先日テレビを見ていたところ、興味深いシチュエーションに出くわしたので記事にしてみる。
まず、以下のやりとりをテレビの



【夫婦ドキュメンタリー】



として読んでみて欲しい。




日曜日買い物から帰り着く妻

妻「ただいま」

夫「おかえり」

妻「おい、なんでこんなに部屋汚ねぇんだよ」

夫「ごめん、ちょっとバタバタしてて」

妻「チッ!メシはできてんの?」

夫「いやそれもちょっと今日はまだ出来てなくて」

妻「舐めてんじゃねーよ、テメェ他に何にもできねぇんだから家の事くらいちゃんとやれや!」

夫「ごめん・・・」



さて、どんな印象を受けただろうか?






次に以下も読んでみて欲しい。

今度は立場が逆だ。




日曜日買い物から帰り着く夫

夫「ただいま」

妻「おかえり」

夫「おい、なんでこんなに部屋汚ねぇんだよ」

妻「ごめん、ちょっとバタバタしてて」

夫「チッ!メシはできてんの?」

妻「いやそれもちょっと今日はまだ出来てなくて」

夫「舐めてんじゃねーよ、テメェ他に何もできねぇんだから家の事くらいちゃんとやれや!」

妻「ごめん・・・」




さて、こちらの印象はどうか?




では聞こう。




この2つを読んだ時、2つの間で印象が大きく異なっていた




ということはないだろうか?

その場合かなりヤバい。

夫と妻が入れ替わっただけで大きく印象が異なるということは男女間における差別的思考、モラハラ的思考に大きな違いがある可能性が高い。


もしかして


妻→夫の責めるケースでは


・この奥さん面白い

・ウケる


と感じ



夫→妻の責めるケースでは


・何この旦那、クズやん

・モラハラ夫最悪、離婚案件じゃん


と感じたのなら

かなり毒されている証拠だ。



私がこれを書こうと思ったきっかけは、まさにテレビでこのようなやりとりを観た(妻が買い物から帰ってきたパターン)からなのだが、その際、スタジオでは妻の態度を咎めるどころか笑いが起き、




「ウケる」

「ハハハ、奥さん強いなぁ」




というような感想しかなかったからだ。

さらに、私はこの番組を友人宅で観ていたが、友人(女性)は2人ともスタジオ同様大声で笑っていたのだ。



もちろん編集で妻への批判部分をカットした可能性もゼロではないだろう。

だがもし仮にそうだとしても、この内容で放送するというのはテレビ局が『面白い』『数字がとれる』と思ったからに他ならない。



ちなみに念のため述べておくと、この夫は芸人ではない。

よってこのような扱いを受けて「オイシイ」という立場ではなかった、という事は付け加えておく。




さて、私は以前からこのような傾向がテレビなどのメディアだけにとどまらず実社会でもチラホラ見かけるなぁと思っていた。


SNSでもなんちゃってニュース記事でも、ブログ記事でも、男女が入れ替わったら即問題になりそうな事が面白おかしく取り上げられている。



クズ男

クズ女

ダメ男

ダメ女

モラハラ男

モラハラ女

家事をしない男

家事をしない女

仕事のできない男

仕事のできない女



男女を入れ替えただけで大炎上しそうな文言は枚挙に暇がない。



SNSで妻が夫に対しての不満として


「〇〇くらいしとけ!って思うわ」

「うちのダメ旦那は〜〜」


なんていう呟きにイイねが多く付くシーンはよく見かけるが、



こういうのを見るにつけ、これが夫婦逆パターンの呟きだったらどうなるんだろうと考えるとゾッとする。

普段男女平等活動に積極的な方々は黙ってないだろうなぁ。

まぁそんな呟き見たことないが。




https://ameblo.jp/rairaident/entry-12294261519.html


ここでも書いたが、日本が男女平等を手に入れる時代はまだまだ訪れそうにない。