ラグビーワールドカップが熱い
日本代表は南アフリカに完敗だったけど、みんなで応援しましたね。
ラグビーのルールをある程度わかるようになってからワールドカップを見ることができたのは、ドラマ「ノーサイドゲーム」のおかげだと、以前も書きました。
その、「ノーサイドゲーム」の主題歌が、今をときめく米津玄師さんの『馬と鹿』です。
南アフリカ戦に敗れたあと、スタンドを回って挨拶する日本代表の後ろで、この曲がかかっていましたね。
曲の盛り上がりが印象的です。
ご存じない方はこちらから聴くことができます。
この曲がとても好きになったのは、歌詞のあちらこちらが、自分の今の気持ちとあまりにシンクロするからでしょう。
一番グッときたのは、小さな彩浜に出会って、その可愛さにのめりこむ自分の気持ちを、
それが愛じゃなければ何と呼ぶのか僕は知らなかった
と米津さんが歌う、その通り!これは愛よねと思うこと。
明後日には大好きな良浜ママから離れて、園内でお引越しして、ママの気配を感じないところで暮らすことになる彩浜を思うと、自然と涙が浮かんでしまうのです。
まだもう少し、親子一緒でよくない?
せめておっぱい飲まなくなるまでは一緒でも?
鼻先が触れる 呼吸が止まる
そう!二人が仲良く顔をくっつけているところを見ていると、胸が締め付けられてしまいます。
涙がにじむのは、それだけではありません。
アドベンチャーワールドで暮らすパンダさんたちは、中国の研究機関から繁殖研究のために借りているので、生まれた子供たちはいずれ中国に旅立たなければなりません。
彩浜のたくさんのお兄さんお姉さんたちもそうでしたし、彩浜もいずれ行ってしまうのかもしれません。
今、アドベンチャーワールドで一番年上の姉妹は、今年12月2日に5歳になる双子の桜浜と桃浜。
今年夏、この二人にちなんだ木が、パンダラブ前の庭に中国の方も一緒に植樹されました。
日本を代表する桜の木。中国で縁起がよいとされている桃の木。
この花が咲くより早く、二人に中国への話が出ても、もうおかしくありません。
食いしん坊で暴れん坊に見えるけど、優しい目で隣の妹を見ていたりする桃浜。
おっとりマイペース、ラブツアーの担当も多く、ときどきすごい格好で寝ている桜浜。
どちらもきっとお茶目なママになるとは思うけど…寂しい。
彩浜が日本からいなくなる。
いま、その一行を書いただけで、涙が出てしまうのです。
みんな、日本にいてよ!なんとかならんものか。
心が、痛いよぉ
米津さんは歌います。
痛みは消えないままでいい
うえーん
さらに、歌詞にはこんなところがあります。
誰も悲しまぬように微笑むことが
上手くできなかった
一つ ただ一つでいい 守れるだけで
それでよかったのに
あまりにくだらない願いが消えない
誰にも奪えない魂
そう。
くだらないかもしれないけど、私には一つの願いがあるのです。
それは、彩浜が(本当は、甘えん坊で心配な結浜も)、日本の中に留まる方法があるのでは?という思い。
国内には、本気でパンダさんに来てほしいと思っているところがあるでしょう。
すでに、上野動物園と同じ「中国大熊猫保護研究センター」との研究協力を進めている神戸市の王子動物園は別として、仙台市や秋田市などの新規の候補地は、アドベンチャーワールドと同じ「成都大熊猫繁育研究基地」の日本支部として繁殖研究を進めることとして、アドベンから結浜や彩浜にお引越ししてもらい、お婿さんだけ中国から来てもらうというのはどうなんだろう?
日本でのパンダ繁育研究もすでに25年。
新たな展開に向けてスタートしてもいいのではないだろうか?という考え。
ママになる結浜や彩浜がストレスを抱えたら、アドベンから慣れたスタッフさんに来てもらって、ちょっと遊んでもらったら、ホッとするかもしれないし。
名前の呼び方を中国語の音にされることもなく、同じご飯竹を食べられ、検疫施設に1か月もこもる必要もないし。
ま、気の合ういい男パンダさんが来るかどうかは運次第になっちゃうけど…。
なんてね。
分かっていますよ、夢物語だと思う。
くだらないと笑われちゃうかもしれない。
でも、諦めきれないですよ。
上野や神戸での契約は、生まれた子パンダは2歳で中国へ行くことになっていますね。
それをオリンピックなどを理由に来年12月まで伸ばしてもらったと都知事が自慢していたけど、それくらい、この契約はきっちり守られているようです。
例えば、アメリカのサンディエゴ動物園では、6頭の繁殖に成功した実績をもちながら、今年5月ですべてのパンダさんが貸与期間を終え、中国へ行ってしまいました。
パパパンダだったガオガオは27歳になった2018年、ママパンダと息子より一足早く中国へ。
上野動物園と同じ「中国大熊猫保護研究センター」からのブリーディングローンだったガオガオは、「パンダは高齢になるほど、中国に帰ることが大切」との考えで、戻ったとのこと。
ちなみに、ガオガオは神戸王子動物園にいるタンタンのお兄さんです。
タンタンも、2020年7月に貸与期間が終わってしまいますが、どれほど願っても、高齢になるほど…と言われてしまうと、貸与期間延長とはならないのかもしれません。
まだ会っていないタンタンに、年内にも会いに行かねば!と思っているのには、そんな背景があります。
それに比べると、「成都大熊猫繁育研究基地」からのブリーディングローンであるアドベンのパンダさんたちは、6歳くらいまで日本にいた子たちもいて、上野や神戸ほど早く帰ってしまうわけではなさそうです。
2歳前に日本にやってきて、世界最高齢の自然繁殖できるパパである永明さんが中国へ帰国という話も聞いたことがありません。
(それどころか、彩浜をこのタイミングで独り立ちさせるのは、来年の繁殖を目指してのことなので、自身の世界最高齢を自身で更新するのかもしれません。)
ならば。
仙台市、秋田市の責任者さん!
どちらと交渉するのがよいか、よく考えてみてください!
国内お引越し案、いいと思いませんか???
どうでしょう、チャレンジしてくださいませんか?
待ってないで!お願いです!!
何に例えよう 君と僕を
ええ、それはもう、家族です。
私はもはや、人間界を離れ、ほぼパンダです
そんなわけで、私はこの『馬と鹿』という楽曲をパンダを表す「熊猫」にちなんで『熊と猫』というタイトルに変換して、毎日聴いているのでした。
(大熊猫=ジャイアントパンダ、小熊猫=レッサーパンダです。)
今日が、ママと過ごす彩浜を1時間だけ見られる、最後の日になります。
関東と違い、西の方はいいお天気になっていると天気予報が言っています。
一目見ようとおでかけの方も多くいらっしゃるでしょう。
貴重なひとときを、どうか大切にお過ごしください。
※本日の参考文献