アドラー心理学 | 自分の人生自分の責任

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人生を変えると言われているアドラー心理学

 

でも

 

 

分厚い本を読むのが苦手な人、時間をかけたくない人もいると思うので、

 

アドラー心理学の要点をざっと

 

・人は今この瞬間から変われる

・フロイトの原因論を否定。独自の目的論を唱える

・人生は連続する刹那である(過去や未来はない。「今」しかない)

・共同体感覚

・課題の分離

・承認欲求の否定

・今後どのような心構えで生きていけばいいのか


これらのアドラー心理学をイズムなりに解説したい。

 

 

 

お知らせ

人間はどんな生い立ちでも、 幼児的願望が満たされていなくても、 依存心が強くても幸せになれる。 道を間違えず、諦めなければ最後には天国に行ける。その方法を書いた。本を出版しました。

 

 

 

 

 

 



1、原因論と目的論

心理学に詳しい人はフロイトやユングの名前は知っていると思う。この人達は現代心理学の基礎を作った人だが、いわゆる原因論を唱えている。

原因論とはたとえば
「子供の頃に親に虐待されたから今人が怖い」
というように今苦しんでいるのは過去のトラウマのせいである。だから今を変えるには過去のトラウマになる出来事まで遡ってしっかりそれを見つめてトラウマを癒やすことによって今を変えようとアプローチする。

一方アドラーは目的論を唱えトラウマなど存在しないという。


たとえばいつも仲間に溶け込めない人がいる。

 

フロイトの原因論では幼い頃に親に十分に愛されないで育った人、責められながら育った人は他人と相対すると拒絶されると予想して自分から一歩引いてしまうという。だから溶け込めない、と説明する。

 

 

一方、アドラーは 

 

溶け込めないんじゃない。

 

先に無意識で親しい人を作らないようにしているという。

 

たとえば親しくなると本当の自分が相手に分かってしまうとか、親しくなったら嫌いな飲み会に参加しなければならなくなリそこで浮くのが怖い。こういう時、人は無意識で自分から溶け込まないという。

 

 

顕在意識では

 

「仲間と溶け込みたい」

 

だけど

 

無意識では

 

溶け込みたくない

 

 

 

この溶け込みたくないという目的を叶えている

 

これが目的論。

 

 

 

アドラーによると

今、不幸の原因は過去の出来事や親や環境のせいではない。

ましてや幸せになるための能力が欠けているわけでもないという。 

 

 

今、不幸なのは幸せになる勇気が欠けていること。 

 

幸せになる勇気とは

 

嫌われる勇気

別れる勇気

自分を出す勇気

自分の気持ちを大切にする勇気

自己防衛しない勇気

 

 

例1

 

依存心が強いと恋人関係や人間関係がうまくいかない。もっと言うと人生が地獄になる。

勉強して人生がうまくいかない理由を自分の依存心のせいだと気づく人がいる。

そこで依存心を克服しようと思っている人は多い。

 

 

でも依存心を未克服の人が多い。

 

 

顕在意識では

 

「依存心を克服したい」

 

 

無意識では

 

1人で生きていくのは怖い

 

 

これは無意識で

 

 

絶対に変わらないでおこう

 

 

と決心しているということ。

「変わらないでおく」という目的を叶えているということ。

 

 

だから生きづらいまま

 

 

 

 

例2

 

不登校の生徒がいる。

 

 

顕在意識では

 

「学校に行けるようになりたい」

 

 

無意識では

 

(人によって様々だが例えば)

親への復讐

 

が目的になっている。

 

 

愛情をもらって育っていない、責められて育っている、大事にされていない、

 

だから心が成長出来ていない。

 

その恨み。

 

 

(人は依存心ている人への憎しみは意識できないから無意識ではあるが)

無意識に親への怒りや憎しみがすごい。

 

親を憎んでいる。親に復讐したい。でもそれを意識出来ない。 

こうなると無意識で復習する。 

 

 

こういう人は(自殺したいとほのめかすなど)無意識で親を困らせる。

 

不登校を止めたら親へ復讐できない。

 

 

あるいはニートになる。引きこもりになる。リスカをする。

 無意識に支配されているから本人は復讐していると気づいていない。 

 

本人は治したいと意識している。でも無意識では復讐したい。

 

 

だから治らない。

 

 


アドラーは

 

人は誰でも今この瞬間から変われるという。




我々は全ての人が目的を叶える能力を備えているのだから、
目的を変えてしまえばいい。



・過去にこういうトラウマになる出来事にあった
・子供の頃親に虐待された
・両親が離婚した
・神経症の親に育てられた

だから生きづらい。

 

 

 

これは原因論。



・・・



今、生きづらいことの問題は過去にあるんじゃない。
今、生きづらいことの問題は「今」にある。

今日一番言いたいことはコレ

 

 

 

 

 

2、人生は連続する刹那である

 

人は誰でも今この瞬間から変われるという。

 

 

これは過去と未来は存在しないということでもある。

 

 

しかない。

 

今の連続。人生は線じゃない。

 

点(今)しかないから過去は関係ない。

 

変わればいいということ。

 

 

 

考えてみて。

今しかないでしょ?

 

ちょっと前もちょっと後も体験できないでしょ?

 

「今」しか体験できないでしょ?

 

 

過去の事を思い出してるのも未来の事を考えているのも「今」でしょ?

 

 過去の恨みを思い出しているとしたら「」恨みの波動を出しているということ。

」ワクワクの波動なら過去を思い出しても良い思い出を思い出している。

 

 

 だから今が変われば過去も変わる

 

 

 

 

アイツにこんなこと言われた。あの野郎ふざけやがって…怒(これは過去に生きている)

アイツにこんなこと言われたから、傷ついてるんだね… (これは今にいる)

 

 

アイツについて考えてる時は過去 自分について考えてる時は今

 

 

今、苦しいのは過去に生きてるから。あるいは未来を心配して未来に生きているから。 昨日ではなくて、 明日でもなくて、 今日でもなくて、 「今」を踊ろうよ。

 

 悩みの原因は過去か未来。 

 

 

死にたいほど悩んでいる人も「今」はその悩みの問題起きていない

 

 

過去も未来も絶対に体験出来ない。

 

なのに未来のために生きていたら幸せを感じられない。 過去を嘆いていたら絶対に幸せになれない。幸せは「今」にしかない。

 

 

心の声に任せて今楽しい事をしよう。

 

 

明日が来ることは解る 

昨日が戻らないのも知ってる 

吹く風に任せ 目を閉じて踊れ(by あいみょん)

 

 

って言うと、

「今」を生きていたら良い将来を迎えられないと言う人が出てくる。

 

 

イチローや本田圭佑の小学校の時の作文が有名。

 

小学生の時に既にメジャーリーガーやプロを目指してそれに向かって努力をしていた。そして夢がかなった。だから皆も目標を定めて努力しながら突き進みなさいと説く人が多い。 7つの習慣のスティーブンコヴィーなんかはその代表者。

 

でもこれ、見落としてる点がある。

 

成功した人は小さい頃から努力したから成功したのではなくて、小さい頃から「今ココ」を生きてたから成功した

 

 嫌々練習してたんじゃなくて「今」を楽しんでたから気づいたら山頂にいたということ。 

 

 

今」しかないんだよ 人生は点なのに線だと思ってる人多い。

 

 

 

 

 

3、共同体感覚

 

アドラーは「全ての悩みは対人関係である」と言っている。

 

どんな悩みも突き詰めると人の目が気になっていたり、「人」との問題であるという。

 

 

たしかに

 

・稼ぎが少ないという悩みも人との比較から出てくる悩み。

・孤独感さえも周りに他者がいるから味わえる感覚。本当に地球上に自分1人だけだったら孤独感さえ味わえない。

 

 

愛されずに育った人は無意識で「周りは敵」という感じ方をしている人は多いが、周りは味方という感じ方をしている人は人間関係のトラブルは極端に少ない。

 

 

アドラーの言葉で言うなら共同体感覚を身に着けている人は人間関係のトラブルは極端に少ない。

 

 

 

ではアドラーの言う共同体感覚とは何か…

 

 

 

全ての人だけではなく動物も植物も過去の人も未来の人も生物も無生物も宇宙全般ひっくるめて我々は1つの共同体であるという

 

 

我々は別々の存在ではなく元(魂)は大きな1つだという。

 

みんな仲間。

みんな共同体だという。

 

 

だから「1つの組織の中でうまく行かない時は、我々はそのもっと大きな共同体の一員であることを思い出せ」という。

 

 

 

はっ?

 

 

 

もう心理学を超えている。

 

(実際にアドラーがこの共同体感覚を提唱した時に、一緒に研究していた多くの部下達はこれを理解できずにアドラーの元を去ったと言う)

 

 

 

スピリチュアルではこれをワンネスと言う。

ワンネスとは

 

 

 

アドラー心理学は俺から言わせたらもう心理学ではない。

これはもう

 

 

アドラースピリチュアルだよ!!

 

 

 

 

 

 

スピリチュアルはさておき、心理学に戻すと

 

 

仲間意識という意味で

 

「周りは味方」という感覚を持てたら、人間関係のトラブルは激減する。

 

 

所属感は与えられるものではない。自ら作るものとして、

どうすれば共同体感覚を持てるのかアドラーは3つ挙げている。

 

 

1、自己受容

 

2、他者信頼 

 

3、他者貢献

 

 

つまり、ありのままの自分を自分が受け入れて、他人もありのままの自分を受け入れてくれていることを信頼して、ありのままの自分が他人に貢献していると感じられるようになればいいという。

 

この3つを自分のものにするための行動面の目標は

 

1、自立すること

2、社会と調和して暮らせること

 

この行動を支える心理面の目標は

 

1、私には能力があるという意識

2、人々は私の仲間であるという意識

 

これらを大切に育てましょうと言っている。

 

 

 

 

 

4、課題の分離

 

お互いが気分良くしていて相手を変えようとしなければ人間関係は壊れない。人間関係が壊れ出すのはどちらかがあるいは両方が相手の課題に口を挟むから

 

 

 

・親が家業を継げと言ってくる。親が子供を操作する権利はない。子供を操作すれば子供の心は育たない。子供は生き辛い性格になっていく。「家業を継げ」に対して継ぐ・継がないを決めるのは子供の課題。継ぐを選択したのであれば「本当は政治家になりたかったのに…」などと言わない。心の声が「政治家になりたい」であるのならば、(これは自分の課題なのだから)そっちを選択すればいい。それに対して親は口を挟む権利がない。親の期待を子供に押し付ける権利はない。子供は親の期待に応える義務はない。心の声を無視して親の期待を優先するのは不幸への道。まず好きなことが分からなくなる。

 

 

・恋人がいつも既読スルーをする。返事をするかしないかは相手の課題。それに対して文句を言わない。でも自分は毎日恋人と何度もLINEすることはとても重要という価値観を持っていて、それが自分の幸福にとって致命傷になるのであればニーズが合っていないのだからニーズが合っている人に乗り換える。それはこちらの課題。それについて相手にどうこう言われる筋合いはない。それでも好きだから別れないということを選択するのであればもう相手の欠点にはフォーカスしない。気分を悪くしない。(一緒にいない時間帯も含めて)気分の良いまま相手と付き合う。

 

 

・子供が結婚しない。それは子供の課題。親が無理やり結婚させようと子供を操作しない。「だって生きているうちに孫が見たい」それは「自分」のことしか考えていない。親であろうと自分のために子供の人生を操作する権利はない。「早く結婚しないと子供が不幸になる」それは子供の課題。「子供のために子供のために…」と言うのであれば、見守ってあげることも子供のため。

 

 

・子供がフリーター。それは子供の課題。子供が勉強しない。それは子供の課題。子供がお手伝いしない。それは子供の課題。

 

 

 

 

 

心が未成熟の人は相手を操作しようとする。ありのままの相手を認めずに相手を自分好みになるように怒ったり、泣いたり、褒めたり、脅したりして相手を操作しようとする。

 

自分に力があることを知らないから周りを操作すれば幸せになれると思っている。 

でも本当は自分の内を操作することで幸せになれる。

 

 

 

脳の仕組みを理解すれば幸せになれる。

脳が理解できる記事↓↓

 

 

 

 

 

 

5、まとめ

 

今、不幸の原因は過去のできごとや親や環境のせいではない。 ましてや幸せになるための能力が欠けているわけでもない。 

 

 

今、不幸なのは幸せになる勇気が欠けていること。 

勇気があれば「今」この瞬間から変われるのに…

 

 

 

幸せになる勇気とは

 

嫌われる勇気

別れる勇気

自分を出す勇気

自分の気持ちを大切にする勇気

自己防衛しない勇気

 

など

 

 

どうすれば勇気を持てるのか 

 

人は自分に価値を感じた時に勇気を持てる。

そして自分の価値は誰かに褒められなくても持てる。自分で自分はこの共同体に貢献していると感じればいい。

 

上司に褒められなくても会社に貢献している事を考えるとか、家族に褒められなくても家族に貢献していると感じればいい。

 

 

たとえば、旦那が帰ってきたらいつもお茶を入れてあげている。

旦那はお礼を言わない。

それどころか飲まない日もある。

 

たとえ飲まなくてもお茶を無言で差し出してもらえる行為は男にとっては癒し。

 

 

だから

私は旦那に癒しを与えるのに貢献していると思えばいい。

 

 

実際はどうかは関係ない。他者がどう思うかはこちらの課題ではない。

こちらの課題は自分自身をどう感じるか。

 

 

 

 

「幸福とは貢献感である」(アドラー)

 

 

幸せの条件はわりとシンプル

 

アドラーは貢献感がある人は幸せを感じられると言っている。

 

 

日々意識して貢献感を探しながら生きていけばいいということ。

 

 

 

 

ここで1つ大事なことがある。

 

 

貢献感を得るための手段が他者からの承認になってはいけない。

これは自由がない。自分の人生を生きられない。

 

 

依存心が強い人は他人に褒められた時だけに価値を感じる。だから他人軸で生きている。

これは他人の人生を生きることになる。

 

承認欲求の奴隷になってる人は他者に操作される。いいように利用される。

幸せにはなれない。

 

 

アドラーは承認欲求を強く否定する。

他人に嫌われたくない…、親の期待に応えなくては…、世間体…

 

こういう生き方は他人の人生を生きることになる。

 

 

承認欲求は自分軸を奪うもの。

 

他人の人生を生きてる人は 趣味も好きなものもない。就きたい仕事も分からない。やりたい事がない。自分の気持ちが分からない。

他人に依存してるから 嫌われるのが怖い。自分の気持ちは一切無視して他人の期待に応える事をする。

 

この人生は地獄。

 

悪さをしているのは承認欲求

 

承認欲求を断ち切る勇気が必要

 

 

他者の目が気になるのは所属感がないから。

 

共同体感覚は

 

自己受容、他者信頼、他者貢献

 

で育つ。

 

1、私には能力があるという意識

2、人々は私の仲間であるという意識

 

そのためにはこれらの意識が大切。

 

 

仮に

誰かの承認を得ようと有名企業に就職しようと、相手がこちらを承認するかしないかは相手の課題。

他者の課題に首を突っ込むのではなく自分の心の声に従って「今」自分がしたいことをする。

 

 

そんなこと言われても夢などないって言う人が多い。

 

 

今まで承認欲求の奴隷になって生きてきた人は夢などあるわけがない。

夢とは自分軸で生きていくうちに出てくるもの。

 

 

今は夢などと大それた物はなくていい。

 

 

まずは目の前の「今」やるべきことを一生懸命やる。

「今」この瞬間から変われるのだから。

 

 

「今」を雑に生きない。

「今」を真剣に生きる。

 

 

たとえば手洗い

 

洗ってる時に過去の嫌なことを考えない。未来の不安を考えない。

 「今」に集中する。 今石鹸付けてるなー 石鹸の泡が立ってるなー 今爪の中まで洗ってるなー いい香りがしてきたなー。

 

 と意識を手を洗う行動のみに集中させる

 

 

たとえば食事

 

スマホは消し食べることだけに集中する。

あれもこれも口に入れるのではなく唐揚げだけ口に入れて味わう。

次は卵焼きだけと単体の味を楽しむ。

 

 

たとえば子供

 

子供と遊ぶ時は子供だけに集中する。

スマホをいじりながら話すのではなく、

明日の仕事のことを考えながら話すのではなく、

子供だけに集中して遊ぶ

 

 

たとえば仕事

 

今までは早く時間が過ぎてくれることだけを考えていた。

楽をすることだけを考えていた。

 

のであれば

 

今やるべき目の前の仕事を真剣に集中してやってみる。

 

 

 

 

「今、幸せでない」と言うのなら今の生き方は幸せを感じられない生き方。

 

ならば、

 

 

・貢献感を探す

・承認欲求ではなく「今」を生きる

・「世間は味方」という意識で生きる

 

 

 

 

こういう生き方を試してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

すると今まで無意識で気づいていなかったことが見えてくる。

無意識の恐怖が見えてくる。

無意識の恐怖が見えたらあとは勇気を出すか出さないか。

 

 

 

無意識の恐怖が見えて、勇気を出せたら(目的を変えられたら)

 

 

 

今この瞬間から人生は変わる。

 

 

 

 

愛されずに育った人は人間関係がうまくいかない。

何度クラス替えをしても孤立する。

何度職場を変えても溶け込めない。

誰と恋愛をしてもうまくいかない。

どうすればいいか。

 

という本を書きました。

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

 

・・・・
 

 

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