定年後の昼寝をどう考えるか? | 薬剤師が伝授する知らなきゃ損する健康知識

定年後の昼寝をどう考えるか?

定年後は働くこともなく気ままに自由に過ごせるようになります。

 

経済的な問題がクリアであれば、バラ色の世界でしょう。

 

ただ、高齢化してくれば、健康にも注意を配らなければなりません。

 

 

定年後に自宅でゆったりと過ごしていると、

 

仕事場では絶対になかった居眠りをするような場面が出てきます。

 

現役世代でも休日をゆったりを過ごしていれば、昼寝はよく経験しますよね。

 

これは睡眠負債が溜まっている証拠です。

 

 

一方、高齢者になると、毎日でなくても1時間近い昼寝や居眠りをすることがあります。

 

高齢者になると、特に目立った睡眠問題はなかったりしますが、昼寝してしまうことがあります。

 

夜にしっかりと寝ていても昼寝をしてしまう場合、注意した方がよい病気があります。

 

それが、認知症です。

 

 

アメリカの研究では、睡眠に問題のない人の長時間の居眠りは、

 

脳を目覚めさせる神経の障害と捉えることができるとのことでした。

 

 

アルツハイマー性の認知症患者の脳を調べてみると、

 

覚醒系の神経細胞の変性脱落が見られたようです。

 

 

もちろん、この発表だけで、昼寝や居眠りをするから認知症になりやすいということはありません。

 

朝から精力的に動いたり働いている人は、

 

むしろ昼寝をした方が後半戦に対して効率的な動きが出来ることも判明しています。

 

 

しっかり寝ているのに、それほど強度の強い生活をしていないのに、

 

居眠りや昼寝が日課のようになっていたら注意をしましょうということですので、

 

心配はそれほど必要ないでしょう。

 

逆に、この定義に当てはまってしまうということであれば、睡眠外来に通ってみることをおすすめします。