第一章 復讐者 11 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「破棄されたら、どうなるんだ?」

「なに、君との主従関係が切れるだけのこと。だが、私との契約が破棄される事は、化け物達に関する情報も得られなくなるのと同義だがね」

 なるほどな、初めからそういう手口だったわけか。

 あの手紙が送られてきた時からそうだろうとは思ってたけど。

 要は、コイツらは私を飼い慣らしたい訳だ。

「いいさ、アンタの指示には従ってやる。でも、やり方は私が自分で決める。それは別に構わないんだろ?」

「あぁ、好きなようにやりたまえ」

 あっさりと、目の前の男はそう言った。

 ただの手駒の言葉なんか、そう真面目には聞いていないか。

 するとエリックは机の引き出しから何かを取り出した。

「では君にこれを渡しておこう」

 差し出された物は赤い色の携帯電話だった。


/続く