こんにちは!

大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。

 

つくば市の田舎道をお散歩しながら見つけた自然、大好きな絵本、元気の出た言葉、お気に入りのものなどを、紹介しています。

 

 

先日、東京で絵本講師の交流会がありました。

 

 

 

 

絵本講師とは、NPO法人「絵本で子育て」センターが認定している民間資格で、私は昨年度約1年の養成講座を受講して、認定を受けました。

 

 



 

絵本の活動は、基本的に個人でやっていますが、情報交換や相互応援は必要です。

何より、絵本が好きで絵本を読んでいる人たちとの交流は、とても楽しく刺激的。

 

 

「読み聞かせ活動」なんて、一見なんの生産性もないと思われがちだけど、単なる「ほっこり」や「楽しい」「癒される」だけじゃない、もっと基盤の「生きる底力」みたいなものに効いてくると確信しました。

 

そして、「生きる底力」を一人一人が持っていると、争わないし、上下や差別も作らないし、自分らしく輝いて、助け合える世界を創っていけるんじゃないかと思います。

 

それって、平和な世の中ですよね。

 

 

絵本セラピストが目指すのも、「絵本でいつの間にか世界平和」

 



絵本セラピスト協会ホームページはこちら

 

私が学び、実践している「原田メソッド」が目指す「自立型人間」も、言葉は違いますが、一人一人が自立した先に平和な世界を目指すのは同じ。

 

なんだか、まったく違う登山道から登り始めたけど、山頂はひとつみたいですね。

 

 

さて、今回の絵本講師の交流会では、二名の絵本講師による絵本講座の実演がありました。

 

その中のお一人、尊敬する先輩であり、生き物、自然科学好きの友人でもある「くがっち」こと久賀弥生さんの絵本講座に、すっかりやられてしまいました。

 

 

一応、公衆の面前だったので、歯を食いしばって耐えましたが、嗚咽がもれそうなほど心の中は号泣でした。

講座の中で、たくさんの絵本を紹介してくれ、そのうちの何冊かは読み聞かせもしてくれました。

 

 

その中の一冊がこれ。

 

「百羽のツル」

花岡大学:作

戸田幸四郎:絵

戸田デザイン研究室

 

 

 

 

あらすじ

人間のさまざまな心を描き出す、戸田幸四郎の名作絵本シリーズ。
遠い北の空からみずうみを目指して飛び続ける、百羽のツルの群れ。
平和な空気が急転、一羽の病気のツルが皆に黙って落ちはじめます。それを見つけた他のツルが…。

互いを思いやる心、慈しむ心。そうした「心のつながり」を簡潔な文で表現した優しい物語。
読み聞かせにも最適です。

青を基調とした繊細なタッチの絵も、心に響く美しさです。

出版社ホームページ作品紹介より引用

 

 

 

講座のタイトルは「思春期の子どもたちにエールを!」で、この絵本にまつわるエピソードが他人事と思えず、涙。

 

あるとき、くがっちの知っているスポーツ強豪校で、体罰事件がニュースになったそうです。

バレー部で、厳しい練習のあと、監督が部員を立てなくなるまで殴ったとか。

 

そのニュースに胸を痛めていたくがっちのところに、絵本を読みに行っていた高校の校長先生からLINEが入ったそうです。

 

校長「くがさん、私、やっちゃいました」

くがっち「な、なにを???」

校長「女子バレー部の練習のあとで・・・」

くがっち「えぇー!バレー部!!!???」

校長「絵本、読んじゃいました!」

 

というわけで、校長先生はこの絵本を子どもたちに読み聞かせしたそうです。

女子バレー部の練習の後で。

 

病気で飛べなくなった子どものツルを、群れのみんなが力を合わせて受け止め、何ごともなかったかのように、先頭のリーダーが抱えて飛んでいく・・・

 

チームスポーツをがんばる子どもたちは、どう感じただろう・・・

道徳でも説教でもなく、ただ静かに絵本を読んで帰る。(しかも校長先生の声で)

 

 

私の息子が小学5年生だった時に入団したのは、全国大会を目指す強豪のスポーツチームでした。

でも、そこでの練習や指導者の言動は、私には体罰や暴力としか思えず、見るに堪えないものでした。

恐怖と同調圧力で思考停止して、傍観者となっていた自分への自責と嫌悪の念が今でもあります。

 

そんな経験があったから、くがっちの語るエピソードは、心に沁みました。

 

 

そして、この絵本にはもうひとつエピソードがあります。

神保町にある子どもの本の専門店、ブックハウスカフェで働く絵本セラピストの大先輩りこちゃんが、ある時私のために絵本を選んでくれました。

 

絵本セラピストが来店したら、お互い「相手のイメージで絵本を選ぶ」という、ちょっとしたお楽しみをやっているとのこと。

なので、私もりこちゃんのために絵本を選びましたが、りこちゃんが選んでくれたのが、なんとこの「百羽のツル」だったのです。

 

りこちゃんとらくちゃん

 

 

 

私が、コロナ禍の中で、絵本セラピスト向けにオンラインで絵本イベントを開催するノウハウをお教えする講座をやっていたのを、「だれも取りこぼさないで、手を差し伸べている」と見てくれていたそうです。

 

そんな素晴らしいリーダーシップはありませんが、そう見ていただいたということは、少なからずそういう使命があるのでしょうか。

それならば、その意識を持って、精進しようと思いました。

 

 

まだまだですが、こんなシンクロがあると、ちょっと背筋がのびますね。

 
 
 

 

 

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