カレー屋には、よくインド人のお客様がお食事にいらっしゃいます。

最近増えてきたIT関係が多いでしょうか?

その中に、
どう見ても“インド人”ですが、
絶対にインド人と認めない方達がいらっしゃいます。

カレー屋の料理人達と話しをしても、
英語以外では話さず、
ちょっと警戒感がある不思議な感じです。

ところが、日本人の私にだけはポツリポツリと自分の出身地のことを話しはじめたりします。

(やっぱりインド人!)


大手企業に勤めているであろうインド人らしき方達は、
一体何から身を隠したいのか?


『カースト(身分)』


…らしいのです。


カレー屋の料理人に、自分のカーストを知られるのを極端に嫌がるのです。


インド人達は昔からのクセで相手のカーストを見極めてしまいます。
名前を聞いただけでも分かりますし、
出身地でも分かることがあります。

カーストの低い者は過去に多大な差別を受けてきたことは確かですが、

廃止された今でも、まだまだ“カースト”に対する意識は消えていません。

差別をするわけではないですが“意識”してしまうんです。

カーストを知られて居心地の悪い気持ちになるのが嫌なんでしょう。


しかし、カレー屋の料理人達にもあらゆるカースト出身者がいます。

同じインド人として、海外で活躍している者同士、人間というくくりで誇りに生きられないものか…。


カレー屋の料理人達は、
さり気なく“インドお袋の味一品”をサービスしています。

一瞬顔色が明るくなっていた“インド人らしき方”の顔を、
私は見逃しませんでした!