖ですね。欲張ってはいけないと何度学んでも一向に学習できないのがクソザコ投資家たる所以であるということを、お手本のように示しておられます」

ス「しかしだね、開始後2分でこの上がりって、まだバブルが続いているとしか思えないでしょう?ここで手離すような胆力のない人を凄腕投資家と呼ぶなら、僕は凄腕投資家になどなりたくないね」

オ「それでもやはり、欲張りすぎないことが成功の秘訣だと思いますよ。

…さて、その後一進一退の攻防を繰り広げていましたが、30分経過し午前10時、気付けば下落してきていますね。株価は127ドルを割ってしまいました」

 


ス「うーん…」

オ「それからさらに30分経過し、とうとう前日比マイナスに転落しています」



ス「むむーん……」

オ「これでもなお粘るというおつもりですかナ?」

ス「しかし、昨日は最初1時間は市場に参加していなかったけど、チャートを見たら、前日比マイナスから始まってグングン上がり始めていましたからね、きっとここからですよ」

オ「昨日がそうだったから今日もそうに違いない…全く何の根拠もない、ただの自分の願望でしかない最悪の思考パターンですね。

…それから20分程度、午前11時ちょっと前ですが、とうとう株価は125ドル台に突入しています」



ス「むむむーむ…。しかしだね、NVDAは誰がどう考えてもこの先伸びて行くような気がするでしょう?少なくとも市場に大量にいると思われる平凡クソザコ投資家の代表のような僕がそう思うんだから、そう思う人は他にも沢山いるはずです。

   僕なら、現物株を買おうと思ったら、『最近の上がりには乗り遅れちゃったけど、またちょっと下がって、そうだな、125ドルぐらいにまで落ちたら買おっかなぁ~』とか思うであろうと思うんで、ここらでまた買いが集まって上がっていくでしょう」

オ「永遠に上がり続ける株もなければ下がり続ける株もないのはまさにその市場原理が働くためですが、今回はどうなるでしょうか。
   ひょっとしたら、最近NVDAはあまりにも一気に上がり過ぎているので、『過熱しすぎているな…下がりを見せたらとっとと売っ払ってしまおう』と考えている人が多数を占めている、と言えるかもしれませんよ…」

ス「結局、日中の傾向ぐらいなら、チャートの動きを追っていればそれなりに分かりそうな気がしていたけど、ハッキリ言って、そんなのほぼ無理だわ。こっから上がるのか下がるのかすら、全く分からん。仮に当たっても、それはただの偶然以外の何物でもなく、次また当たる保証はどこにもないしね」

オ「そんなものでしょう。だからこそ、リスクヘッジ込みで、どちらに動いてもいいようなポジションを取っておくのが短期取引上級者になる唯一の道と言えるかもしれませんね」

ス「…もうちょい大型の資金ができたら、そうする」

オ「先延ばしの悪い癖ですね。断言しますがスライムさん、あなたはどれだけ大型の資金ができても、『もう少し資金にゆとりができたら安全を心がけた投資に切り替えていく』と言い続けて、永久にダラダラと似たようなことを続けていると思いますよ。

   そもそもリスクを無視した投資を続けていては、大型の資金を手にするまで辿り着くことすらできないかもしれません」

ス「それはそうかもしれんけど、でもやっぱり現状の資金でヘッジを効かせるような、例えばコールとプットの両建て買いとかをチマチマしていたら、これだって多分結局永遠に似たようなレベルの資金水準で終わってしまうのも間違いない気がするぞ」

オ「その辺のサジ加減が、投資家としての腕の違いになってくるのかもしれませんね」

ス「…まぁ、いい加減何度も似たような話を繰り返しているから、その辺にしておこう。NVDAはどうなった?」

オ「先ほどの画像からまた少し経過、時刻は午前11時11分となりました。NVDAは……幸いスライムさんの希望が叶い、あれから少しずつ伸びていますね。前日比プラスに復帰しています」



ス「よろしゅうおま」

オ「無事に回復して、どうされるかと言うと…」

ス「当然、粘るさ。しかし、週を跨ぐのはさすがに危ないから、何がどうなっても、たとえ株価が暴落して損切りになろうとも、今日中に絶対に売却はするつもりだよ」

オ「いたずらに引っ張るのだけはいけませんからね、必ず今日中にポジションを閉じるようにしておきましょう」

ス「さらに伸びてくれるかどうか…正座して待とう」


オ「…足も痺れてきた頃合い、1時間が経過し正午過ぎ現在、株価は前日比プラスを維持していますが、少し下がってきたのをきっかけに、購入済コールの評価額は、何と前日比マイナスにまでなっていますね」

 


ス「あかなんだか」

オ「よく見ると手持ちのコールの前日比 (Market Change) は0.00で同値なのですが、赤マスになっている通り、画像を撮る少し前まではマイナスでした。
   もちろん既に同値になっている通り、そのマイナスはごく一瞬のことでまたプラスにも復帰していますが、こんな弱そうな動きを目の当たりにしてもまだ粘られると…?」

ス「難しいやね。まぁそれでもまだまだ購入額の2倍ぐらいにはなっているわけだし、午後からの逆襲に期待して、もうちょい様子見させていただく」

オ「『可能性は低いけど、どうかそうなって欲しい』という希望込みの動きが実現したためしは、これまでとんとなかったように記憶していますが…。まぁ、待ちましょうか」

ス「次グワッと上がるようなことがあれば、頂点を付ける前に、欲張らず潔く売っておいてもいいかもね」


オ「その後、午後1時にかけてそれなりにグググッと上がるシーンもありましたが、マゴマゴしていたら結局売るタイミングを逃してしまったスライムさんでした。気付けば午後2時30分も少し回っています」

ス「ま、チャートを見るに、今日はもう128ドルを超えるか超えないかのせめぎ合いで終わりそうだね。

 




…ってことで、ここらが今日の天井でしょうから、いい加減腹を括って注文を入れておきましょうか」



オ「Askと同じ4.20ドルということで、この先もう一踏ん張り株価が上がってくれれば約定しそうですが、どうなるでしょうか」

ス「ま、約定しなかったら、また後ほど注文を修正しましょう。幸いまだ残り時間はあるからね」

オ「…とそんな折、取引履歴のある銘柄、GSATが突然の凄まじい伸びを見せていますね」

 



ス「くわっ!こいつぁすげぇや!!多分昨日までは既に紙くず化していて、買おうと思えば0.01ドル出せば買えていたであろう行使価格2ドルコールは、今や0.50ドル超えか…。控えめに見ても今日の午後いきなり前日比数十倍になったってことで、やはりオプション買いには夢があるなぁ…。

※追記注: 行使価格2ドルはそこまでアウトオブザマネーでもなかったので、さすがに0.01ドルでは買えなかったかもしれませんね。しかし、評価額は0.075ドルだった計算になるので、最低提示価格の0.05ドルを出せば多分買えていたのではないかと思われるため、それでも10倍超えです

   しかし、オプション取引に入るには、若干遅きに失した感があるね。そもそも現有余力も小さいから、プット売りで小銭を稼ごうにも、月1オプションしかないこともあって若干やり辛いからね。

…まぁ、仮に週1オプションが扱われていて今日満期のプットがあったとしても、さすがに満期当日だとプット価格は二束三文どころじゃないだろうから、僕の余力じゃプット売りを数枚仕掛けたところで手数料も払えない実入りぐらいだったと思うけど」

オ「ニュースヘッドラインによると、買収の話に関して何やらアップデートがあったような感じのようですね。GSAT買収に好感触を見せているのは、Google、Facebook、Microsoft、Amazon、AT&T、Verizonと、早々たるオールスターです」

ス「それは凄いね。でもコヤツって、僕のうっすらとした記憶にある限りでは、たしかGoogleと競争してたんじゃなかったっけ?」

(参考:以前GSATに触れていた記事→2016/06/14 MSとGoogleを相手に戦う勇敢な企業、本日の値動きは? など、この前後でプット売りをしていました)

オ「そのようですね。↑の記事を見直してみたら、『ひょっとするとGoogleやMicrosoft、あるいはAmazonやFacebookなんかがGSATを買収する可能性があるかもしれない。もしそうなっても僕はなんら驚かないよ』というMessage Boardの書き込みを紹介していましたが、1年近く経ってそれが現実味を帯びてきたようです」

ス「ま、GSATは要注目かもしれんね。しかし今はNVDAだ。さぁ、どうなった?!」

オ「午後3時になりました。残念ながら、NVDA株価は下がっていますね。

 



…先ほど注文を出した瞬間から一上がりすることはなく、当然注文は約定しないままです」

ス「むむーん。ま、次上がりを見せて、Bidが4ドルを超えるようなことがあれば、Bidにぶつける形で約定させちゃいましょう。本当にBidが4ドルを超える瞬間が来るのか分からんけど」

オ「そう思うなら、先ほどの注文はもう今の内に4.00ドルでの指値売り注文に変更されておけばいいのではないでしょうか。いざ急上昇を始めた時に、少しでも高く売れる可能性を残しておこうという欲張った考えをしている場合ではありますまい」

ス「まぁそうだね。早速変更しておいたよ。これ以上低く修正しないで済むよう、注文が吸収されるといいな」

オ「どうなるか見守りましょう」

ス「…しかし週の最後ということで、冷静に考えたら、市場終了間際の買い需要より、過熱感も高いこともあるんで売り需要の方が高まって、昨日みたいにガンガンと下がるような気もするね」

オ「そんな気もしますが、どうなるかは分からないのが市場ですからね。しかし、そう思っているなら、今の内下がる前に速やかに売り捌いておいた方がいい気もしますが」

ス「僕の直感は当たらないから、やっぱりもう少し様子を見よう」

オ「午後3時30分も回り、残り30分を切りました。NVDAはというと…悪い方の予想が的中で、下がっています。

 



…購入済みコールに至っては、完全に前日比マイナスにまで落ちていますね」

ス「う~まく行かないね…!」

オ「ここで、決心を付けられずになお待ち続けて悪い方悪い方へと行き続けたのがこれまでのスライムさんだったわけですが」

ス「まぁもう売るべきでしょうね。粘り負けだ、やむを得まい、では……と思って注文修正をクリックしようと思ったら、おもむろにちょっとだけ伸びてきた。

 

 

…ほなもう少し待ったろ」

オ「ズコーツ!!本当に欲の塊ですね、まさに強欲な壺とはスライムさんのこと…!」

ス「でもまぁこの伸びが最後そうかな…?また少し下がりを見せたので、そろそろ覚悟を決めましょうか…と、注文修正ボタンを押した瞬間に急にガンガン伸びてきた!何と4.00ドルの売り注文がAskに復帰!」



オ「これは…今日は、昨日とは違い、また先ほどのスライムさんの直感予想は当然のごとく外れ、最後の最後で買い込み需要が来そうですね」

ス「しかし、もう注文は修正しないでおきましょう」

オ「やはりさらにもう一伸びしてくれて、無事約定しました。買いポジションを示す緑三角形が消滅です」



ス「ふむ。よきかな」

オ「…しかし、その16秒後、さらに株価は一盛り上がりして、4.11ドルで取引が成立していますね。成立した瞬間の画像をばっちり撮れました。

 

 

…4.11ドルで売れれば、4.00ドルよりも実に2.75%も大きな利益…額にして110ドル、1万2472円…これは残念でした」


ス「ほ~ん、で?僕はもう何度も学んだんだ、もしさっき上がり始めた瞬間に欲張って注文を上方修正して、粘りに粘っていたら、多分大失敗をかますだろうとね。天井で売るなんてね、できたらめっちゃ嬉しいけど、できないことの方が多いんだから、気にしちゃダメなんだ。
   多分、無駄に欲をかまし続けると、たまに当たることはあっても、長い目で見たら欲張らない場合より遥かに期待値は低い」

オ「スライムさんにしてはまともなことを言いますね。幸いその通りで、この瞬間からさらに株価が大きく上がり続けることはありませんでした。当初出していた4.20ドルの売り注文のままだったら、約定していませんでしたね。以下本日終了時点のNVDAオプション板です」

 



ス「まま、とりあえず無事、買値の2倍以上で売れて何よりだったね。約2000ドルがわずか1日で約4000ドルになって戻ってきてくれて、こりゃありがたい」



オ「一時は3倍以上で売れる状況でしたが、そこで売れなかったのは結果論とはいえ、欲張りすぎたが故の末路ともいえますね。反省しておくといいかもしれません」

ス「でもまぁ何を反省しろって話ではあるけどね。例えば昨日途中1.6倍とかになった時点で『スゲェーッッ!!』って言ってたけど、あの時点で欲張らず速やかに利確していたら、今より遥かに小さい利益だったわけだし」

オ「それもそうですが、原則、欲張らない方がいいのは先ほどスライムさん自身がおっしゃられた通りでしょうから、欲を上手くコントロールできるように頑張っていきましょう」

ス「言うことがメチャクチャだな…。そんなの、『安く買って高く売れるように頑張りましょう』と同義で、んなこたぁ当たり前な話でしかなく、具体的にどう頑張ればいいのかがないと情報量ゼロの話でしょう。
   例えば野球のアドバイスで、『来た球を芯で捉えて、守る人のいない所に打ち返せばいいのです』『ピッチャーはなるべく打たれにくい、ギリギリのコースに投げるよう心がけましょう』なんてのと全く同じ、そんなの言うまでもなく当たり前すぎて何の役にも立たない、てんでバカバカしい話でしかないのと一緒さ。…確か前にも似たようなやり取りをしたような記憶もあるけど。
   それはやっぱり、言うだけなら簡単だけど、実際は非常に難しいと思うよ」

オ「取引が難しいのは当たり前で、それを解決する絶対的な答も存在しないので、生き残るには一生成長していかなければならないんだ、という至極当然のお話かもしれませんね」

 

 

 




オ「さて、本命株・NYMXの方は、ほとんど動きもありませんでしたが、若干上がっていたようです」

 



ス「この程度ならセーフだ。とにかく、昨日来週満期のカバードコールを売ってしまった立場としては、来週まで5ドルを超えずにいてくれるとありがたいね」


オ「今回NVDA取引で無事増やすことに成功した資金はどうされるのでしょう?」

ス「NVDAは好調な形で終わったからね、まだバブルは続きそうだから、週明け今一度NVDAコールに行ってもいいかな、と思うけど、しかし下手こいたらあっさり全額スル可能性もあるからね、資金がある内にずっとそうしたいと思い続けているNYMX来年満期コールを45枚買い増して、そこから余った資金でまたNVDA短期取引を楽しむのもありかなと考えているよ」

オ「NYMXの動き次第かもしれませんね。ともあれ、先日からのNVDAコールは久々に結構な大成功、これは大変良かったですね」

 

ス「やはり、間違いなさそうなタイミングさえ見極めれば、オプション買いから大きな利益を得るのは不可能ではない気がするな。昨年末から信じられないぐらい失敗続きだったけど、ここから巻き返しのターンにしていけるよう頑張ろう」

 

オ「無茶をしたり調子に乗ると一瞬で全てが蒸発してしまうのがオプション取引でもありますから、くれぐれも慌てず無理をせず、慎重な取引を心がけましょう」