押入れ外壁を断熱強化 築42年が超高性能に進化08 | 古家をDIYで超高性能へ

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押入れの壁が外壁面なら要注意。

 

押入れの背後と左側面が外気に面している我が家。

 

断熱材は入っているが不十分で

布団が壁に密着すると結露してカビが生えることもあった。

 

床は結露で合板が痛んでいた。

 

貫や筋交いがあって断熱材のポリスチレンフォームを隙間なくはめ込むのは難しい。

厚みが異なる部材に適切に合わせられないと隙間が生じてしまう。

 

胴縁と筋交いが40ミリメートル、

その上に載る貫が20ミリメートルで合わせて60ミリメートル。

 

30ミリメートル厚のポリスチレンフォームだと、

貫の裏側で10ミリメートル、

筋交いの上で20ミリメートルの空間が生じてしまう。

 

そこを10ミリメートルと20ミリメートルのポリスチレンフォームを切り出してすき間なく詰め込む。

 

さらに、その上からポリスチレンフォーム30ミリメートルを張り付けて

合計90ミリメートルの断熱層になる。

 

根太間のすき間にもポリスチレンフォームをピッタリサイズではめ込む。

 

外壁面を断熱しても押入れは結露が生じやすいので換気ファンを設置。

 

独立した太陽光発電の電力で小型のファンを回す。

蓄電を持たないので日中のみの稼働となる。

 

押入れから吸気して床下に排気することで、床下の換気も担っている。

 

押入れ換気ファンの上には板状のスノコを敷いて通風性を良くする。

 

床板を外してサーモカメラで断熱欠損を探すと

基礎から熱が漏れているのが分かる。

 

基礎に我が家特製の断熱材を並べて基礎断熱の出来上がり。

 

【押入れの外壁面性能】 筋交いあり

カネライトスーパーE-Ⅰ   木部
  m2・K/W     m2・K/W
室内側熱抵抗 0.110   室内側熱抵抗 0.110
合板2.3 0.014   木部 0.833
スタイロフォーム30 0.833   構造合板9 0.056
カネライト60 1.667   非密閉空気層 0.090
構造合板9 0.056   板張り15 0.125
非密閉空気層 0.090   室外側熱抵抗 0.040
板張り15 0.125   熱抵抗値合計 1.255
室外側熱抵抗 0.040   熱貫流率(W/m2・K) 0.797
熱抵抗値合計 2.936      
熱貫流率(W/m2・K) 0.341      
面積率 75%   面積率 25%
平均熱貫流率 0.398   (W/m2・K)  
 
初期の無断熱では熱貫流率が2.17(W/m2・K)だったので、約1/5に減りました。

進化しています。