クリスマスが終わったら、たちまちお正月ムードになった。
白馬へスキーに行った帰り道、会社の門を閉めつつ、松飾をつけているところを何軒も見かけた。
とはいえ、25日の朝にでかけた我が家は、帰ってみればまだクリスマスリースがかかっていて、ジングルベルな気分のままだ。

クリスマスにまつわる、愉快な話を耳にした。

その女の子は、登校すると、いつになくいそいそとルーティーンをこなし、自由にしてよい時間を手に入れると、担任をしている友人のところへ飛んできた。
「ねぇ、先生!今朝ね、私のところにサンタさんが来たの。プレゼントの箱が置いてあったんだ

23日がお休みだったからか、クリスマス会を23日にしたご家庭が多かったようだと、友人は言う。
クリスマス会が23日だったから、その夜にプレゼントも、という流れだろうか。
その女の子も23日にクリスマスのごちそうを食べて、ケーキも食べたんだそうな。
「よかったね。プレゼントは何だったの?」
友人は尋ねた。
「ゲームソフト。ほしかったやつが入ってたから、すごく嬉しかったよ
女の子は、満面の笑みで答えた。

ところが、彼女の次の一言で、友人の胸は騒いだ。
「朝起きてプレゼントを見たとき、ママに欲しいって言ったものが入っていたから、最初はね、ママだと思ったんだ~。」
「えっ

友人は慌てたそうだ。
まさか、プレゼントを手にした朝、担任相手に、長年信じてきたサンタクロースの正体について議論する気だろうか?
ここで私が「知らなかったの?サンタさんはもともとママなんだよ!」なんて言って、少女の心を傷つけるのは避けたい。
それに、ご家庭の方針というものもある。
本当のことなど知らせたくなかったと後でクレームが来てもまずい。
かといって、何と言って誤魔化そうか。
友人はにわかに体がこわばった。

「でもね、やっぱりママじゃなかった。サンタさんだった
少女の話が予想と違う方向にいったので、友人は止まっていた息を一気に吐き出した。
ああ、よかったぁ

「そうなんだ。でも、どうしてママじゃないって分かったの?」
少女は声をひそめ、でもきっぱりと言い切った。

「プレゼントの置き方が、すっごく丁寧だったからママだったら、もっとテキトウだもん

少女は、世紀の大発見をしたように、秘密を打ち明けてくれたのだ。

ママ、ナイス
友人は、心の底から喝采したと、いうことだ。


なんて可愛らしい話でしょうね
ずっとそんな純な心でいてねと、聞いた私も思ったのでした。