今日ですね、西署の刑事さんがやってきたんです。
「高橋さんですか?」
と。
「福山西警察署の刑事課の○○と申します」
と。
二人連れでした。
思い当たる節しかないので割とキョドって受け答えしてたんですが、それ以上になぜか刑事さんのほうがキョドってて、とてもカオスな空気に「なんかおもれーぞ」と心の中で思いながら話を聞くと、
「20年前に起こった明王台の殺人事件ご存じですか?」
とのこと。
もちろん知ってます。
田舎で起こった殺人事件、しかも未解決のやつです。
当時は会社勤めで上司が明王台に住んでたもんですからあーだこーだと話題になった記憶があります。
で、なんでここに?
となりますわな。
さすがにこの事件については思い当たる節はありません。
事件についていろいろ説明してくれましたが要するに、
・強盗ではなさそう
・被害者は35歳の奥さん
・とにかく手掛かりが少ない
・20年たってDNA鑑定ができるようになった
・犯人と思われる血痕が付いた靴下が証拠品にある。
だそうです。
ここから刑事さん、申し訳なさそうに言葉を選びながら若干小声で話し始めました。
話は変わるんですが、赤坂にあった「ナイティー」ってお店ご存じですか?
と。
知ってます、知りすぎです、ぶち行ってました、なんならノールックで目的の商品までたどり着けますwww
刑事さんの小声を吹き飛ばす勢いで勝手に盛り上がっちゃいました。
ナイティー。
当時の僕らの青春です。
夢の国です。
平たく言うと「アダルトショップ」です。
じめじめした感じの、おっさん御用達の、あーゆーヤツではなく、当時としてはとてもセンセーショナルでおしゃれ感もありつつファッショナブルないでたちの大型店。
でも入るにはちょっとしたコツがあって、入口手前2mでウィンカーが定番です。
後続車に悟られないようにスマートにインです。
お客さんは比較的若年層(ほぼ冷やかし)、なんならカップルもたくさんいました。
そんなボクらのナイティーも、インタネッツで何でも手に入る時代となり、もうあんな難しい2mウィンカーなしに、優雅にお買い物ができてしまう世の波に流されるようフェードアウトしてしまいました。
何の話じゃったっけ?
そうそう、刑事さんね。
強盗の線は薄く、いろんな角度で捜査してるらしいのですが、奥さんが被害にあったという点から性的な目的の線でも捜査しているとのこと。
なので
「ナイティーの会員さんに当たってます」
やめーやww
ひきょうじゃろww
まずナイティーに謝れwww
そりゃキョドるわ。
小声で話すわ。
で、
「DNA鑑定させてください」
だそうです。
「DNAが一致する確率は4兆分の1なのでご安心ください」
ぶw
そーゆーことじゃないw
やっぱりボク持ってるんですかね。
激激レア中のおおレアですよ、捜査線上に現れるラジコン屋店長。
もちろん二つ返事で協力させていただきました。
こんなこともう一生ないかもしれないのでイチかバチかで
「DNA検査、写真とっていいですか?」
ってアタックするも強めにブロック。
そりゃそうだなとすぐに反省。
でも刑事さん、
「面白おかしく皆さんにお話しされるのは結構です、むしろ話して下さい!」
20年も経って事件が風化してます。
今一度思い出してほしい、どんなに小さな手掛かりでも欲しいのでぜひお話ししてくださいと言われました。
のでここに書きました。
すぐ書きました。
がまんできずにすぐ書きました。
20年も経ったからこそ出てくる話もあるそうです。
だれだれの知り合いが犯人臭いとか噂聞いたことあるで~とか
今思えばアイツなんかあやしいんだよなーとか知り合いの知り合いがよーた。とか。
もし万が一そんな記憶がある人は、結果ガセでもなんでもオッケーです。ご協力ください。
ちなみにですが、ここに来る前に会員証の住所に来て「ラジまに」の店長であることを突き止めてきたらしいです。
自宅に来てます。
要するに「会長」に接触してます。
刑事さんが「息子さんに会いたい」と接触してます。
そういえば「こないだ西署の刑事がきたど」って言われた気がします。
20年も前のことですが「ナイティー」が身内にばれることがちょっとだけ甘酸っぱい47歳からの報告でした。
あと、心当たりのある方、心の準備をしておいてください。
ナイティーの会員のほうやで。