自己肯定感とは?(その4)
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立命館大学名誉教授で、長年、不登校の子どもたちのカウンセリングにあたられている高垣忠一郎先生は、自己肯定感を「心の浮き輪」にたとえられています。
「それがあれば、安心して水に身をゆだね、浮かぶことができる。あるいは水に身をゆだね浮かぶことができる、その感覚自体が「自己肯定感」と言ってよいでしょう。」(1999年、高垣忠一郎)
心の土台、自己肯定感、言いかえれば「存在への自信(安心)」のしっかりと育まれている人は、ちょうど、浮き輪に支えられながら、海に浮かんでいるようなものです。浮き輪があれば、自由に友だちと楽しくしゃべったり、遊んだりできます。反対に、自己肯定感のない人は、浮き輪がないために、海に浮かびつづけるのに、大変な労力を必要とするようなものです。たえず自分の存在価値を保つ努力をつづけなければならず、生きているだけで大変なエネルギーが必要になり、とてもしんどい生き方になります。
何かとてもすぐれた力を持っていて、それによって、沢山の人から称賛されているひとでも、一たび病気や事故によって、その力を出せなくなくなると、自殺してしまったり、薬物や犯罪に手を染めてしまうことがあります。それは、自分の能力のみを、自分の存在価値にしていたからであり、「どんな自分でも、生きていていい存在なんだ、大切な人間なんだ」という自己肯定感、存在への自信がなかったからといえます。
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【参考文献】
・「心の浮輪のさがし方―子ども再生の心理学」
高垣忠一郎著(1999年、柏書房)
・「Dr.明橋の生きるのが楽になるたったひとつの言葉」
明橋大二著(2013年、主婦と生活社)