「破棄されたら、どうなるんだ?」
「なに、君との主従関係が切れるだけのこと。だが、私との契約が破棄される事は、化け物達に関する情報も得られなくなるのと同義だがね」
なるほどな、初めからそういう手口だったわけか。
あの手紙が送られてきた時からそうだろうとは思ってたけど。
要は、コイツらは私を飼い慣らしたい訳だ。
「いいさ、アンタの指示には従ってやる。でも、やり方は私が自分で決める。それは別に構わないんだろ?」
「あぁ、好きなようにやりたまえ」
あっさりと、目の前の男はそう言った。
ただの手駒の言葉なんか、そう真面目には聞いていないか。
するとエリックは机の引き出しから何かを取り出した。
「では君にこれを渡しておこう」
差し出された物は赤い色の携帯電話だった。
/続く