こんにちは!
大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。
つくば市の田舎道をお散歩しながら見つけた自然、大好きな絵本、元気の出た言葉、お気に入りのものなどを、紹介しています。
先日、The Well Being Week 2025の出展企画として開催したトークイベント「絵本で考える、自己決定する生き方」で、話題のメインに取り上げた写真絵本『さくららら』について、もう少し深く考えてみました。
あらすじ
北国にある桜の木は、今年もつぼみをつけ、ふくらませ、じっくり開花の準備をする。
自分の咲く日は自分で決める、さくらちゃん。それをまわりが温かく見守ります。
出版社ホームページ作品紹介より引用
文中にあるキラーフレーズ「わたしがさく日は、わたしがきめる」が、心に刺さったという人も少なくありません。
まさに「自己決定」の本として、励まされたり、背中を押してくれるようです。
私もそう思って、小学校の読み聞かせで読んだり、卒業、入学のタイミングのお友達にプレゼントしたりしました。
ただ、「自己決定」したいと思っても、なかなか一歩踏み出せないこともあります。
そんな自分にダメ出ししてしまう、という方もいるでしょう。
今回、あらためてこの絵本を読みなおし、考えました。
さくらちゃんは、ただ「私の花を咲かせる」ということを決めていただけなのではないだろうか・・・?
重い雪に埋もれている土地では、たとえ「早く咲く」と決めたところで叶いません。
また、もし「薔薇を咲かせる!」と間違った決定をしてしまったら・・・
永遠に咲く日は来ませんよね。
私の花を咲かせると決めていたから、その時期がきたらちゃんと咲く。
でも、人間はもっと複雑で、いろんな情報や他人の評価、期待などで自分が何の花かわからなくなってしまいます。
本当はとてもシンプルで、ただ「自分らしく生きる」そして「幸せになる」と決めるだけ。
そこへ向かう道筋は、冒険しながら見つけていくのも人生の醍醐味。
まず、ピンときたこと、やりたいと思っていることをやってみながら、自分の価値観や強みを見つけていけます。
思いもよらない点と点がつながって、自分の人生の伏線回収にワクワクしたり。
主体的に生きると決める恩恵は、はかりしれません。