クリニックの口コミを見るときに注意したいこと | 薬剤師が伝授する知らなきゃ損する健康知識

クリニックの口コミを見るときに注意したいこと

商品やお店の情報を調べたい時に、

 

口コミを参考にする人というのは、かなり多い人がやっていることだと思います。

 

かく言う私も、かなり活用しています。

 

 

ただ、ニュースでも度々報じられているとおり、ヤラセやステルス・マーケティング、

 

口コミをお金で買うということは、今やどこでも行われており、信頼感は昔ほどありません。

 

 

では、医療などのクリニックの情報はどうなのでしょうか?

 

 

実は医療情報も例外とは言えません。

 

 

つい最近ニュースになったのは、

 

インフルエンザワクチンの接種を割り引く代わりに、

 

口コミでいい評価をつけるようにする、ということがありましたし、

 

雑誌として発刊されている、「良い病院」を紹介する系の書籍の一部は、

 

医療機関側がお金を払うことで、掲載されるかどうかが決まるということが暴露されました。

 

 

医療系だから、信用・信頼出来る、ということは一切ありません。

 

 

ただ、口コミ時に本当はい医療機関であるはずなのに、

 

悪い口コミが散見されることがある場合があります。

 

 

それは、良い口コミを見て、患者さんが殺到してしまい、

 

通常の診療が明らかにキャパオーバーとなってしまうことが原因です。

 

 

多くの患者さんを診るために、完全予約制にすれば、満足度は高いままかもしれませんが、

 

開院時間に来た患者さんを全員診るとなれば、捌ききれなくなることは明白です。

 

当然、「待ち時間は長い」というクレーム、「話をロクに聞いてくれない」というクレーム、

 

「3分診療だった」というクレームが出るのも当然でしょう。

 

かくして、口コミの全体の評価は悪くなっていきます。

 

 

そのようになれば、医療機関側はほっと胸を撫で下ろすような状況なのですが、

 

新規の患者さんは増えないこともあり、全体的に経営が苦しくなることもありえます。

 

 

どこに落とし所をもってくるかというよりも、

 

他からの評価や状況が変化しつづけることで、振り回されてしまうというわけです。

 

 

そういう意味では、

 

「口コミは、あくまでフィルターの一つぐらいの参考だけ」

 

という感じぐらいがちょうどよいのではないでしょうか。

 

惑わされずに、しっかりと自分の目を養い本質を見抜いていきたいものです。