女とは
男の後ろに控えて従うものなのか?
女とは
男の理想のままに生きなければいけないものかのか?
女とは
嫉妬に狂った夫に
殴られ、罵られ、殺されなければならないのか?
不幸なデズデモーナ
最愛のオセローに・・
父を欺いてまで愛を貫き
永遠を誓った夫だったのに・・
ただ一言の言い訳すらも信じてもらえず・・
男が勝手に孕んだ魔物によってその命を絶たれようとする
デズデモーナが大切にしていたハンカチを手に入れたイアーゴー
それをキャシオーの部屋にわざと落とし
キャシオーとデズデモーナの不倫の証拠として決定づけようとした
そしてその企みはまんまと成功した
怒りで我を忘れるオセロー
既に心は嫉妬の虜
キャシオーとデズデモーナへの憎しみと殺意しかない
「イアーゴー、今日からお前が副官だ」
そう言ってキャシオー殺害を命じるオセロー
イアーゴーにとってはずっと待ち望んでいた瞬間だったのだ
そして・・デズデモーナ殺害の計画も練る二人・・
真実の愛とはかくも無残にもろく壊れるものなのか?
オセローに冷たくされて、殴られるようになったデズデモーナ・・
彼女にはなぜ自分がそんなひどい仕打ちを受けるのかさえわからない
あれほど優しかった夫が
まるで悪魔に取り憑かれたかのように変ってしまった
苦しむデズデモーナ
彼女の苦しみを心配そうに見守る侍女のエミリア
エミリアは夫イアーゴーの悪の顔を知らない
まして自分の主を苦しめている張本人などと知ろうはずもない
清らかなデズデモーナを苦しめるオセローに腹を立てている
「男って・・男って・・」
天を仰いで嘆くデズデモーナに
優しく寄り添うエミリア
涙とともに口ずさむ「柳の歌」
「柳・・柳・・歌いましょう。
緑の柳・・私の髪に飾りましょう
あの人を責めないで・・
冷たい仕打ちは私のせい・・」
「女だって目もあれば鼻もある。甘い辛いを区別する舌もある。亭主どもと変りゃしません。
どういうつもりなんでしょう、
亭主が女房から他の女に乗り換えるのは?遊びかしら?
きっとそうね。燃えてくるから?・・
じゃあ私たちは燃えないんですか?遊びたい気持ちは?男みたいによろめかないとでも?
だったら私たちを大事にさせるか、思い知らせてやらなきゃ、
女が悪いことするのは、男の悪さを見習ったからなんだって」
「神様・・お導きください。
悪から悪を学ばず、悪によって身を正すことができますよう!」
清らかなデズデモーナ・・
彼女の神こそがオセローだったはずなのに・・
~してくれる
~してもらう
~してほしい
常に誰かに依存していきるということは
そこに大変な危険を孕んでいることも覚悟しなければいけないのかもしれない
ロドリーゴーはデズデモーナを手に入れたいがため
イアーゴーに大金を渡している
ロドリーゴーの頭の中にはデズデモーナとの情交の妄想
そこにイアーゴーは甘い毒をしたたらせる
それだけでロドリーゴーは甘い妄想に浸ることができ
その毒の虜になって
イアーゴーの意のままになる
イアーゴーはロドリーゴーをけしかけて
キャシオー暗殺を謀る
ロドリーゴーは言われるままにキャシオーに切りかかるが
逆に返り討ちにあってしまう
その隙を見て闇に乗じてこっそりキャシオーに傷を負わせながらも
助けるフリをして
ロドリーゴーの口を封じてしまうイアーゴー
キャシオーは闇の中に悲鳴を轟かせる
その悲鳴を断末魔の叫びと聞き違えたオセロー
イアーゴーは自分に忠実に事を成しえたと確信したオセローは
ついにデズデモーナを死の床へと連れ去る決意をした
これもまた・・
イアーゴーの甘い毒によって作られた
妄想だとも知らずに・・
続く・・・