脂質異常症は意識しておくべき病気 | 薬剤師が伝授する知らなきゃ損する健康知識

脂質異常症は意識しておくべき病気

昔は高脂血症と呼ばれていた脂質異常症、現代人はこの疾患にかかる人が増えています。

 

飽食の時代ですから、そうなるのも当たり前といったところでしょうか。

 

脂質異常症予備軍を含めれば、実に日本人の3人に1人がそのおそれがあると言われています。

 

それほど、身近ではあるものの、その危険性は認識していない人が多いと言えます。

 

 

脂質異常症が進行すると、動脈硬化に繋がります。

 

動脈硬化が進行すれば、コレステロールが血管壁に溜まり、血管が詰まりやすくなります。

 

それにより、心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすくなるのです。

 

動脈硬化は自覚症状がありませんから、いきなり亡くなることもありえるわけです。

 

 

健康診断で悪玉コレステロールのLDLコレステロールや中性脂肪は基本的に項目に上がっているので、

 

基準値内であればおおよそ問題ないのですが、

 

最近は、超悪玉コレステロールが問題になってきています。

 

 

超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが小型化したコレステロールのことで、

 

超悪玉コレステロールが多ければ多いほど、、心血管系の病気のリスクが上がると言われています。

 

基本検診では、超悪玉コレステロールが入っていないので、わからないのですが、

 

超悪玉コレステロールに変化しやすい体質というのがわかっています。

 

 

それが、中性脂肪が高い人です。

 

 

つまり、中性脂肪が高い人が悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を

 

超悪玉コレステロールに変化させやすい人ということになります。

 

ですので、LDLコレステロールが高くなってきた人は、中性脂肪の値にも注意しておきましょう。

 

 

もし高くなってきたら、対処していくことが必要です。

 

カロリー制限や脂物、お菓子やジュースは控え、運動は毎日行ったほうがよいでしょう。

 

運動というと、気が引けますが、軽運動5分でも効果が出ますので、習慣づけたいところです。

 

食欲があればガッツリ食べたいですし、お酒が入れば美味しそうなおつまみに手が伸びますが、

 

後々のことを考えてホドホドにしておいたほうが無難ということは言うまでもありません。

 

ビールが美味しくなる季節ですが、健康的な毎日を過ごせるように心がけていきましょう。