コリアンダーは、パクチー、香菜…と、
いろいろな呼び方で見かけるセリ科のハーブ。
胃腸の働きを良くすると言われています。
好き嫌いが結構分かれるハーブですが、インド料理には欠かせません。
コリアンダーが抜けていると、何だかスッピンでお客様の前にお料理をお出ししている感じに思え、
カレー屋では遠慮なくたっぷり使ってます。
しかし、嫌いな人にとっては“かめ虫の臭い”なんですよね~!
もちろん、コリアンダー嫌いなお客様には“スッピン”のお料理をお出ししていますよ~。
スッピンにも自信があるカレー屋の料理ですからねo(^-^)o
さて、春も近くに感じてくると、
料理人達はカレー屋のベランダ菜園に、コリアンダーの種を蒔きます。
ベランダ菜園は小さなものなので、お客様にお出しする十分な収穫はもちろん見込めません。
ただ、料理人達のインドへの思いを込めた、儀式みたいなものです。
北インドの家庭やレストランでは、コリアンダーは庭や畑から摘んでくることが多いそうです。
ですから、料理人達それぞれにコリアンダーの思い出があるんです。
料理中のお母さんに、庭から摘むように頼まれた子供時代。
インドのレストランで働いていた時に、コリアンダーを摘みに行くふりしてサボった日のこと。
インドの思い出と大地の香りをも思い出させるんでしょう。
料理人達がベランダで黙々と種蒔きをはじまると、
どこか遠くを見ているようで声をかけられません。
彼らの思い出の世界を、そっと見守ることにしています。
しかし、ベランダにコリアンダーが芽を出すと、
遠いインドの風も一緒に届くんでしょうか?
料理人達の顔もほころびます。
そして、懐かしいインドの思い出を皆一つ一つ語っていってくれます。
今年は暖かいので、彼らの喜ぶ顔も早めに見られそう。
どんな話しが聞けるかも楽しみです。
