足の裏の皮膚がんは水虫が関係している?
がんというと、内臓系のがんが普通思い浮かびますが、
脳腫瘍や血液のがんの白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫なども挙げられます。
また、皮膚がんもそれほど珍しいわけではありません。
皮膚がんは進行すると致死率が上がるので、油断は禁物です。
特に日本人は、足の裏に出来るタイプが多く、ほくろとも見間違うことがあります。
日本の慈恵医科大学の研究で、
足の裏の皮膚がんは、
水虫患者がリスク要因として挙げられるという発表がありました。
それによると足の水虫にかかっていると約3.5倍、
特に角質増殖型の水虫だと約10倍でかかりやすくなるということでした。
角質増殖型の水虫というのは、足の裏全体の皮膚が分厚くなって、
かかとの部分ではひび割れを生じることがある水虫です。
夏場よりも、空気が乾燥する冬の方が、ひび割れなどの症状が強く現われます。
通常はかゆみはあまりないので、水虫の自覚症状はありません。
爪の水虫を合併することが多いタイプです。
角質層が分厚く肥厚しているため塗り薬の吸収が悪く、治療に時間がかかります。
足の水虫を予防・治療することが皮膚がんの予防になるとしたら、
清潔にケアを実践しておくことも必要でしょう。
今の時期は水虫の症状がでて、悪化しやすいですので、
帰宅後は手や顔だけでなく足も洗う習慣をつけるとよいかも知れません。