アンニョン

今日は、ちょっと真面目な話題です~。
昨日、大分にある大分合同新聞社から新聞が送られてきました。

私は「ああ、掲載されたんだな」とすぐに分かりました。
事(こと)の顛末(てんまつ)はこうです。
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7月に実家に帰った時に、利用した高速バス車内でのできごとが
どうしても心に残り、静岡に戻ってきて、ある人に話しました。
彼の「それって伝えた方がよかったんじゃないかな。」という感想を
聞いて「やっぱり、そうだなー」と思った私は、
静岡新聞と同じ「47(よんなな)クラブ」に属していて、購読シェアも
50%といわれている大分合同新聞社にメールを送りました。
送った内容は以下です。(実際はもう少し削っています)

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先日、九州の実家へ帰省した折りに湯布院まで足を伸ばしました。
素敵な町並みを散策した後、福岡へ戻るために高速バス乗り場へ向かいました。
小さな待合所には10名以上の韓国人観光客がバスを待っていて「さすが、
湯布院。国際観光都市になったなー」と感心しました。
私は彼女達としばし談笑。九州の旅を満喫しているようで嬉しく思いました。
ほどなくして大分方面からの亀の井バスが到着。車内は日本人と韓国人が半々と
いう感じでした。高速道路に乗ってしばらくすると、正面の車内テレビに戦争映
画が映し出されました。私は驚きました。どうして高速バスで戦争映画を見せる
必要があるのでしょうか?
言葉が出ないでいた私に、車内の日本人が「ボリュームを上げて!」という注文を
しました。私はとっさに『韓国の方にこのような映像を見せたくない』と思い、
運転手さんへ「なぜ、この映画を流すのですか?」と尋ねました。運転手さんは
「会社から言われていますので」という返事でした。私は「お願いですから流す
のを止めてもらえませんか? 外国の方も大勢乗っていらっしゃるんですよ。
誤解や不快感を与える可能性があるとおもいますよ。」とお願いして、やっと止め
てもらいました。
どうして世の中にはたくさんのDVDがあるのに、ここで戦争映画を選び、流す必要が
あるのでしょうか。
このDVDを選んだ人、購入を許可した会社、流した運転手、「ボリュームあげて」と
注文した客。
どこかで「ちょっと待てよ」と考えた日本人はいなかったのか、と悲しくなりました。
そもそも、わずか2時間の移動中に映画上映は必要なのでしょうか。
目の前には美しい九州の風景と、時おり垣間みられる温かい人々の営み
という最高の映像があるではありませんか。
私は九州を離れた今でもそれを誇りに思っています。
もし、どうしてもそのようなニーズがあるのならば、九州の素晴らしい自然や
奥深い文化を感じさせるものを流していただけないでしょうか。
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掲載誌にはバス会社名や運転手さんとのやりとりは削られていましたが、
超大手なので特定できるでしょう。
「バス会社の方から何か回答があれば、その掲載誌もお送りします」と新聞社。
バス会社からの公式な返事はいらないけれど、この新聞を読んだ人々の
心のどこかに届いて欲しいなーとおもいました。