ストーリー:5.0
キャラ:5.0
映像:5.0
作中BGM:5.0
OP/ED:5.0
おすすめ度:5.0
合計→30.0/30.0
仮面ライダーの夏映画、2年連続満点👏
昨年の「ギーツ」はコミカルに振り切り、今年の「ガッチャード」は対照的にシリアスに振り切った……そんな印象を受けました。
昨年の夏映画との対比というよりはTVシリーズの「ガッチャード」との対比だと思いますが、これが思ったより効きましたね。
TVシリーズの「ガッチャード」は味方側に一時的な退場者すらいない異例の展開で話が進んでいて、敵を含めても主要キャラで退場していったのはグリオンのみ(後に復活)。
という中で、今作ではもう一つの世界線として“仲間たちを失った宝太郎”が描かれていました。
スパナ、蓮華お姉さん、錆丸先輩……そしてりんねも失い、20年間苦しみながらグリオンと戦ってきた宝太郎からは現代の宝太郎のような明るさは微塵もなく……。。。
宝太郎がお墓で泣き崩れるシーンは未だに脳内に印象強く残ってます。。。
流れ的にもそうだし、現代からやってきたりんねを頑なに戦いから遠ざけようとする未来の宝太郎を見ればもう一つの世界線でのりんねがどうなったかなんて容易に想像つくんだけど、りんねの最期はしんどかったな……勿論、作品としては素晴らしいのよ。
宝太郎から教わった諦めない気持ちでグリオンに立ち向かってケミー達を助けるも……っていうのがつらすぎるけど作品としては良いのよ(T ^ T)
で、最期に『宝太郎』って名前で呼んでるのがさー、泣けるやんか。。。ずっと溜めてきてその場面で解放するのはズルいって。。。
ってか別に上から目線ってわけじゃないんだけど、りんね役の松本麗世さんマジで演技上手くなったと思う。
TVシリーズが始まってすぐの頃は棒読み感あって『大丈夫かな?』と思ったんだけど(棒読み感が目立ったのは「ギーツ」勢が序盤から上手かったのもあると思っている)、集大成の今作では観ている人の心を惹きつける演技が出来てるわけだから凄いなって思いました。
そういう成長物語も楽しみの一つだと僕は捉えているので、多分これは僕がライダー俳優さん達よりも年齢が上になってきたというのが大きいと思うんだけどね……凄く良いシーンだったと思います。
対比という点ではクロトーとアトロポスの立ち位置の変化もそうですね。
グリオンに裏切られ、自分たちを庇ったラケシスを失い、宝太郎と共闘することになったクロトーとアトロポス。TVシリーズでも『仲間になるんじゃないか?』という雰囲気が出ていた時期もあった2人なので、“もう一つの世界線”を上手く使った流れなのかなと思います。
また、敵としてスパナ、ラケシス、ミナト先生に似た人物が登場する本作。
ミナト先生に似たアルザードの顔にはアザがあるのですが、これは宝太郎たちの隠れ家を隠し通す為に想像を絶する拷問を受けて命を絶ったミナト先生の傷跡がそのままアルザードに引き継がれているという設定の細かさ。
生徒を守るためについた勲章が敵としての気味悪さ、恐怖を与えるという皮肉さは作品として良いですね。
そして、、、
サプラ〜イズ!笑
仮面ライダーディケイド/門矢士の登場にはシビれました‼︎
予想してなかったし、ネタバレも踏まずに観ることが出来て良かった……(T ^ T)
立ち位置が被る仮面ライダーレジェンドへの継承という形なのかな、カグヤ様を昔助けた縁があっての登場だったけどかっこよかったです。もう、それ以外ないっす(笑)。
曲も良かった♪♪