傷を負った黒いけものが夜の道をひた走る
切り裂かれたその傷口からは真っ赤っ赤な血が流れ落ちる
戦いに負けたそのけものは涙を流しただただ逃げる
朝になって光が刺す時けものの目から光が抜ける
けものは負けたのだ
けものに負けたのだ
己の弱さが憎い
体がなんだか寒い
傷を負った黒いけものが夜の道をひた走る
切り裂かれたその傷口からは真っ赤っ赤な血が流れ落ちる
戦いに負けたそのけものは涙を流しただただ逃げる
朝になって光が刺す時けものの目から光が抜ける
けものはただ吠える
大地にただ吠える
口から血がこぼれる
血が黒くなる
倒れてからどれくらいの時間が経っているのかを
知りたくとも知れず赤い血は黒く染まりしだいに硬く
体は冷たくとも俺は生きたと誇らしげにけものは
最後の力を振り絞り高く跳ぶ死に場所ぐらいは自分でと
ほこりたかいけもの
例え負けたども強く
我が身を黒く染め
その魂は光る
赤い血を流した証
自分が生きた証
我が身が黒く染まろうとも
われはつよきけもの
今その身を変えこの地に降り立つ
今こそこの血は体に脈うつ
他が身を喰らいて俺は生き抜く
真っ赤な血を黒くせぬように
他が身を喰らいて俺は生き抜く