デスクトップ型のパソコンが四台配置されている。
床にはゲーム? 雑誌やら漫画やらが散らばっていて、足の踏み場が無い程だ。
「何だこの部屋……」
やっとの思いで私はそう呟いた。
こんな部屋の有様で部として機能しているのかと疑問に思ってしまう。
「てか、ただのオタク部屋じゃないか」
二次元同盟部、という名前だからこんなんだとは思ってはいたが。
私は床に散らばった雑誌を踏まない様に部室に足を入れる、と。
「ライトさん! ダメです、入っちゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「はぁ?」
私の足が部室の床に着いた瞬間だった。
甲高いサイレン音が部室内に響きわたる。
『新入部員、新入部員、部員は直ちに集合されたし!』
サイレンと共にそんな放送が何ども繰り返される。
「な、何だ! この放送は!?」
慌てて私はエレナへと顔を向ける。
エレナは頭を手で抱えている。
目からは滝の様に涙を流していた。
「だから入っちゃダメって言ったんですよぉ!」
「新入部員って何だ!」
エレナの首元を掴み問い詰める。
「だから、ライトさんは晴れてこの度、我が二次元同盟部の正式な部員となったのでした~てへ」
「正式な部員!? ふざけるな、誰が入部したいなんて言った!」
グワングワンと首元を掴みながらエレナを揺らす。
「部屋に入ったら強制的に部員になる仕組みなんですよぉぉぉ!」
「な、何……!」
私はついエレナの首元から手を離してしまう。
エレナは勢い良く壁に首から激突する。
私は再度、部屋に視線を向けた。
サイレンはもう鳴っていないようだ。
と、呆然と部室の中を眺めていると。
「ちょっと、何事!?」
廊下の奥の方からそんな声が聞こえた。
そして人影が三人。
こちらに向かって来ているようだ。
/続く