ため息をつき、私に向き直る。
「まぁ、嘘ってのは知ってたけどな」
「仮に成績優秀でも、そんな制度はありません」
ビシっと私に人差し指を突き出してくる。
私は部室へと視線を向けた。
「おい、それよりこの部屋はどうなってるんだ? そこの女子の話によると、私は晴れてこの度二次元同盟部の部員になったらしいが」
私のその言葉に愛花は頭を抱える。
「あぁ……ライトもなっちゃったか……」
愛花は私を横切り、部室の出入口付近へと移動する。
そしてドアの両側に張り付いている黒い板を取り外した。
どうやら赤外線センサーらしい。
愛花は赤外線センサーの電源部分を覗き込む。
「ク……電源は切った筈なのに……」
小声でそんな事をブツブツ呟く愛花。
そしてツンツン頭の男子生徒を睨みつける。
「アンタ、朝早く来て電源入れたのね?」
「当たり前だろ? 新入部員は逃さない主義なんでな!」
男子生徒は得意げな顔でそんな事を口にした。
「アンタねぇ……、この装置早く捨てろって言っておいたわよね!?」
「坂口がせっかく作ったんだぞ!?」
「坂口も変なもん作んなッ!」
「マモッチの指示でして」
三人はそんな言い争いを始めた。
私はイライラしてつい壁を蹴り付ける。
すると言い争っていた三人の視線がコチラに向けられた。
「言い争いはいいよ。そんな事より〝なっちゃった〟の一言で片付けんな」
低い声でそう言いながら私は三人を睨みつける。
特に真ん中のツンツン髪の男を中心にだが。
「私は入部する気なんて一ミリも無い。強制入部だぁ? 笑わせるなよ」
「べ、別に入らなくても良いから、そんなに怒らないでライト!」
マジギレしている私をなだめようと愛花は慌てながら私に駆け寄る。
しかし、そんな愛花の行動は意味が無かった。
「いや、入ったからには新入部員だッ!」
大声で、私に人差し指をビシっと向かながらツンツン髪の男子生徒がそう言ったからだ。
/続く