以外に多い水虫患者 | 薬剤師が伝授する知らなきゃ損する健康知識

以外に多い水虫患者

水虫持ちというと、なんだか不潔なイメージがあります。

 

特に梅雨時期から夏にかけては、症状があれば痒みが出てきます。

 

厄介なのは、症状がない水虫も多いということです。

 

痒みがなければ、多少皮膚がカサつくぐらいでは、医者に行くことはないのではないでしょうか?

 

 

皮膚科医は、このような「症状があまりない水虫」、「水虫でないと思って受診して水虫だった」

 

という例を非常に多く見てきています。

 

 

では、どのくらいの患者数がいるかというデータが、神奈川県のクリニックで行われました。

 

それによると、約1万5千人の患者さんに対して、約3000人が水虫の疑いがあったとのことでした。

 

実に20%ほどもあるという驚くべきデータです。

 

 

ただ、この結果は、15年以上昔にも同じようなデータを取ったときよりも少なくなっているということでした。

 

これは、病識が一般に浸透して受診したり、ドラッグストアなどで効果がある医薬品が、

 

気軽に購入出来るようになったからかもしれません。

 

 

特に、高齢者では、水虫になっていることが多く、男性の約3割、女性の約2割が、

 

水虫持ちの可能性があるとのことです。

 

感染ピークは、男性で60代、女性で70代ということで、高齢化と共に、年代も上がってきている感じです。

 

 

かゆみなどの自覚症状が乏しい爪白癬は、

 

疑いのあった患者さんのうちに約7%が罹患していたとのことでした。

 

 

爪水虫は、すぐに治癒することなく、年単位で完治までかかることも多く、

 

他の部位に範囲を広げかねないので、しっかりとした治療が必要です。

 

 

足を出すことも多い季節ですから、少し異変を感じたのならば、

 

この時期は、一回総点検して受診してみるのもいいかも知れませんね。