第二章 友達の絆 4 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「あれヒノッチ、マモッチは?」

呆然と座っている私に坂口が声をかけてきた。

「あぁ、さっきまでは居たんだけどね。部屋に戻ってっちゃったわよ」

「そうか~、元気づけようと思ったのですが」

頭をかきながら坂口は私の前の席に腰を降ろす。

相変わらず坂口は自賛の朝食。

今日はハムサンドだ。

「やっぱり元気なかった?」

「口では大丈夫って言ってるけどね。でもやっぱりショックが大きいのかな」

そうか~、と坂口は残念そうに呟いた。

いつもはうるさいくらい元気な護。

そんな奴が急にああなると私達の調子も狂ってしまう。

「おはようございます、愛花さん」

と、背中の方から耳慣れた声。

顔を向けるとそこにはエレナが立っていた。

「あぁ、おはようエレナ」

「坂口さんも、おはようです」

「おは~エレッチ~」

挨拶を終えるとエレナは私に向き直る。

その表情はどこか暗い感じだった。

「あの……護さん、今日は遅れて行くって……」

「うん、知ってるわよ」

私の返事にそうですか、と小さく呟くエレナ。

坂口もだけど、やっぱり彼女も護を心配しているのだ。

エレナは私の隣に腰を降ろす。

「護さん、来るでしょうか……」

不安そうな声でエレナはそう言った。

その言葉に坂口も寂しげな表情を浮かべる。

「さぁね、来ないなら来ないで良いんじゃないの? 今は無理に連れ出したって仕方ないしね」

紙コップに入った水を飲みながら私はそう言った。



/続く



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