こんにちは!
大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。
つくば市の田舎道をお散歩しながら見つけた自然、大好きな絵本、元気の出た言葉、お気に入りのものなどを、紹介しています。
2024年4月27日の切り取り世界
今日は、朝散歩はお休みして、東京は杉並区高円寺へ。
JR高円寺駅から商店街を5分ほど歩いたところに、「本の長屋」があります。
そこで「絵本とジャーナリズム」というトークイベントがあるというので、行ってきました。
絵本コーディネーターの東條知美さんが、お店の前で出迎えてくれました。
店内はこんな感じ。
一箱オーナー式の書店。
本棚の一箱のオーナーになって、自分の売りたい本を置くというシステムです。
今回のトークイベントで紹介する絵本は、内戦時にアフリカのウガンダであった実話を描いています。
当時、拉致された子どもたちは、「子ども兵士」として、銃を持って戦わされていました。
その中の一人、「少女兵士ピチャ」のことを取材し、絵本として出版した報道記者の加古沙都子さんに、絵本コーディネーターの東條さんが聞き手となって、お話ししてもらいました。
日本にいては、想像もできない過酷なことが子どもに起こっている国や地域があるという事実。
ピチャさんは、子ども兵士にするために8歳で拉致され、父親ほども歳の離れた男と強制結婚させられます。
内戦のさなかに、二人の子を産みますが、夫は戦死。
内戦が終わり、生まれ故郷に戻ったら、反政府勢力の兵士だったということで、故郷の村にも居られなくなります。
度重なる困難のすえに、ペーパービーズを使ったアクセサリー作りで生計を立てる道に出会います。
加古さんは、おっしゃいます。
「ピチャさんのような子ども兵士が大勢いることを、報道番組で伝えながらも、さらに『絵本』という媒体を使って、日本の子どもたちにも知ってもらいたい。そして末永く伝え続け、考え続けてもらいたい。」
そんな思いから、制作された絵本です。
今回の作品に限らず、絵本で社会問題を考えるきっかけに、ということで、何冊かの絵本の紹介もありました。
ちなみに、少女兵士だったピチャさんは、内戦終了後、NPOなどの支援による職業訓練を受け、アクセサリー作りやアフリカの布を使ったぬいぐるみ作りで生計を立てられるようになりました。
この絵本の売上の一部は、出版元である文芸社を通じて、元子ども兵士たちの社会復帰を支援する団体に寄付されるそうです。
私も一冊購入してきました。
これから、あちこちで読んでいこうと思います。