第二章 友達の絆 72 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「うにゃ~、皆さんどこへ行ってしまわれたのでしょうか……」

ナイトタウンの街を一人沈んだ足取りで歩く私こと神楽咲エレナ。

先程喫茶店にて先陣を切って出撃したのが原因で、愛花さん達とはぐれてしまったのでした。

しかも最悪な事に携帯の電池が切れてしまっているのです。

連絡を取りたくても取れない状況……。

通り過ぎる人たちはしょぼくれる私に見向きもしません。

何てこの世の中は残酷で冷たいのでしょうか。

「とは言いながらも、自分のせいですよねやっぱり……」

とほほ、と私は道にある木製のベンチに腰を降ろす。

空を見上げても太陽やら青空やらは見当たらない。

当たり前なんですけどね、エヘヘ。

しかし参りました、こんな時は一体どうしたらいいのでしょうか。

私は重度の方向音痴でありまして、勿論一人で駅に行く事なんて出来ません。

誰か助けてくれないかなぁ~、とか思ってる訳なんです。

「あ、マッチでも配れば良いんですかね?」

マッチ売りの少女的な感じで行けば、火を点けた瞬間に愛花さんが現れるかもしれませんよねッ!

いや、あるいは護さんでも良いですけどね~。

「って、そんな事ある訳ないでしゅが焼き」

どうも私の脳みそは幻想的な考えに満ち溢れているみたいです。

そのおかげで周りからは〝天然お馬鹿〟とか〝妄想乙〟とか酷い言われようなんですけど。

「もっと真面目に現実的な解決策を考えないと」

私は頭を抱えながら真面目に考える。

携帯は使えない、しかも方向音痴スキルを習得してしまっている。

そんな私がこの場を乗り切る為には――。

「そうだぁ! 交番に行けばいいんじゃないですか!!」

困った事があったら交番へダッシュしろとよく言われてました。

いや正確には愛花さんにこの間きいたんですけどね。



/続く



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