築43年の古家を、
DIYで究極の環境性能に
高めている軌跡を記録するブログです。
超低コストでも、最先端の新築住宅が陳腐に見えてしまうほどに高性能。
断熱性能はHEAT20のG2.5
耐震等級は3.5
24時間全館空調でもCO2排出はゼロどころかマイナス
2050年に理想とされる住宅を30年前倒しで自作して快適に暮らしています。
☆ ☆ ☆
白内障の手術をすることになり入院しました。
日帰りできるところもあるようですが、地域の基幹病院では一泊二日の入院が必要でした。
現役のエンジニアだった頃は大きな病院の空調設計も手掛けましたが、入院するのは初めてのことなので空調設備を実感する初めての体験です。
個室を希望したのですが、新型コロナの関係もあって大部屋になってしまいました。
せめてもの救いは、眺めが良い最上階の6階になったことくらいです。
4人部屋の入り口側のベッドを指定されました。
あたり前なのかもしれませんが、電動ベッドにはちょっと感動してしまいました。
地域最大の総合病院ですから、もちろん空調設備はしっかりしています。
外の寒さは全く感じられません。
病院なのだから当たり前ですが、寒暖差の大きな信州では外の寒さを実感しないというのは簡単ではないのですよ。
空調方式は、インテリアがセントラル空調で、ペリメーターがファンコイルユニットでした。
窓下にあるのがファンコイルユニットで、窓からの熱負荷を主に受け持っているはずです。
この空調システム構成は、外壁側の熱負荷と建物中央側の熱負荷を分けて別系統の空調設備が担当しています。
外気負荷とインテリアの熱負荷は全体として均一なので、各フロアまたはゾーンで一台のエアハンドリングユニット(空調機)で外気を取り込んでろ過し、加熱(冷却)した空気をダクトで全体に供給しています。
東西南北に病室があるために時刻とともに熱負荷が変動し、同時刻でも方位によって負荷のパターンが全く異なります。
変動する負荷に個別に対応するのが各部屋の窓際に置かれたファンコイルです。
放熱フィンのついたコイルに冷温水を通してファンで吹出して冷暖房します。
病院の基本的な空調システムですが、看護師などの病院スタッフでも理解している人はほとんどいないので、「部屋の設定温度は何度ですか」と尋ねたら、
『今はエアコンは使っていません』
との答えが返ってきました。
ファンコイルの制御温度は各室で個別に設定できるようになっているので、これをエアコンの温度設定と勘違いしてしまっていました。
夜は布団をしっかりと掛けていないと肌寒く感じました。
おそらく設定温度は18℃くらいだと思われます。
我が家は、夜間は19℃から20℃で制御しているのですが、布団から肩を出しても気持ちよく眠れているので、病室の温度は我が家よりも若干低いと思われます。
病院にはリネン(洗濯)設備が充実しているので基本的に蒸気があって、これを使って加湿しているはずです。
乾燥が気にならなかったので加湿は良い感じにコントロールされているようでした。
空調ですから加湿されていて当たり前なのですが、近ごろの住宅は加湿器を後付けしなければ乾燥してしまう家でも「全館空調」とするデマが目立ちます。
冷暖房と除湿加湿がセットになって初めて「空調」ですから、加湿器を後付けするような家は単なる冷暖房であって全館空調のニセモノです。
我が家は床下土壌からの水蒸気を加湿に利用して、常に50%前後の湿度を保っている本物の全館空調です。
病院の空調設備と比較して、夜間の熱環境は我が家の方が若干ですが快適に感じました。
一般の住宅に比べて衛生的に厳しい条件が求められる大型病院と比べても遜色がない我が家の全館空調の出来の良さを実感することができました。
劣っているなと感じたところもありました。
音です。
全館空調の吹き出し音が、病院では聞こえません。
消音設計が適切です。
ここのところは見習わなければ。


