患者対応のスキルに関して看護師はどう考えているか
医療従事者は、専門スキルを駆使しながら、患者さんの対応も求められます。
一昔前は、
「専門性の高い分野だから、患者さんとのコミュニケーションは横柄でも仕方がない」
という考え方もありましたが、現代では通用しなくなってきています。
そのような医者や医療従事者は、患者さんからも見放されて、
一般民間サービス業のように経営が成り立たなくなってきました。
ですので、医療従事者側も患者さんの対応スキルというのは、ほ
とんどの人が必要と考えています。
このことに関して、現役看護師に対してのアンケートがあります。
それによると、
どんな患者対応スキルが必要かという問いに対して、多かった回答が、
・専門用語を使いすぎない
・話しかけやすい体制をつくる
・敬語を適切に使用する
・身だしなみを整える
・目線を合わせて会話する
というものが上位に挙げられています。
どれも仕事として人と関わり合いをもつものとしては、
当たり前のように思いますが、緊張感が強いられる場面が多い医療職では、
その当たり前のこともなかなか実行ができないのかも知れません。
ちなみに、理不尽な患者さんからのクレームもあるようで、
「ドクターの話し方が早いのでゆっくりと話すようにしたら、
バカにしているようだと言われた」
「ニヤニヤと笑顔で対応するなと言われた」
などというものもあるようです。
具合が悪い患者さんは、元気なときより、ガマンの許容量が少ないかと思いますが、
お互いに思いやりを持つというのは、どんな時でも必要であるとは感じます。