第二章 友達の絆 41 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「あれ、何でライトがここに」

火野川はライトを見つめながらそう呟く。

「って、アンタ達……ライトの知り合いなの?」

すると反対側のソファーに腰掛ける金髪の少女がそう聞いてきた。

「え? えぇ、まぁそんな感じですけど……」

「へー、ライト、友達出来たなんて一言も言わなかった癖に」

少し拗ねた感じで金髪の少女はライトを見つめる。

つか気になっていたんだが……。

「ところで……アンタ誰?」

かなり遅い問いを俺は口にする。

すると金髪の少女は髪をなびかせると静かにソファーから腰を上げた。

「私はアイネス・ヴァルハーケン。ライトの彼女で~す」

「か、彼女……?」

アイネスと言う少女の言葉に俺達四人はしばらく言葉を失う。

彼女って、この女はアレか?

同性愛者って奴なのか?

「む、何よその怪しい者を見る目は?」

「いや……同性愛者にお目にかかれるとは……

「何よ、文句ある?」

頬を膨らませるアイネス。

でも少し意外だった。

ライトにもこんな友達が居たんだな。

「ライト、昨日はあんまり眠れなかったみたいなんだ。だからナイトタウンに着くまでの間、睡眠を取ってるって訳」

アイネスはそう言いながら再びソファーに腰掛ける。

「あの、ナイトタウンにはどういったご要件で行かれるんですか?」

薄型テレビに手を置きながらエレナはアイネスに問いかける。

するとアイネスは気だるそうに身体を横にした。

「ん~っとね~、最近若い女性ばっか狙った連続誘拐事件が起きててね~? その犯人を見つける為に行くの~。はぁ~、私としてはライトと遊びたかったんだけどね~」

と、その言葉に俺はとある男を思い出した。

あの時、公園で身体を震えさせながら涙するライトを見つめていた男。

「騎士団からの依頼か……?」

俺は無意識にそんな言葉を口にしていた。



/続く




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