第二章 友達の絆 52 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「図星なのね、まったくコイツは……」

「そ、そんな事無いですよッ!?」

まぁ、半分は本当なんだろうけどな。

「でもエレっち、初めて来た店のわりにはよくメニューの事詳しく知ってたね」

「自前にネットで検索してたぜコイツ。列車の中でなぁオイ?」

坂口と龍二がジロリとエレナを見つめる。

エレナの顔中の汗が更に加速して流れ落ちるのが分かる。

「な、なはははッ! 早くパフェ来ませんかねぇ~!?」

「無理矢理話を終わらせたわね、アンタ……」

火野川の言葉と同時に、店員がトレイにパフェを五個乗せてコチラに近づいてきた。

「お待たせしました~」

そしてそれぞれの前にパフェを並べていく。

「ご注文は以上でお揃いでしょうか?」

「はい、ありがとうございました~」

エレナがそう言うと、店員は丁寧に頭を下げカウンターへと戻って行った。

「さて、でわいただきましょうッ!!」

パチンを両手をエレナは会わせる。

そして大声で「いっただっきま~すッ!」と叫ぶ様に言うと、綺麗に作られたパフェに齧り付いた。

そんなエレナを火野川も坂口も龍二も笑いながら見つめていた。

けど、俺は作り笑いしか出来なかった。

それはアイツの一言が頭に残っているからだ。

〝お前みたいに、幸せしか知らない奴に何が分かるってんだ〟

パフェを口に運んではいるものの、味が全然感じなかった。

火野川がさっき言っていた事を思い出す。

〝彼女の考えは、人間として正しい考え〟

それはそうだ、復讐心を抱く事は誰にだってある事だ。

仮に火野川の言っている通りなら俺だって別にライトが何をしようが構わない。

だけど、昨日の公園での彼女からは……。

常人が抱く復讐とはどこか違う感じがした。

まるで、目的が達成出来るのなら……。

自分は死んでも、構わない。

身体を震わせながら泣いていた彼女からは、そんな事すら感じられた。

「護さん?」

エレナの声かけに俺はハッと顔を上げる。



/続く



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